korou's Column

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松浦亜弥 カヴァー曲⑩「let go(m-flo)」

2020-06-26 | 松浦亜弥

今日は2020年6月26日。

すいません、昨日投稿しておけば良かったですね。

亜弥さんの誕生日を外してしまいました。

(まあ、こんな私ですので毎年6/25には投稿できていないんですが)

とりあえず、マニアックライブ3からちょうど10周年の今日、ということで

お許しください(苦しいこじつけ・・)

 

今回は、最近気に入っているこのカヴァー曲を

取り上げたいと思います。

 

☆☆☆

 

「let go」という曲について。

この曲は

m-floの17枚目のシングル(m-flo loves YOSHIKA 名義)として

2004年11月17日に発売されました。

 

m-floという音楽グループは

私のような古い(昭和)世代にとって

その存在そのものへの理解が簡単ではないアーティストと言えます。

 

一応Wikipediaを熟読して(笑)分かったことといえば

 

①本来のユニットとしては

VERBAL(MC)、☆Taku(DJ)、LISA(ボーカル)の3名であり

1999年7月にメジャーレーベルでデビューしたということ。

 

②2002年にLISAが脱退した後は

毎回ゲストボーカルを迎えて”"m-flo loves  ***"という形で

楽曲を発表する形になったこと(2017年にLISAは復帰・再結成のようです)

 

③VERBAL、☆Taku ともに

経歴、音楽嗜好等で完全に洋楽の影響下にあることから

歌詞は日本語・英語の併用が当たり前であること。

かつ、その世界観は今現在の日常からは生まれてこず

いつかやってくる世界へのイメージが中心であること

(よって、J-POPのトレンドとは微妙に違う方向になっていること・・・)

 

・・・という感じですかねえ(あまり自信ないですが)

 

ということで、この曲の場合

YOSHIKAという新人歌手をフィーチャーして

NTTドコモのCM曲としてリリースされました。

YOSHIKAは、横浜生まれ、

カナダ、アメリカに在住経験のある当時20才の女性歌手で

この曲で実質メジャーデビューしたと言えます。

 

m-floの”loves”名義の曲としては

オリコンの順位はイマイチ伸びませんでしたが(最高12位)

優れた楽曲ではよくあるロングセラーとなって

人々の記憶に残る曲となりました。

(オリコンの数字で12.5万枚。これはm-floの”loves”名義の曲としては断トツに

 多い売上枚数。最終的には20万枚以上のヒットになったらしいです)

 

実のところ、亜弥さんのカヴァーを聴くまで

この曲の存在すら知らなかった私ですが

オリジナルの歌唱をyoutubeで聴いて

そのクオリティの高さに驚かされました。

(もう3000万回近く再生されている動画なんですねえ。すごい人気だ!)

 

個人的な好みとしては

ラップというジャンルは好きでないので

この種の音楽は敬遠しているのですが

これはYOSHIKAの見事な歌唱ということもあって

何度聴いても心を動かされます。

 

m-flo loves YOSHIKA / let go

 

☆☆☆

 

ここからは、2010年3月13日夜にSTB139で行われた

松浦亜弥スペシャルコンサートでの話、そこで歌われた「let go」の話です。

 

こんなに完成されたオリジナルがあって

しかも声質も似ているので

あえて亜弥さんがカヴァーしても

普通なら、同じような感じになるはずです。

 

でも、松浦亜弥ファンであればご存じのとおり

この曲のカヴァーは見事なものです。

ただし、歌詞については

ラップ部分を削るしかないので

原曲とはかなり違ったことになっていて

その意味では

厳密には「カヴァー」とは言えないかもしれませんね。

このあたりは

この曲の場合、歌詞の「恋愛についてのひたむきさ」が

一般に高く評価されているので

おざなりにはできないところです。

どのように歌詞が削られたか、それを示すには

この曲の長い歌詞を全部引用しないと明示できないわけですが

それはかなり煩雑な感じになり

しかも著作権法違反としてグレーどころか完璧アウトですので

原歌詞については、こちらをご参照ください。

  「let go」の歌詞

 

そして、亜弥さんが実際に歌った歌詞は

著作権法的にはグレーだと思うので

あえて次に引用させて頂きます。

 

(引用・・・2010年3月13日にアレンジされた「let go」の歌詞)

