korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 4 「あなたに出逢えて」

2015-05-23 | 松浦亜弥

19枚目のシングル「笑顔」のカップリング曲。

2007年8月29日リリース。

作詞・作曲は谷村有美。

 

谷村有美は1965年生まれのシンガーソングライター。

デビューは1987年。

「クリスタルボイス」と呼ばれる特徴的な歌声で

熱心なファン層を獲得。

1995年に10枚目のアルバム「圧倒的に片思い」を発表。

そのアルバムの最後の曲として

この「あなたに出逢えて」が収録された。

 

1998年2月にコンサートを行った後

彼女は「作詞作曲して歌を歌う」ことができなくなってしまう。

音楽活動が一切できないまま、

以降、2年半ほどの休業期間に入る。

(チャリティコンサートへの参加などはあったが)

 

2001年10月に、ソニーからゼティマに移籍。

事務所も、ハートランドからアップフロントエージェンシーに移籍したが

同じ月に新人として同じレーベル、事務所に所属することになったのが

直前のオーディションで合格した松浦亜弥だった。

その後、実業界の著名人である原田泳幸氏と結婚。

結婚後も(出産後も含めて)特に大きくペースダウンすることなく

コンサート等を続けているが

アルバム、シングル等の発売は途絶えた状態である。

 

この曲は、いかにも谷村有美らしい楽曲で

聴いていて実に爽やかな気分になるのだが

さらに有美さんの声質が微妙に不安定なことが

不思議な効果を生んでいる。

(2020.8.11現在、谷村有美さんの「あなたに出逢えて」の動画で

 ここに引用できるものは皆無となりました。かつて引用していた動画は

 削除されたようです。これより後の文章は、谷村さんの声質を動画で

 確認できることが前提で書きましたので、その旨ご了解ください)

 

かつて、谷村有美のCDを

ヘビーローテーションで聴いていたこともあるので

この”不安定なクリスタルボイス”の魅力については

多少知っているつもりである。

その頃の感覚を思い出しながら

松浦亜弥バージョンの「あなたに出逢えて」を聴くと

何か複雑な思いにとらわれる。

素晴らしいけど、何かが足りない。

でも亜弥さんとして、これ以上何を足したらいいのだろうという疑問。

そう歌うのであれば、特にカップリングしなくても、という印象かな。

「歌ドキッ!」などでカバー曲として歌うのならともかく

CDとして音源が残るのだから、ならばこれはどうなのかという疑問。

 

逆に、谷村有美さんの歌は聴かなかったこととして

純粋に松浦バージョンを聴いた場合

意外といいかも、という印象になるだろう。

もっとライブで歌ってくれるといいな、ということになる。

 

有美さんと亜弥さんの両方のファン?である私としては

そのへんの気分が日によって揺れてしまうので

なかなかこの”松浦バージョン「あなたに出逢えて」”についての

きちんとしたイメージが固まらない。

亜弥さんにとって、一体どんな意味のある曲なのだろうか?

「笑顔」が意味深く重たい曲なので

カップリングは、軽やかな感じの曲でいこうという流れになっただけの

選択だったのだろうか?

それとも?

 

松浦亜弥 あなたに出逢えて

 

 

(2020.8.11追記)

「あなたに出逢えて」については、

(この記事を書いた時点で)ライブの歌唱としては

マニアックライブ3で短くカットされた形で歌われたものしか

存在しませんでした。

その後、例のサイトで大量の音源を発見しましたが

それでも、この歌に関しては

2008.12.19に大阪で行われたクリスマス・ディナーショーでの音源しか

ありませんでした。

そのディナーショーの音源にしても、音質が極めて劣悪で

亜弥さんの歌声をその音質で評価するにはムリがあると判断しました。

結果としてライブではあまり歌われなかったこと自体

不思議でもあり、一面では納得できます。

(コメント欄でのmagoさんとのやりとりを

 久々に読んで、そんなことを思いました)

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7 コメント

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クリスタルボイスなら (大sansan)
2015-05-24 20:33:47
谷村有美さんですね。勉強になります。あの方の奥様ですね。

この機会に何曲か聴いてみました。
90年代の、アーティストがアイドルの役目も引き受けていた時代を感じます。
「愛は元気です」「がんばれブロークン・ハート」「シンデレラの勇気」など
BGMにして、高速道をドライブしたくなりましたw

で、松浦さんのカップリングについてですが、
「笑顔」が意味深く重たい曲なので、カップリングは、軽やかな感じの曲でってなって、単純に松浦さんが気に入ったというのが真相のような気がします。軽やかでありながら落ち着いた感じですし。

