ラブレア@ロサンゼルス

南カルフォルニア大学(USC)でのMBA生活や家族三人でのロスでの生活の様子をお伝えします。

直観力を養う

2005-09-15 18:40:01 | Weblog
コーポレート・ファイナンス・ポリシーの話題は、連邦破産法 11条(日本で言う民事再生法に近いかな)に関する話題へとシフトしてきた。
ちょうど、デルタ航空が11条適用のニュースがあったりするため、なかなかホットなテーマでもある。

会社を清算するのか存続するのかを決定する要因の一つとして、債権者が清算によって得られるものと、存続した場合に得られる期待値を比較した上で、どうするかが決まることになる。そういったベーシックなところを数字を使いながら示したりしてくれます。11条は1990年に修正されたのだけれども、どうやらそれは、その比較の際に、「存続」の価値をより大きくするようにしたらしい。これはちゃんと調べてないんだけれども、まさにそれが次のグループ課題なのです。


借金が多いと破産の危険性が高くなるんだけれども、現実には11条を適用して「存続」となったとしても、借金の割合が前と変わらず高くなることが多いようだ。その理由としては、「成熟期にある会社は、投資家に対する利益分配に、より重点を置く」ということである。借金がある場合は、いやおうなしに利子返済などで、投資家にリターンするが、株式が多い場合は、配当は経営者の方針次第で少なくもなる。成熟期の会社に対して、投資家は成長よりリターンに重きを置くために、結局は借金が多くなる。というロジックだそうです。

マーケまでの時間に図書館(ロースクールの図書館を使うことが多い)で次の課題に対する整理をしていたら、Junから「24(日本でも放送しているドラマ)のキンバリー(ジャック・バウワーの娘)がいる~」との報告が。ん。そういえば本当の名前は知らないぞ。





NASA

2005-09-14 18:41:20 | Weblog
水曜日の夜はハイテク・ストラテジー。
今日は、JPLというNASAの配下の組織の方をゲストスピーカに招きました。
NASAのケースでは、結構詳細にMars Pathfinderの成功例や、その後の失敗の例などが書かれています。失敗の例では、長距離の宇宙飛行には耐えられない素材を使っていたんだけれども、そのナレッジ(知識)がうまく継承できずに失敗につながったなどといったことが書かれています。
そのほか、ある人に仕事が集中したために、探査機のナビゲーションが失敗してしまったり、組織そのものが情報を閉じたがる傾向にあるなど、ここまで書いちゃっていいの?っていうくらいのことが掲載されていて、なかなか面白いです。

ゲストスピーカの話では、「経験がうまく継承されていない」とは言うけれども、「正しい質問」をすれば、正しい答えが帰ってくるし、そもそもNASAには優秀な人しかいないので、学習能力は高いからすぐに適応できるなんてこともあった。

そういう意味で、組織としてのベースを上げるためにナレッジを共有する場合と、ベースが高い人たちに対する対応とは異なってくることもあるんだろうな。この授業は自分なりのフレームワークを作ることになるんだけれども、まだまだ頭は混沌としているけれども、最後には「これ」というものを構築できたら今後にもきっと活かせるだろうと思っています。

ちなみに、最近なんだかとっても忙しいかんじです。



シネママーケティング

2005-09-13 16:08:24 | Weblog
シネママーケティングの授業では、毎週実施されている映画のマーケティング情報が配られます。こういった生データってなかなか手に入らないので貴重。
映画のマーケティングの際には大きく、「25歳以下の女性」、「それ以上の女性」、「25歳以下の男性」、「25歳以上の男性」とで区分されています。
映画は、「リリースしたばかりのもの」「数週間でリリースしたもの」「以前にリリースされたもの」と3つの区分になっています。
で、どんな情報があるかというと、「Awareness(映画に対する認知度)」、「First Choice(最も見に行きたい映画)」などの情報が各映画毎に詳細に出てきます。女性を対象としたような映画は、うまい具合にAwareness、First Choicet共に女性の数値が高くなっていたりもして、それはMarketingがうまくいっていたからだってことになります。

授業の後半では、6つくらいの映画のプロモーション映像を見て、マーケティングの視点から意見を言い合うなんてのもあります。Marketability(マーケティングの効果が高いかどうか)が低い映画に対しては、最初から大々的に展開するのではなく、小規模で展開してから拡大していくことでリスクを避けるなんて方法もとっているらしい。

日本だと一つの映画が比較的長く上映されていることが多いけど、こちらは短期勝負って感じです。毎週4本くらいリリース(大手から)されているので、淘汰も激しいだろうし。映画の宣伝自体、次々と切り替わっていくから。以前見た資料では、公開直後にはもう広告をしなくなるってデータもありました。確かに、BatmanやStar warsといった大作も公開後にはほとんどプロモーションを見ることがなかったです。この点って日本はどうだったかな?


