korou's Column

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マイフェバリットシングス(2000年代)⑤<最終>

2022-08-01 | J-POP

前回の記事で取り上げた曲のうち

モー娘。と乃木坂に関しては

リアルタイムで気に入った曲とかではなく

後からそんないい曲があったのか、と

「発見」した曲なのである。

 

「Help me!!」の翌年の2014年から

「サヨナラの意味」の2016年あたりまでは

自分としては

”歌手:松浦亜弥(≠アイドル:あやや)”を

発見して感動していた時期だった。

世間で流行っている曲などは後回しで

とにかく2007年から2010年あたりまでの松浦亜弥の歌を

探しまくり堪能していた時期だった。

 

そして、2019年に自分自身の私生活に大きな変化があったのを機に

また「マイフェバリットシングス」を意識する生活に戻った。

 

2022年現在、亜弥さんは芸能活動再開の期待をもたせつつ

結局のところ、積極的な姿勢は見せずじまいの状態だ。

 

亜弥さんが新曲でも出せば

間違いなくそれは「マイフェバリットシングス」になるのだけれど

(松浦亜弥ファンを止めたわけではないので)

そればかり期待して日々を過ごすわけにもいかないし

実際、気になる曲もいろいろと出てきている。

 

今回は、そんな最近の「マイフェバリットシングス」を

3曲紹介して

この「マイフェバリットシングス」シリーズの最後としたい。

 

 

「Tell Me Baby」Official髭男dism

いわゆるヒゲダンについては

「ノー・ダウト」の頃から

いい感じの曲を作るなあと注目していたのだが

「Pretender」の大ヒット以降

ここまで国民的人気のバンドになるとは

思ってもみなかった。

中国地方、それも過去にミュージシャンを多く輩出した広島ならともかく

ほとんどそうした歴史のない山陰の大学の軽音出身のバンドが

そこまでの人気を獲得するとは

想像できなかったのである。

山陰地方中心、とりあえず中国地方をターゲットにして

なんとか食っていけるだけの人気を確保して

いい感じの楽曲を聴かせ続けてくれればいいなあ程度に

思っていたのだ。

ここ2年ほど、ある意味バンドの本来の守備範囲を超えた

かなりの大作を作り続けているような感じだが

それでいて人気は衰えをみせないようだ。

彼等はもともと

「Tell Me Baby」とか「ノー・ダウト」のようなシンプルな作りの曲で

おっと思わせるニュアンスを感じさせてくれるバンドだと思っているが

ボーカルの藤原聡の歌唱力が

デビュー時から比べてもハンパなく上がってきていることで

そうした大作でも

十分聴かせる仕上がりになっているのだろう。

 

「Tell Me Baby」は彼らのデビュー・シングルといってもよい

デジタルシングル1作目で

2017年7月21日に配信開始された。

翌年1月、この曲が人気番組「関ジャム」で取り上げられ

それにより彼らのことを知ったCXのドラマプロデューサーが

春の月9ドラマの主題歌を依頼、「ノー・ダウト」が誕生、ヒットする

という経緯になっている(Wikipediaより)

この曲自体は、つい最近知ったばかりだが

1回聴いただけで気に入ってしまった。

「ノー・ダウト」以上に彼ららしい楽曲だと思う。

 

Official髭男dism - Tell Me Baby[Official Video]

 

 

「帰ろう」藤井風

岡山県出身、1997年生まれのシンガーソングライター藤井風が

2020年5月20日発売の1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」のなかで

発表した曲である。

同年9月4日にはミュージックビデオも公開され

それから約2年ほど経った現在

youtubeで2000万回以上の再生回数となっている。

 

本人曰く

『この楽曲のサビのメロディを思いついたときに、

「この曲を発表するまでは死ねない」「この曲を発表するために日本語の曲を作ろう」

 とまで思い、日本語詞の楽曲を書くきっかけとなったという原点の一曲』

だそうで

『「死ぬときのことを考えることがどうやって生きていけばいいか考えるきっかけになる」

 と、人生を帰り道に重ね合わせ自問自答した楽曲』

とも語っている(Wikipediaより)。

 

歌詞のなかに連想、比喩が繰り返され

いい感じで文脈が飛躍してるので

どのようにも受け取れる内容になってはいるが

どう受け取っても

悲しい出来事、悲しい何かから

振り切るようにして前に進もうとする気持ちが

伝わってくる。

具体的には、風クンが語っているとおり

「死」についてどう考え向き合っていくか

というテーマに行き着くのかもしれない。

そうした人生哲学のようなものは

本来重たいものなのに

彼は

ごく爽やかにさらりと歌っている。

最近聴いたJ-POPで

これほど後に残る何かを感じさせてくれる曲は

他にない。

 

藤井 風 - "帰ろう" Official Video

 

 

「MASCARA」XG

この曲については

今のところ「マイフェバリットシングス」ではないのだが

ついにこのようなグループが日本でも誕生したのかという意味で

最後に掲げてみた。

 

XGは今年3月にデビューしたガールズグループで

メンバーは日本人ばかり7名ながら

活躍の主体は韓国になるK-POPのグループとして

スタートしている。

 

もともとは

エイベックスと、韓国の芸能プロダクションXGALAXとの

共同プロジェクトである「X-Galaxy」が母体となっている。

「X-Galaxy」は世界に通用するダンス&ボーカルユニットを

5年間かけて育成するというプロジェクトで

そのレッスンが2021年には終了したので

遂にデビューということになったわけである。

 

NiziUのように

各メンバーがレッスンを通じて成長していくというドラマを公開する

という手法をとらず

非公開のままレベルを上げていって

今年になって

いきなりハイレベルのダンスと歌、ラップを披露したので

一体これは何だ、ということで注目を浴びることになった。

 

K-POP扱いなので

明らかに世界を目指しているガールズグループということになり

その意味で

今までに日本で活躍したどのガールズグループとも

コンセプトが異なっている。

日本独特の

「未完成なものを愛でる」とか

「徐々に完成していく姿を暖かく見守る」といった

独自のファン層などは当てにしていないはずで

まず韓国で確実な評価を受けて

それからアジア、ひいてはアメリカ本土での人気拡大を

もくろんでいるのだろう。

 

どこまで成功するのかサッパリ見当がつかないが

確かに今の時点でも

NiziUよりは

はるかにK-POPらしい雰囲気がある。

 

曲調がK-POP寄りなので

一定の年令以上の日本人には親しみにくい感じがあるが

若い世代だと

これでも抵抗なく聴けるのかもしれない。

youtubeでの動画公開1か月ほどで

再生回数はもう2000万回を超えている。

 

XG - MASCARA (Official Music Video)

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