”不安定なクリスタルボイス”の魅力、分かるような気がします。
人間の感覚とは不思議です。音を外せば,ダメだと云い。
外さなければ,物足りないというのですから。

そうそう、ミクがカバーしても似合うかもです。高音域の歌は得意ですから。
ただし、音程は、全く不安定ではありませんがw
返信する
谷村有美さんのこと (korou)
2015-05-24 21:29:25
こちらこそ勉強になります。
有美さんに関しては
そんなにたくさん曲を知っているわけではないので。

「がんばれブロークン・ハート」は
まさに若い女性への応援歌という内容ですが
この曲の8年後に「FACE UP」という
同じような感じの曲を出していて
そっちのほうをよく聴いていました。
(youtubeからは動画削除されているようです。
ニコ動で観ることができます)

「笑顔」のカップリングとして
歌詞の内容としては
「FACE UP」とか「がんばれブロークン・ハート」のほうが
まとまりはあるはずなのですが
こういうのは「不安定なクリスタルボイス」でないとダメですね。
亜弥さんの安定した声質だと
(どこにも問題はないはずなのに)違和感が出たでしょうね。

「愛は元気です」もなかなかの名曲のように思いました。
最後のほうの多重コーラスが印象的です。

「シンデレラの勇気」のライブ映像などを見ると
”90年代の、アーティストがアイドルの役目も引き受けていた時代”
というのが分かりますね。
アイドルというには、もう結構年齢はいっていたのですが(汗)
他にそういう感じの人が少なかったので
そういう役目も果たしていたのだろうと思われます。
レベッカのNOKKOとか、LINDBERGの渡瀬マキとか。

私自身は
有美さんについてはリアルタイムでは全然知らなくて
2002年頃、その頃の自分のネット仲間だった
MLBファンの間で
妙に谷村有美人気があったので
やっと知ったくらいでした。
その頃の自分は
あまりJ-POPに詳しくなかったので
その時期だけ
仲間の話題についていくために
集中的に聴いたことがある程度でした。
いいとは思いましたが
熱心に聴き続けるというところまでは
いきませんでしたね。

他にいい歌手は居ないかなあ?と
当時の仲間に訊いたところ
柴田淳はどう?という答えが返ってきたので
柴田淳も聴きましたが
この方は(残念ながら)イマイチでした。

そんなことを思い出したりします。
返信する
「あなたに出逢えて」私は感動しました (mago)
2015-05-25 01:03:33
この記事を見て、今日外出中の車のミュージックサーバーで、この笑顔/あなたに出会えてをはじめ、ネイキッドソングスから想いあふれてまでの3枚を全て再生させました。CD音源不足というのもありましたが。

私はこのあなたに出逢えてを聴いてその歌唱力にびっくりしたのですが、オリジナルを聴いていてそれが先行している方だとちょっと違う感想になるのですね。
確かに完璧すぎるというか、整いすぎているという向きはありますね。ただこれが、ライブになるとどうなるのかとか、あらゆる場面で感動できる歌唱に変化する可能性を秘めていますので、一つの音源や映像で判断するには余りにも浅はかな感じがしますね。彼女の場合は。

谷村有美さんのことは名前を知っている程度でしたので、少し聴いて見たいと思います。

話は変わりますが、先日言ったかもしれませんが先日Misiaさんの星空のライブに行ってきました。そして昨年沖縄で行われた屋外ライブのDVD映像を先ほどまで見ていたところです。
それらを通して感じたことは、やはりプロの歌手は私の歌を聴いてほしい、そこから何か感じてほしい、歌うことが生きがいだと想いながら活動しているのだと。
当り前なことですけど、だからこそ聴く側も歌で感動できるのですね。
私はあまり誰と比べてどうだとか優劣とか言いたくないのですが、松浦亜弥さんには、そういう点が決定的に欠如していますよね。
Misiaを見るとどうしてもそこが目立ってしまうのです。

人それぞれの事情があることだし、責めることはしませんが、それが際立ってしまって、残念に思えてしまいます。

もう少し噛み砕いて、自分なりの解釈をしたいと思っていますが・・
返信する
妄想がふくらみ収拾のつかないレスに・・(汗) (korou)
2015-05-25 19:33:01
>magoさん

magoさんとはいろいろな点で見解が違うのですが
それはそれで一向に構わないことなので
コメントは大歓迎です。

私の個人的な基本的なスタンスとして
CDとかレコードの音源を中心に聴くことにしています。
ライブでの表現は、あまりに雑多なものを含んでいて
たとえば、歌手の表現力の比較は
ライブではしにくいわけです。
まあ可能性として参考にはなるのですが。
その意味で
このCD音源「あなたに出逢えて」は
松浦亜弥という歌手のシングル盤としては
不出来だと感じたわけです。

それから、こちらは結構重要な相違点ですが
私は、magoさんと違って
松浦亜弥という歌手の
”私の歌を聴いてほしい、そこから何か感じてほしい、歌うことが生きがいだと想いながら活動”
している姿に打たれることが多いのです。
(ただし、それを感じ出したのは、つい最近のことです)
少なくとも「松クリスタル」以降には
それを感じます。