ベンチャーへの投資戦略

2005-09-12 16:25:17 | Weblog
$100million与えられて、それをベンチャーに投資するとしたら、どんなチームを構成して、どんな産業に対して、どのように投資配分するかを考えるってのが来週までの課題になります。
その際に、必要な人材のスペック、魅力的な産業の選択、投資対象のリスクとリターンなどを総合的に判断して決定していく必要があります。とはいっても、授業ではどうやってそれを決定していくかが非常にあいまいなまま終わっているのでなかなか辛いところがあります。週末を含めてちゃんと考えてみないといけないところだなあ。

毎回ゲストスピーカを招いて話を聞くのですが、今日はMediaWorksという映像・音声処理を行うチップを開発しているベンチャーの方からのお話でした。内容からして開発者よりの話になってしまう傾向があり、「いったい何のこと?」「何がAdvantageなのか」が掴みにくいというのが感想。話を聞いていて、アントレファイナンスの授業ででてきた16ルールがよみがえってきました。16歳のコにも分かるように噛み砕かないと、投資家は判断できないよ。っていうやつ。まさにそれを今日体験した気がします。でも、その会社自体はとても面白そうなので、今後について注目していきたいな。


週末 ミーティング

2005-09-11 18:57:32 | Weblog
マーケティングのシミュレーションゲームについては、金曜日の打ち合わせの後、メールで修正や訂正のやり取りをし続けてようやく本日夕方くらいにFIXとなりました。
ONLINEでのやりとりだけど、基本的な方針を対面のミーティングで実施しておいたおかげで、意見の衝突がおきることなく無事完了。とはいっても、結果がどうなるかはとっても不安だなあ。

それと同時に水曜日のハイテク・ストラテジーのWrite Upの課題もあり、こちらもてんやわんや。コアでやったように明確なフレームワークを与えられるのではなく、数々のケースの中から自分なり(チームとしての)のフレームワークを構築していくものなので、ミーティングもまずはそのフレームワークの共有化から始まるため、結構難儀。難儀ではあるけれども、考えが整理されていくような気がして結構うれしいかんじもする。ただ、時間がかなーりかかるのが辛いなあ。

今週は、RENが先週末の風邪が完治していないこともあって、外出は控えめにしたけど、来週は外でおもいきり遊んであげないとかわいそうだなあ。

マーケティング チームミーティング

2005-09-09 17:05:35 | Weblog
日曜日の夜がマーケティング・シミュレーションの締め切りということで、3時から学校でミーティング開始。A君がミーティングルームを予約してくれてたんだけど、金曜日は5時でCloseするとのこと。
様々なWorkがあるんだから、Marshallとしてはそれを支援するために校舎をもっと長い間(しかも平日なんだし)開放してくれないとなあ。今はまだあったかいので、外でもミーティングできるけど、もう少ししてくると寒くて大変。ミーティングルームを求めてうろうろすることは避けたいなあ。

ミーティングそのものは時間がかかったけど、ある程度形はできたかなってところです。ただ、急激な変化が見込めるような状況ではないってのが現状のようだ。もう少し将来に向けて投資をすべきかもしれないけど、それだけの資金がない状態かな。Revenueは額としては多いけれども、COGSやその他一般管理費などが大きな割合を占めているってところもある。日曜日までまだ時間があるので、Onlineでも連絡をとりあいながら修正していかないとなあ。

いかに財務状況をよく見せるか?

