ラブレア@ロサンゼルス

南カルフォルニア大学(USC)でのMBA生活や家族三人でのロスでの生活の様子をお伝えします。

帰宅途中

2005-08-31 11:53:41 | Weblog
アメリカのフリーウェイにはところどころメッセージを表示する電光掲示板があります。

帰宅途中に見た電光掲示板には「Child Abduction(児童誘拐)」の文字が。それとともに、Jeep Cherokee, Blk(Blackの略です)とナンバープレートの表示が。僕の車が結構ぴったりくるのでびっくししてしまいました。しかもナンバープレートの最初のアルファベットがかなり似ている。

アメリカに住んで1年以上経過しているとこういった犯罪に対する警戒心が薄れてきます。実際普通に生活していれば(危ないところにいかないようにする)犯罪に巻き込まれることはほとんどないと思われるのですが、ちょっと気を抜くと何があるか分かりません。言葉の問題もあるので、常に気をつけていかなければと思います。

もちろん日本でも最近はあぶない事件が起きているので、アメリカだけのことではありません。特に子供に対する犯罪に対してアメリカに比べると日本はまだまだ無防備な感じがします。

アメリカでは法律で一定以上の年齢以下の子供は親(もしくは登録した人)が送迎する義務があります。子供だけを家においておくことも禁じられています。また、送り迎えの際には時刻と共にきちんとサインするようにもなっています。それだけ犯罪に対する警戒心が強いという状況になっているということなんでしょうけど。日本も将来的にはそうなっていくかもしれません。そうならたいためにも、安全な社会をみんなで築いていくようにする必要がありますね。

もうすぐ日本では選挙がありますが、郵政民営化、少子化、財政などたくさんの問題がありますが、「あたりまえのように安全に暮らせる社会」を実現できるような施策が本当は必要なんじゃないかなと思うようになりました。アメリカで暮らして強くそう感じるようになりました。アメリカは子供を大切にしています。いたることろでそれを感じます。でもそれはそうじゃない事象がおきている裏返しでもあるのです。

交換留学

2005-08-30 21:26:38 | Weblog
コーポレートファイナンスのクラスを交換留学生が受講しています。彼らがチームメイトを探すのが難しいということで、ひとまず最初の課題は一緒に考えることになりました。夕方1時間くらいディスカッションをしたのだけれども、みんな知識が豊富で感心させられました。

課題を簡単に言うと”配当”を上げることが株価の上昇につながるのか?

ある前提条件の下では、配当に対するポリシーを変えるだけでは(いつ払うかは重要じゃない)、株価に影響をしないという理論があります。しかし実際の世界では、そんなに単純じゃない。上がることもあるし下がることもあるでしょう。でも、それを”理論”が使えないとするのではなくて、前提条件を吟味しながら、ロジカルに結論を出していくというプロセスにより、元の理論の理解が深まるとともに、現実の世界で何が起きているかを把握することにつながります。


自分が投資家になったときに(なっても小額だろうけど)そういった世の中に出てくるニュースを理論をつかいながらも、現実的な視点で判断できるようになったら、面白いだろうなと思う。

また、経営者としても市場がどのように動くかを考えながら、ファイナンス面をどうするかを意思決定していくのはとても重要。株主利益を確保するという意味だけでなく、経営を安定化するためにも。

セグメンテーション

2005-08-30 21:15:06 | Weblog
コアのマーケティングはあまりよくなかった気がするけれども、その中で最も学んだことは「セグメンテーション」の重要さ。顧客をセグメンテーションする際に、どうしても「プロダクト」の分類で考えてしまう。例えば、「セダン」「SUV」「3列シート」といった「プロダクト」による分類。そうではなくて、”誰が””何を望んでいるか”をつきつめていくことが重要になります。

そんなの簡単ジャン。と思うけれども意外とうまくいかないものです。今回のマーケティングのケースは、とあるマヨネーズを作っている会社。マヨネーズといっても、実はオイルの含有量によって「マヨネーズ」「ドレッシング」と分類されるらしい。実際にその会社が今後の市場予測を「高級マヨネーズ」「比較的安いマヨネーズ」「ドレッシング」と3つにマーケットを分けて考えているのを見ると「プロダクト中心のセグメンテーション」へとついつい誘引されてしまいそうになります。

実際に消費者は、マヨネーズとドレッシングを明確に区分しているわけではなくて、”高級品指向””低価格指向”の二つに分かれているだけなのです。低価格の分野に「マヨネーズ」と「ドレッシング」が入っているけれども、それによって購買行動が変わっているわけではないのです。

ケースでは、さらに高級と低価格の間に位置してしまっている製品の位置づけを今後どうしていくかというのが課題。”高級品(その中でも比較的安い)”と位置づけるか”低価格(値段を下げる)”か”もっと安い製品を投入して品質と価格のバランスを求める層を明確化するか”といういくつかの選択肢があり、それぞれの選択肢に応じて、価格戦略などを考えていきます。市場をどうみて、どう対応していくかという点を改めて考えさせられました。


