セカンドアルバム「T・W・O」収録の曲。
アルバムの発売日は2003年1月29日。
作詞・作曲はつんく♂。
A♭という珍しい調性の曲で
メジャーコードなのにマイナーコードにも聴こえるという
日本の歌独特のメランコリックな旋律を持つ。
ただし、ファーストアルバムの全曲で感じられた創意に満ちた仕掛けは
セカンドアルバム全体として感じられないわけで
この曲もその例に洩れない。
淡々とアイドル曲を職人芸で作りました、という感じで
それ以上でもそれ以下でもない。
こういうタイプの曲を好む人はアイドルファンには多いはずなので
この曲が好きという人が多いのも頷ける。
どことなく石川ひとみの「まちぶせ」を連想させるのは
アレンジのせいなのか。
もっと大ざっぱにいえば
かつて一斉を風靡したフィル・スペクターの
「ウォール・オブ・サウンド」の応用編のようなアレンジなんですが・・・
ということで、アレンジャーの高橋諭一サンを検索してみた。・
高橋さんがの尊敬するアーティストが、えっ?・・・フィル・スペクターって・・・
(いやいや、先にこれを見て書いたわけではないのですよ)
というか、この高橋サン、松浦亜弥ファンなら
絶対知っておかないといけない人のように思えてきた。
亜弥さん以外にもハロプロ、アップフロント所属の歌手、アーティストは
ほとんど皆高橋サンのお世話になっているようで。
亜弥さんだけでも
「ドッキドキ!LOVEメール」 「MERRY X'MAS FOR YOU」 「オシャレ!」
「私のすごい方法」 「♡桃色片想い♡」 「Yeah! めっちゃホリディ」
「YOKOHAMA SING A SONG」 「あなたの彼女」 「デート日和」
「DO YOU LOVE ME?」 「私と私と私」
などの編曲を担当していて
さらに比較的最近でも
「横浜ロンド」 「ホームにて」 「Click you Link me」
「語り継ぐこと」 「渡良瀬橋」 「only one」
のアレンジをされたので
もうこれは亜弥さんの楽曲のメインアレンジャー(そんな肩書きはないだろうけど)
と言ってもよいくらいだ。
ビーチ・ボーイズ、ビートルズ、フィル・スペクターなどの
影響を受けているらしいので
「私のすごい方法」のビートルズ風のアコースティックとか
「桃色片思い」のビーチ・ボーイズ風の盛り上げ方とか
この「あなたの彼女」のフィル・スペクター風味付けなど
納得のアレンジだ。
うーむ、今までこの方のことを知らなかったのは迂闊でした。
亜弥さんの楽曲について、ちょっとした秘密を知ったような気がします。
では、フィル・スペクター風味付けの「あなたの彼女」を
お楽しみください・・・・といいたいところですが
(純粋に楽曲を楽しむ場合 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=FX8xZ45-bcM)
ここはやはりアイドルらしさ抜群のライブ映像ですね。
濃厚なアレンジに、さらにファンからの「あやや!」とか「きかせて!」とかの音も加わって
一層濃厚な?アレンジに仕上がっています。
加えて、この松リングのあややは
まあ何というか・・・・カワイイですね。
今の自分は、さすがにこういう雰囲気のアイドルらしさには
かつてのようなときめきを感じなくなっているのですが(悲)
この映像のあややを見てカワイイとコメントする人の気持ちは
よく分かります。
松浦亜弥 - あなたの彼女
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