korou's Column

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稲葉浩志と藤井風

2021-10-21 | J-POP

私の地元、岡山県出身で

全国的に有名な人物といえば

政治家の犬養毅、画家の竹久夢二、将棋の大山康晴など。

いろいろな分野で著名人が存在するのだが

どういうわけか

歌手(アーティスト)の分野については

少なくとも1970年代の途中までは

具体的な名前が出てこない、つまり皆無という状態だった。

それゆえ、1979年に

岸田智史(岡山県北部の真庭郡出身)の「きみの朝」が

大ヒットになったとき(オリコン1位にまでなった!)

ついに身近なところからスターが現れたという喜びは大きかった。

 

その翌年

岡山県北部(津山市)で高校生対象の仕事もしていた自分は

偶然、稲葉浩志という名前の高校生と出会うことになる。

(出会うといっても、一瞬の出来事で

 稲葉クンは、もう私のことなど覚えていないはずだ)

しかし、その後、またまた偶然にも

別の機会で稲葉浩志という名前を

全く別の知り合いから聞いたので

ああ、あのときの高校生か、と思い

なぜかその名前を覚えてしまっていた。

 

それから数年後。

地元のラジオ局で

”びーず”という名前のバンドが妙なくらい大人気となっていたが

その時点では、

何でそんなに人気なのだろうと不思議に思っていただけだった。

ある日、本屋で「岡山大事典”キビダス”」という本を見つけ

偶然“びーず”という項目を目にすることになる。

「岡山に関係あるバンドだったのか。だから人気があったのか」

とやっと納得がいったのも束の間、

その説明文を読んだ瞬間、驚きが走った。

何と、”松本孝弘と稲葉浩志の2人組アーティスト、ボーカルの稲葉は津山市出身”と

書いてあるではないか。

読んでいくと、あの稲葉クンのことで間違いなかった。

その瞬間こう思ったのも確かである。

「しまった、サインとかもらっておけばよかった。もっと親しくしておけば・・・」(ミーハーか!)

まあ、単なる一社会人と普通の高校生じゃ、年齢も違うし、親しくなりようもないのだけど。

稲葉クンのことをよく知っていた私の知人は

「いい奴だよ。テニスばっかりしているけどね」

と教えてくれたが(自分も彼のテニス姿は見たことがある)

その作詞の才能、歌唱の才能については

特に教えてくれなかった。

いまだに、あの高校生稲葉クンのイメージと、

Mステなどで歌っているB’zの稲葉浩志とが

同一人物とは、なかなかイメージしにくいものがある。

初期の名曲「alone」の歌詞なんて

高校時代の彼からは想像もできない(まあ、こっちが勝手に想像しているだけですが)

ナイーブで綺麗な日本語で紡がれていて

個人的にも好きな曲だ。

 

B’z Live from AVACO STUDIO “ALONE”(53秒あたりから曲開始)

 

 

仮に他に誰も居なかったとしても

稲葉浩志の出身県というだけで

もう十分な感じなのだが

実際のところ、この30年余りで

岡山県出身のアーティストは続々現れてきている。

スチャダラパーのBOSE(岡山県勝田郡出身)は

日本のヒップホップの立役者だし

THE BLUE HEARTSなどのボーカル、甲本ヒロト(岡山市出身)は

日本で最も有名なロックボーカルの一人だし

中西圭三(岡山市出身)は90年代を代表する作曲家で

自身もヒット曲(「Woman」)を持っているし

東京事変で主にキーボードを担当する伊澤一葉(倉敷市出身)とか

mihimaru GTのmiyake(倉敷市出身)なども

知る人ぞ知る実力ミュージシャンだ。

最近では

韓流アイドル風の人気グループ「JO1」のメンバー、豆原一成(岡山県真庭市出身)や

韓流アイドルそのもので今や人気急上昇中の「ENHYPEN」のメンバー、ニキ(岡山市出身)など

アイドルさえ輩出するようになってきている。

 

そして、2020年1月にデビューした藤井風。

今や、お笑いの「千鳥」と並んで

最も有名な岡山県人と言っても過言でないだろう。

風クン(岡山県人は略してそう呼んだりする)は

岡山県南西部にある里庄町の生まれで

高校は(我が自宅からも近い)岡山城東高校に通っていたので

それだけで身近な感じがしている。

(仕事の関係で城東高校にもしょっちゅう行っていたし)

彼は、ピアノの達人であり

独特のコード進行で曲作りを行い

歌詞はオーソドックスで妙に癒され感があり(岡山弁も遠慮なく出てくる)

声質も独特で声量もあり

スラっとしてイケメン風イメージも十分にある。

どこから見ても、スターになる要素十分なのに

テレビの歌番組にはほとんど出ず

それでいて、音楽評論家たちから絶賛されている存在なのである。

稲葉クンは、普通の人が目一杯才能を伸ばして今のポジションに居るような感じだが

風クンは、天才そのもののような気がする。

その上で、最近放映されたNHKの特集番組などを見ていると

地味にいろいろと努力している様子もみえて

無条件に凄いなあと思ってしまう。

 

まだ1年半余りというキャリアで

次々と名曲を送り出してる彼だが

さあ何を引用してこようか、迷ってしまう。

とりあえず、一番世に知られているこの曲(youtubeで3300万回以上再生を達成)でも引用して

風クンの才能の輝きに浸ってみようか。

 

藤井 風 - "きらり" Official Video

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