2005-09-08 16:35:36 | Weblog
月曜日と水曜日の午後5時から履修しているアントレ・ファイナンスはなかなか面白い。
水曜日の講義では、バランスシートをいかによく見せるか?ということについての講義。
財務諸表を見る際には色々な視点があるけれども、例えば短期の負債に対する支払い能力を見る指標として、Current Ratioってのがあります。分子が現金など分母が短期で支払わなければならない負債。
この値は大きければ大きいほうがいいってのが基準なんだけれども、それをいかに大きく見せるか? 短期の負債があれば、それを借り換えして、長期負債に切り替えれば(Totalでの負債は変わらないです。念のため)Current Ratioは大きくなり、きれいに見える。 なーんて小技が色々と出てきます。あ。もちろん合法です

元々ファイナンスなんてほとんど知識なしでMBAに来た僕が2年目になると、「なるほどねー」なんて思いながら、講義を楽しめるようになってるってのが面白い。まだまだ、見落とし、聞き落とし、誤解などがたくさんあると思うけれども、1年目に習った基礎が役に立っていることを感じるとうれしくなります。実務で活用できるようになったらもっともっと楽しいんだろうな。

昨日は本当はゲストスピーカが来るはずだったんだけど、ゲストの都合が悪くて日程変更になり講義に切り替えとなりました。テキスト読んでおいてよかった~。

スポーツエンターテイメント

2005-09-07 16:29:14 | Weblog
スポーツエンターテイメントっていうと「MLB」「NHL」「NBA」「NFL」などなどアメリカには巨大なスポーツ産業があります。
そんな「スポーツエンターテイメント」をビジネスの観点から読み解いていこうという授業もMarshallにはあります。そんな授業があること自体びっくりですが、それがMarshall、それがLAって感じでしょうか。僕は履修していないんだけれども、近所のJ君が今朝その内容についてあつーく語ってくれました。

アメリカには、Sports Business Journalという雑誌があって授業をとるためには、その雑誌の購読は必須になります。WSJ必読ってのはよく聞くけど、そんな雑誌が必読って。。。と思ってみるとこれまた内容はとってもまじめ。スポーツをビジネスの観点から読み解くもののようです。さらっとしか見てないので詳細は分かってないけれども。
授業では、例えば、特別税制によって経営の状態が変遷していることや、Stakeholderによってビジネスを見るスパンが違っているのでそれらを考慮した上でマネージメントしていく必要があるというようにまさに「特化」した内容になっているようです。

僕は、その雑誌でも購読してみようかなーなんて思っていますが、授業でアップアップで読む暇もなくなっちゃうかもなあ。

そうそう、シネマスクールの授業については、無事登録完了しました。

シネマスクール

2005-09-06 16:20:38 | Weblog
Marshallの特徴のひとつとして、「シネマスクール」の授業が単位として認められるというのがあります。USCのシネマスクール(ちゃんとした学科です)はGeorgeルーカスなど数々の著名人を輩出している映画を語るには欠かすことのできない存在なのです。
シネマスクールの建物には、ジョージルーカスの名前が入った建物もあります。(寄付してるからです)。ビジネススクールとシネマスクールが何で?って感じがするかもしれませんが、映画製作もアメリカでは巨大なビジネスですし、その中にはオペレーションからマーケティングなど様々なビジネス要素がつまっているのです。
そんなシネマスクールの授業の一つに、映画のマーケティングに関するものがあります。これまでずーとWaiting Listに掲載されたまま出席していたのですが、担当の人にメールをするとWaitingから解除という吉報が。毎回ゲストスピーカが来て話しをしてくれるのですが、今回はWBの広告担当の方が来てくれました。

映画各社の広告への投資額やメディア配分(TV,新聞、街頭などなど)のリアルなデータが次々と出てきて、映画界がどのようにマーケティングを行っているかがまさに理解できる貴重な時間です。夜7時から10時までの授業なのでかなーり辛い部分もありますが、まさに他では得られない瞬間であることに感謝しています。



Labor Day

2005-09-05 16:12:43 | Weblog
月曜日だけれどもLabor Dayのおかげで学校はおやすみ。
本来ならばどこかに出かけたいところだけれども、Renが発熱&咳のため自宅待機。そんなこともあって、マーケティングのシミュレーションソフトをしばしいじってみることに。
我々のチームは、会社Aでそのソフト上では、一番のシェアを誇っています。マーケティングのソフトだから新商品開発とかブランディングなどのマーケティングに関する要素だけかと思ったら、いかに投資をするかとか、配当ポリシーをどう決めていくかなどかなり細かい設定が必要になるようです。うーん、なかなか大変。

時間があったので、木曜日の課題にもなっているSWOT ANALYSISを色々なデータを見ながら実施してみることにしました。そんなこんなで、ある意味とってものんびりしたLabor Dayでした。