korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 33 「THE LAST NIGHT」

2015-11-04 | 松浦亜弥

松浦亜弥の11枚目のシングル曲。

2003年9月26日に発売。

作詞・作曲:つんく♂、編曲:鈴木俊介、ストリングスアレンジ:村山達哉。

 

オリコンには2003年10月6日付で、初登場3位(3.4万枚の売上げ)。

(ちなみに、その週の1位は福山雅治の「虹」)

翌週には8位、翌々週には19位と3週連続ベスト20入りしたが

実際には、トータルで5.7万枚しか売れず

前々作(「ね~え」)12.2万枚からわずか半年で

売上が半減してしまった。

当時のあややのイメージと全く合わない非常に暗いイメージの曲で

売れなくて当然だろう。

 

ストリングスアレンジを担当した村山達哉は

編曲の鈴木俊介とのつながりで、この曲に参加したと思われる。

鈴木は、村山が率いていたビッグバンド・オーケストラのメンバーだった。

村山の仕事は多彩で

映画音楽を担当することもあれば

自身のオーケストラの演奏でCDをリリースすることもある。

ストリングスアレンジは年間200曲ほど行うというのだから

慣れたものである。

実際、この曲のアレンジそのものは

素晴らしい出来だと思う。

ただ、人気絶頂の元気ハツラツのアイドルである”あやや”が歌う曲ではなかったので

その優れた仕事に注目が集まることはなかった。

 

この曲については

かつて、このブログで

「松クリスタル」での”14秒停止”のパフォーマンスを書いたことがある。

曲のサビで最大限に盛り上がったその直後

亜弥ちゃんは、音を完全に止めてしまい、その長さたるや14秒に及ぶのである。

 

最近、久々に聴いてみて、やはりこの長い長い”間”は

普通の音楽表現の枠をはみ出していると感じた。

何故こんなにも長く間を取ったのだろう?

かつては、これは素晴らしい表現で感動する、と書いたのだが

今は、少なくとも映像で視聴する限り

この長い長い”間”は不自然に思える。

(ライブで実際にこの”間”を間近に体験したとしたら話は別だが)

 

とはいえ、この「松クリスタル」の”THE LAST NIGHT"の歌唱は特別です。

これほど重苦しく、べっとりとした情緒が過剰な曲を

ここまで心を込めて、かつ美しい歌声で表現できる歌手は、まず居ないでしょう。

当ブログでは再掲になりますが、やはりこれがこの曲のベストだと思います。

 

松浦亜弥 - THE LAST NIGHT

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2 コメント

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シングルカットされたばっかりに (大sansan)
2015-11-05 23:02:26
ストリングスが印象的でしたが、
やっぱり有名な方のアレンジだったんですね。

アルバムやライブの中の1曲なら、
雰囲気を変えて、空気の入れ換え代わりに良いかとも思いますし、
感情込めまくって歌う、松浦亜弥さんのスキルアップには貢献していると思います。

でも、歌詞だけ読むと、もろ演歌調ですから。
これをシングルカットされた当時のファンは、びっくりしたと思います。

印象としては、「初めて唇を重ねた夜」と同じように思います。
シングルカットなどせずに、普通のアルバム収録曲であったのなら、
ファンから、何だかんだ云われずに済んだかもしれませんね。
返信する
何かが違う? (korou)
2015-11-07 09:32:51
たしかに「初めて唇を重ねた夜」と印象は重なりますね。
それは思いつきませんでした。

でも、受ける印象は微妙に違いますね。
「初めて唇を重ねた夜」は、違和感があったのは最初だけで
2回目からはイイ曲だなと思いました。
その点、「THE LAST NIGHT」は
何度聴いてもしっくり来ない曲でした。
何故なんだろう・・・単に私の好みの問題か?
返信する

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