korou's Column

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松浦亜弥 カヴァー曲⑪「奏」

2020-07-11 | 松浦亜弥

今現在youtubeで”松浦亜弥”と検索すると

上から順番に

①AYA The Witch「奇跡の香りダンス~The美学」

②PV「Yeah! めっちゃホリディ」

③マニアックライブ5「赤いスイートピー」と続き、

その次にスキマスイッチ「奏」のカヴァーが出てきます。

youtubeで何か検索した場合

その結果の曲順のデフォルトは”関連度順”ということになるようですが

その関連度順の第4位が「奏」ということですね。

今回はその「奏」を取り上げたいと思います。

 

☆☆☆

 

「奏(かなで)」は

スキマスイッチが2004年3月10日に発売した

2枚目のシングル曲です。

リリース時には、まだ彼らの人気がブレイクしていなくて

オリコンでの最高順位は22位にとどまりましたが

その後、人気がじわじわと上昇するにつれてロングセラーとなり、

最終的には

ビルボートジャパンhot100に167週ランクインする人気曲となりました。

2014年5月には、日本レコード協会認定の

ダウンロードによるミリオンセラーにもなっています。

今やカラオケの定番中の定番、2000年代のJ-POPを代表する名曲と言っても

決して過言でないでしょう。

では、すでに1.1億回以上の再生回数を記録している

この超有名なMVを

あらためて観てみましょう。

 

スキマスイッチ - 「奏(かなで)」Music Video : SUKIMASWITCH / KANADE Music Video

 

☆☆☆

 

さて、この曲を亜弥さんは

マニアックライブで3回歌っています

(マニアックライブ以外で歌っているかどうかは未確認<多分ないです>)

マニアックライブ2(2009年)の大阪公演1回目(7/18)と横浜公演2回目(7/25)

マニアックライブ3(2010年)の横浜公演2回目(6/27)で

それぞれ歌っているわけですが

まず、マニアックライブ3でのカヴァーから

取り上げてみます。

 

このときは

本当は「love letter(槇原敬之)」を歌う予定が

会場からのリクエストになかったので(リクエストがあった曲を歌うという方針だった)

急きょ亜弥さんの思いつきで「奏」を歌うことになったわけです。

ところが(いつものことですが)亜弥さんの思いつきが急すぎて

バンドメンバーのほうには「奏」の譜面がなく

バンドメンバーは「できない」、亜弥さんは「やりたい」という

例のドタバタ騒動が延々と10分以上続くという

1時間半未満のライブでは通常あり得ない展開となってしまいました。

(まあ、それも亜弥さんのライブの醍醐味ではあるのですが・・・)

そして、やっと譜面が「発見」されたので

バンドメンバーはいきなりそれを見て演奏するという

過酷な仕事にとりかかることになりました。

とはいえ、パーカッションの福長さんなどは

マニアックライブ2でこの曲の演奏は経験済みなので

まだマシだったのですが

キーボードの桜井さんは、初めて見る楽譜で

いきなり皆に合わせて演奏するという離れ業を余儀なくされています。

 

それ以上の問題だったのは

(恐らく)出てきた楽譜がスキマスイッチのオリジナルの楽譜だったことです。

当然ながら、その楽譜は

彼ら(スキマスイッチ)の声域に合わせた調性(変ロ長調)になっていて

それを亜弥さんが一番声の出る調性にアレンジする

時間の余裕はありませんでした。

この曲の場合、長3度分だけキーを上げれば

亜弥さんにはベストだったはずですが

そのまま原曲のキーで歌うことになり

実に冴えないカヴァーになったわけです。

その音源を、あえてここに紹介するのは

もはやマニアックライブ2での歌唱と比較をするための

意味合いしかないのですが

まあ、あまり期待せずにお聴き頂ければと思います。

 

松浦亜弥「奏」(20100627night) 

 

