korou's Column

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松浦亜弥 カヴァー曲⑨「純愛ラプソディ」

2020-06-13 | 松浦亜弥

「純愛ラプソディ」は

竹内まりやの24枚目のシングルとして

1994年5月10日に発売されました。

売上枚数は89.6万枚で

まりやさんのシングルでは

最も売れたシングル曲となっています。

 

この曲は

不倫をテーマにしたドラマの主題歌ということで

「ポジティブなOLの不倫」が

歌詞のなかで描かれています。

明るい曲調や、”純愛”という言葉に

うっかり騙されそうになりますが

聴きようによっては

山下達郎曰く「死生観が織り込まれている」ほどの

深い内容も読み取れます。

一方で、達郎さんは、

この曲について

「竹内まりやのベスト1」とも評しています。

 

今回も偶然ですが

youtubeに貴重な音源がありました。

いつまでリンク可能なのか分かりませんが

とりあえず

亜弥さんの歌唱との比較で必要なので

引用しておきます。

 

竹内まりや「純愛ラプソディ」

 

☆☆☆

 

さて、亜弥さんのカヴァーになりますが

この曲については

従来からyoutubeに3種類の音源がアップされていて

それぞれ、それなりの再生回数を記録しているわけで

普通に「純愛ラプソディ」と検索すると

亜弥さんのカヴァー3種が検索結果上位に現れるということになり

まるで、亜弥さんのオリジナル曲か、と思えるほどですww

 

まず、その中では1.2万回の再生回数ということで

あまり顧みられていない動画が

2008年8月8日に行われた

「第7回ともえちゃんフォークジャンボリー」での歌唱

ということになります。

この催し自体、

真夏の東京で真昼間に行われた過酷なライヴであり

しかも出演者が、

アラジン/アイドリング!!!/エド・はるみ/バカリズム/三上寛/辻香織/まきちゃんぐ

という一体どういう意図で選ばれたのか全く分からないメンバーばかり。

それらの人々のパフォーマンスが終わった後に

メインのライブとして

「松浦亜弥フォークコンサート」が行われました。

というか・・・・松浦亜弥でフォークコンサートって

相当ムリな企画ですね(笑)

「あやや」ファンなら

「あやや」がフォークソングのレコーディングもしていることは知っていますが

一般にはその流れはムリだと思うのですが。

まあ、それでも、映像で見る限り

真夏の野外の熱気のせいで汗をたらたら流しながら

かつ頑張りすぎて倒れない程度に適当に手を抜きながら

それなりに一生懸命歌っている亜弥さんが見えます。

この「純愛ラプソディ」は

その意味では

このライブ内では平均的な歌唱です。

他のアイドル歌手よりは上手いけど

それ以上のものでもないですね。

 

松浦亜弥 純愛ラプソディ

 

 

次は、2010年2月14日の夜にSTBで行われたライブから。

これはもうあややファンのなかでは超有名な動画なので

今さらということでもあるのですが

まあ見事な歌唱で何度聴いても飽きませんね。

ちなみに、この日のセトリは

  1 ビューティフルデイ  2 私と私と私  3 チョコレート魂  4 笑顔

  5 私のすごい方法  6 ソウルメイト  7 純愛ラプソディ  8 Dearest.

ということで最高のセトリですね。

 

松浦亜弥「純愛ラプソディ」STBライブ(20100214)

 

この歌唱が素晴らしいのは

亜弥さんの声質そのものと

(コンディションが良かったのか)いつもにもまして伸びやかな声が

この曲の曲調に100%合致している点でしょう。

この曲のカヴァーで最もユニークなのは

伊東ゆかりさんのカヴァーではないかと思うのですが

さすがにゆかりさんは大人の歌唱で文句のつけようがない

しかも原曲と全く違った雰囲気を出すことに成功している・・・しかし

声質がこの曲には不向きだと思いました。

やはり、この曲は亜弥さんのような声質のほうが聴きやすい。

ひょっとしたら、オリジナルのまりやさんよりも

合っているのかも、と思わせるほどです。

 