  このまま忘れられなくて 閉じ込めてはいられなくて
  踏み込んじゃいけないとわかってても この気持ちどうしてもgotta let you know
  あつく激しく動く時間の中で 欲しいよ君のheart,boy…一瞬でも

  叶わない恋におぼれても このまま夢から覚めたくないcan’t let go
  ワガママでもいい揺るがない愛がここに欲しいよ

  甘く静かに時は流れてくのに 体がIt’s breaking apart boy どうして

  壊れそうな位不安になるだけ Oh why 独り占めしたくなるの
  何も言わずにただ君の愛がここに欲しいよ

  Tell me how to be free Oh baby,oh baby
  Will my heart be free So tell me 一瞬でも

  叶わない恋におぼれても このまま夢から覚めたくないcan’t let go
  ワガママでもいい揺るがない愛がここに欲しいよ

  壊れそうな位不安になるだけ Oh why 独り占めしたくなるの
  何も言わずにただ君の愛がここに欲しいよ

(引用終わり)

 

原歌詞と比較すると

m-flo独特の未来世界のイメージを歌った部分がごっそり抜けて

今現在の日常の恋愛を歌った歌詞にアレンジされていることが

分かります(勿論、これは私の個人的な感想に過ぎませんが)。

ソロで歌う場合にラップ部分がムリなので

そこを削ったら、たまたまそういう「未来イメージ」が抜けただけ

ということだとは思いますが

結果として、亜弥さんが歌うのにふさわしい

「今現在の日常」の「熱烈な恋愛の歌」となりました。

どことなくとらえどころのない、だからこそ

イメージが無限にふくらむYOSHIKAの歌唱に対し

現実の恋愛の切なさを感情豊かに歌いきる亜弥さんの歌唱。

オリジナルもカヴァーも

なかなか他では聴けないレベルの歌唱だと思います。

 

この「let go」の歌唱については

すでに別の方がアップされている音源があって

もうそれをお聴き頂くだけで

充分堪能できると思います。

 

ただ、亜弥さんのMCをいろいろ聞いてみたいという

ご要望も伺っていますので

今回は、あえて亜弥さんのMC付きの音源を

新たにアップすることにしました。

MCは最初の3分ほどで

それから歌が始まります。

 

松浦亜弥「let go」(20100313night_STB)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
謎が解けました (アヤまるm(_ _)m)
2020-06-27 00:24:46
ありがとうございます!

このYouTubeは以前から繰り返し視聴してました。私のYouTubeですと
ayaayaaya19860625のUPしておられる名唱100313_LOVE LETTER_STB.mov の後にこれが出てくるんですが、あの名唱とそん色なく食い込んで来るのでいつもセットで聴いておりました。

原曲も知らず、どうも尺が合ってないおかしな映像だなと思いつつ調べもせずにおりましたがラップ部分を削ったんですね。ようやく謎が解けました。

青山テルマさんの頭をバンバン叩いていたというようなエピソードもどこかで見た覚えがあるんですが、それもつながりました。

そして「一般席で騒ぎたいタイプ」というのも、なるほどと思い当たるところがあります。

私が亜弥沼に落ちたての5年ほど前、慶太氏のファンの中には子供が生まれたとはいえ亜弥さんをまだ快く思わぬアンチが多く、「ライブに嫁は来るな」と反発が大きかった頃です。

次のw-inds.のライブに亜弥さん来るかどうかという話題があり、私はもし来たとしたら関係者席でひっそりか、あるいは2階席の端っこでファンを刺激しないように見るのだろうと予想していました。

ところがなんとファンと一緒に、w-inds.Tシャツを着てノリノリでペンラ振ってたという目撃情報が次々と上がり、唖然とした記憶があります。

当時は亜弥さんの意図をはかりかねましたが、今思えば単純にそうするのが好きなんですね。

Korouさんのおかげでだんだん謎が解けてジグソーパズルのピースがつながってきました。
返信する
Re:謎が解けました (korou)
2020-06-27 10:57:18
>アヤまるm(_ _)mさん

私がまとめたものが、どのように作用したのか分かりませんが
いろいろと謎が解けたのだとしたら
お役に立てて嬉しいです(^^)

私も
「let go」については
あまり馴染みのない曲だったので
つい最近までそれほど熱心には聴いてなかったのですが
いざ繰り返して聴いてみると
本当にクオリティの高い楽曲、歌唱(オリジナルも含め)で
心に響いてきました。
ということで、今のところ
自分にとっても収穫の多い”カヴァー特集”になっております。
返信する

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