ただし、凄くいびつです。
それを前面に打ち出してこないのが難点といえば難点です。
ファンに対して不親切とも言えますが
そこは、究極を言えば
その不親切さをどう受け止めるかということでしょう。
それも含めてファンになるかならないかは、その人の自由なので。
そんな分かりにくいファンサービスしかできないのなら
プロの歌手なんかやめてしまえ、という意見も当然あるでしょう。
で、ファンでなくなる・・・実際そういう元ファンも居たことでしょう。
でも私はいろいろと感じることができたので
ファンで居続けることにしました。

ただ、そういうひたむきな表現が感じられないのが
(私に言わせれば)一連のコットンクラブでのライブですね。
「2013クリスマスライブ」はもちろんそうですが
2010年の素晴らしい歌唱ばかりのコットンクラブライブでも
そういう方向でのプロの歌手らしさは欠如しているように感じます。
ただし歌そのものは凄いレベルですけどね。
歌そのものは凄いのに、そこにプロの歌手は居ないという
不思議な感覚のライブだと思います。
(私には、かなり強引な妄想力がありますので(笑)
なぜコットンクラブではそうなるのかについても
私なりの想像がついていますが
具体的な根拠は何もないので
それはここでは書かずにおきます)

でも、昨日も
「想いあふれて」ライブをイヤホンで聴いていたのですが(映像抜き)
ファンからのリクエストに応えた3曲の歌唱なんか
凄いですね。
不出来になりそうになった歌唱を
途中で歌い方を変えて
ちゃんとレベルアップしているのですが
その過程で、彼女の
「私の本当の歌を聴いてほしい」という強い意思を感じました。
クリスマスナイトとはだいぶ違います。

・・・とかなんとか書きましたが
すべて私の妄想です(笑)

たしかにmagoさんの言われるとおり
妄想なんか抜きで、誰がみても明らかなくらい明確に
そういうMISIAのようなプロ歌手としての姿勢を見せるべきなんでしょうね。
そうしないと
今のままではファンは増えないし
復活も困難だし。

ただ復活する気が全然ないのであれば
それはそれで済んだこと、で終わりなのですが。
ファンとしてはそうは思いたくないというわけで。

堂々巡りで
だんだんと何を書いていて
こんなことになったのか分からなくなってきました。
このへんで終ります。
妙なレスですいません。
返信する
私は偏ってますので・・ (mago)
2015-05-25 23:28:54
私は、新参の中でもかなり偏っていますので。それは私自身自覚してます。
どうも私は、彼女に対する理想の将来の姿をずっと思って、
それに従ってライブ映像とかを見ているようなのです。
そうでないといけないという思いが強いのでしょうね。

そんなところに、他アーティストさんのライブに行ったり映像を見たりして、
ふつふつと頭をもたげつつあった思いが噴出したのでしょう。

私も、彼女が歌に対して真摯に取組んでいた姿は良く知っています。
実は今も持っているけど、それよりも人生そのものとして、
子供の頃からあこがれていた家族そして子供を産み育てるということが現実になりそうになって、
そちらの方を優先しているということなのでしょう。

ただ、それに伴ってモチベーションが低下したことは、いかんともしがたいですね。
何しろ、私がライブで最初に聞いたMCが、「1年半歌う気持が無かった」ですので(笑)

松浦亜弥さんのことになるとついむきになってしまいがちなのがいけませんね。
今日は少しリラックスして、寝る前に少し動画を見たいと思います。
返信する
いやいや・・・・ (korou)
2015-05-26 20:23:01
いやいや、私のほうこそ偏っています。
亜弥さんのライブの素晴らしさも知りつつ
最近聴いているのは
CD音源が多かったりしますし。

私のような考えの人は
新参ファンでは少ないように思います。

「1年半歌う気持ちがなかった」
というのは確かにショックですね(笑)
いきなりハシゴを外されたようなものですからねえ。

こういうのは
たとえそれが事実だとしても
いきなりそう言わずに
いろいろと前振りをして
そんな感じを匂わす程度でいいと
私などは思うのですが
このB型の腹黒さんは
そんな配慮なんかお構いなしです。

・・・で、私は相当なバカですから
そんな彼女がメチャメチャいとおしいです。
ドSなのかもしれません(爆)

ライブ会場で直に聴いたら
そんな余裕はないでしょうから
その場面だけのことを言えば
そのライブ(マニアック5ですね)に行ってなくて良かったです。
(いや、違う、違う。それでも行きたかったです)
返信する
あっ!間違えました (korou)
2015-05-26 20:26:02
↑の文中、
「ドS」じゃなくて「ドM」ですね。
(正反対書いてどうする)

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