最後に

マニアックライブ5での歌唱を取り上げます。

2013年7月14日の夜公演でこの曲が歌われました。

その歌唱の出来について

かつては、STBライブの歌唱と比較もしたりして

ちょっと残念な歌唱かもしれないと思ったこともあったのですが

今改めてこの動画を観ると

そう単純な比較もできないなと思い直しました。

何よりも、この曲の歌詞を思えば

27才になった松浦亜弥という歌手が

最近忘れ去られているような感じさえあって

一体この先どうなるのかという状況を

ファンが皆共有しているなかで歌われるのに

ふさわしいものであること。

これが結婚発表の後であれば

そんな面倒臭い恋愛の歌なんか歌ってる場合かよ、ということになるのですが

このライブではまだそのことは発表されていなかったと思えば

なかなかこの選曲は意味深です。

あえて未来は不確実ということで信じこませていたときのライブで

こういう不安定な恋愛の歌を披露する亜弥さんの気遣いを感じます。

そして、これは意図したものではないはずですが

久々のライブで今までのように歌えず

張り、輝き、伸びのない声になってしまったのに

なぜか、ここではむしろ心地よく聴けるのです。

歌っているときの表情も

こうしてみればかなり多彩で豊かに見えます。

決して見映え、聴き映えのしない歌唱ではないと

今では思っています。

 

松浦亜弥  純愛ラプソディ

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4 コメント

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空気の読める女 (アヤまるm(_ _)m)
2020-06-13 21:58:08
投稿ご無沙汰しております。

しかし、しっかり読み、かつ聴いております。何度も、何度も。

2008年8月8日「第7回ともえちゃんフォークジャンボリー」
2010年2月14日STBライブ
2013年7月14日マニアックライブ5

この3つを並べると、まさに松浦亜弥の真骨頂だなと思います。

亜弥さんはファンとのコミュニケーションの手段として「歌唱」を、そのときに与えられた状況の中で適切に使っているんだなと。

抜群のステージングも箱全体の状況が俯瞰で見えているからこそできる技で、自分の歌唱が、あるいは仕草や表情が、どんな影響を与えるか直感的に掴めているのだと思います。まさに空気読めるのだと。

「ともえちゃん」では肩の力を抜き、適当にしかしツボを抑えて。

「STB」ではジックリ聴きたいファンに対して正面から応え、

そしてマニアックライブ5では、ファンの期待に応えられないかも知れない不安を抱え、気持ちは結婚に行っちゃってて、どうしようかと「腹黒く」知恵を絞った結果たどりついた妥協点だと思います。

マニアックライブ5のこの場面(1分30秒あたりから)
https://www.youtube.com/watch?v=MAp7A-36xr0

「まあ、そこそこやるよ、クックック…」が本当に松浦亜弥らしいメッセージだと思います。

復帰は「子育て忙しくてリハしてる暇なんかないけど、、、そこそこやるよ、クックック…」みたいなノリで出て来てくれたらいいんですけどね。
返信する
Re:空気の読める女 (korou)
2020-06-14 14:39:49
>アヤまるm(_ _)mさん

ここ最近、芸能界は厳しいですから
「空気を読む」のはなかなか難しいことではないかなと
思いますね。
復帰したとしても
ちょっとしたことで失敗すると
復帰後どころか復帰前のイメージさえも覆されることになり
何にもいいことはないので
結構、その意味では
数年前より面倒くさい世の中になってきたと思われます。

今のところ、私の狭い見聞の範囲内では
「あやや」は賢い女、賢く活動休止したアイドルという評価が
一般的になっているようで。
その一方で、復帰待望論も根強く続いていますが
まあそのあたりは
なかなか難しい決断になりますねえ。

どっちにせよ
今はステージ活動がしにくい状況なんで
まだ子育てに専念して頂くほうが
いいでしょうね。
返信する
Unknown (Unknown)
2023-05-13 05:40:41
松浦さんのカヴァーも非常に秀逸ですよね
ただ個人的には伊東さんのが一番好きかなぁ
(下手したら本家以上に。あくまで個人的感想)
返信する
テイストが違う上手さ (korou)
2023-05-13 18:13:52
>Unknownさん

コメントをありがとうございます。

久々に伊東ゆかりバージョンを聴いてみました。
このところ
こんな感じの”大人ヴォーカル”を聴き付けていないせいか
個人的には今一つピンとこなかったというのが
正直なところです。
ただ、本家本元とはテイストが違うだけで
歌の上手さはさすがですね。

亜弥サンは、その点で言えば
本家(竹内まりや)の歌い方により忠実な感じがします。
(声質は違いますが)
返信する

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