曲が終わった後の”真野恵里菜ちゃん登場”の音声まで

あえて入れてみましたが

これは私の小細工ではなく

当日のライブの実際の様子です。

となると・・・このライブの模様を収録したDVDの流れとは違いますね。

(DVDでは「みんなひとり」の歌唱の後、真野ちゃんの登場となっています)

もうご存じの方も居られるでしょうが

マニアックライブ3のDVDは

夜公演のライブをメインとしながら(出だしの挨拶が「こんばんは」)

途中に昼公演の映像を挿入している

いわば”ハイブリッド版”になっているのです。

その理由が、この冴えない「奏」とか、それを歌うまでの

(ライブにあるまじき)楽譜探しの長時間のドタバタにあるのは

間違いないようです。

でも、ファンクラブ限定配布なら

そういうドタバタも面白いので

それはそれで編集しなくてもと思うのですが

その一方で

「奏」(とスピッツ「空も飛べるはず」の2曲)の代わりに

「君の好きなとこ」「みんなひとり」の名唱が聴けたと思えば

仕方ないところでしょうか。

 

☆☆☆

 

これに対して

マニアックライブ2でのカヴァーは

十分に準備した上での歌唱だったので

聴き応えのあるカヴァーになっています。

原曲がB♭で始まり、途中で短3度分転調して終わるのに対し

亜弥さんは、自分の声がキレイに響く一番上の音から逆算して

Dコードからスタートしています。

そして、もくろみ通り、サビのあたりで実によく声が伸びて

転調後の歌声には力がこもっているように思います。

何か途中で急にスイッチが入ったかのような歌い方は

亜弥さんには珍しいのですが

これは曲の構造と亜弥さんの声質とが相互に関係し合って

そう聴こえるのかもしれないですね。

まず、横浜公演2回目の歌唱を

MC付きの音源でご紹介します(歌は1分58秒あたりから)

 

松浦亜弥「奏」(20090725night)

 

 

(で、ここからは、ひょっとしたら私の勘違いかもしれないので

 断定はできないという前提で書いてみます)

 

(冒頭でも触れた)youtubeにアップされている

あの有名な「奏」の動画なのですが

これは、大阪公演1回目の歌唱なのではないかと

思うに至りました。

コメント欄には、横浜の夜公演の歌唱ですと

書いて居られる人もいるのですが

今回、その両方を聴き比べてみて

伴奏のキーボードの音の乱れ具合、亜弥さんの発声の微妙な違いなどが

何か所か聞き取れたので、そう推定しました。

仮に、もしこれが大阪公演1回目の「奏」だったならば

亜弥さんの歌った「奏」については

今回の記事で全部取り上げることができたことになります。

 

その上で、個人的感想を言えば

この大阪公演の歌唱が私にはベストです。

”いきなりスイッチ感”が一番強く

最後のサビのあたりの歌唱は

思わず聞き惚れてしまいます。

 

松浦亜弥「奏」(20090718day)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大阪のテイクに一票 (大sansan)
2020-07-12 19:46:19
YouTube動画と横浜の録音は、違うように聞こえます。
同じライブでも、録音されていた座席によって聞こえ方が違うかもしれませんけど、
パーカッションの叩き方が違うように思います。
パーカスってアドリブの部分が大きいと思いますので、ライブ毎に微妙に異なるかと。

あと、キー下げの歌唱が面白いです。確かに冴えないんですけど、このキーだと「大人になああああってく」の高音で「ひなる」ところが無理なく聴けると云うかw

貴重な音源ありがとうございます。
返信する
Re:大阪のテイクに一票 (korou)
2020-07-13 08:50:21
>大sansanさん

「実は大阪」説に一票、ありがとうございます。
(まあ「どっちでもいい(@あやや)」と言えばどっちでもいい話なんですが・・・)

私は、「大人になああああってく」のところで
亜弥さんの「ひなる」感じが好きなので
「ひならない」この低いキーに不満を抱きました(笑)
さらに、サビの最初の「突然ふーいに」のところが
低いキーのせいで
全く突然感が出ていないのにもズッコケました。
まあ、しようがないんですが・・・
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