ベンチャーキャピタル

2005-08-29 15:50:00 | Weblog
さてさて、Investing in new ventureということで、起業に対する投資家サイドの考え方を学んでいこうとする訳なのですが、本日は、実際のVCにいる方を招いて話を聞くことに。
VCといっても関わり方として、まさに立ち上げ時期に関わる場合もあれば、立ち上げ後さらに投資が必要な際に関わることもあります。アントレファイナンスという別の授業では、立ち上げ時期にはエンジェルとかが関わる場合があるって行っていますが、いずれにせよ、立ち上げ成功後には次の投資で他のVCを巻き込んでいく必要があります。

投資としては、立ち上げから関わる方がリスクが高いがリターンも高い、Second Stageへの投資の場合にはリターンもリスクも低くなります。どちらがいいかは一概にいえないけれども、VCとしてはうまくリスクを分散しながら最終的にハイリターンを求めていくことになります。もう少しすると、実際にどう投資していくかっていう課題を与えられることになるんだけれども、まだまだ理解が弱いのでそこを強化していかないと、判断にいたらないなあというのが現状。

投資をする際には、どういったプロダクトなのか、企業家の資質(実績)、マーケティング戦略、リターンがどの程度見込めるか、マーケティング(市場規模)、事業計画などをもとに総合的に判断していくことになる。そういった意味で、企業家サイド(アントレファイナンス)と投資家サイド(Investing in new venture)の双方を同時にやっていくのは面白い。投資判断の基準についても、同じタイミングで双方の考え方を見ることができるから。

アントレファイナンスでは、もごもごしゃべりの教授にもだんだん慣れてきたけど、まだまだ大変。いわゆるCold Call(突然あてられる)に遭遇してしまったけれども、聞けない中で聞き取れた内容の質問だったので、無難に切り抜けることができました。(質問は16 ruleについてでした~)ホッ。


ご対面

2005-08-27 02:36:57 | Weblog
7月末に日本からLAに来たIさん家族とご対面。これまで、メールでのやり取りだけだと思っていたら、僕が日本を発つ前の12月のとある忘年会で会ったことがありました。オリエンテーション中ということですが、英語ではやはり苦しんでいるとのこと。普通の日本人には仕方ないかもしれないけど、他の国からの留学生のコミュニケーション能力を見ると、我が子に関しては、ベーシックなところで苦労しないようにしてあげたいな、と思う。可能性が広がるという意味で。

Iさんには2歳半の男の子がいるということだったので、Kさん家族も含めて3家族で会うことに。男の子3人集まると大変かなーと思ったけどそれなりには上手に遊んでいたかな。MBA組みはMBAの話からLAでの生活、犯罪、運転など多岐に渡る会話を。今後とも何かと出会うことがあるでしょう。よろしく!

その後The Groveにいって定番の「噴水」「トローリ」を堪能してお開き。歩いていけるのがよかったね。

Iさんのアパートには、Spa(ジャグジー)とジムがついているらしいです。気楽に使えるのは最高だろーな。こちらは、敷地がめちゃ広なので、到着するまでに時間かかっちゃうので。

誕生会

2005-08-26 12:56:27 | Weblog
RENの幼稚園でお友達の誕生会があり、ちょっと早めに迎えに行きました。
迎えに来ているお父さんの中に、韓国からUSCのLaw Schoolに来ている人がいて、ちょっと話をしました。
キャンパスでMarshallとLaw Schoolはとっても近いのでよくLaw Schoolの図書館を利用している僕としては、とっても親しみのある学科です。そのお父さんともキャンパスでばったり出会う可能性は高いかな。

Law SchoolってMBAとは違って授業はレクチャー形式が基本で、学生はLaptop PCを持ち込んで授業の内容をPCに書き留めるのが一般的なようです。図書館に行く際に教室を覗くと確かにそんな感じ。で、それについて聞いたら、彼は「いやあ書き留める余裕ないから僕はやっていないけどね」って言っていたけど。

韓国では、破産企業の精算に関する仕事を主にしていて、それが韓国では一番稼ぎもいいものらしいけど、それ自体はあまり面白くなくて、将来的にはM&Aなどの仕事をしたいっていっていました。確かにその方が稼ぎもいいし、仕事内容も楽しそうだなーと素人ながら感じます。彼は同じくPark LaBreaに住んでいるらしいので、家の近くで出会うこともあるかもしれません。

マーケティング B&D

2005-08-25 03:23:53 | Weblog
Marketing Strategy & Policyの授業は、前回がイントロだけだったので今日からケースの開始。
Black & Deckerという会社のPower Tool(電動工具)に関する内容です。この会社はキッチン用品(コーヒーメーカ)も作っていてブランド認知度は抜群!
ところがPower Toolの市場においては、職人さんからむしろ避けられている状況です。一般向けにもPower Toolを売っているので、職人さんから見ると、”普通の人と同じものを使っていると思われたくない”という状況らしい。直感的には、別ブランドを立てるのがいいと思われます。しかしそこのロジックをどう自分の中でちゃんと構築できるかが問題。ブランド名、価格、販売チャネル、プロモーション方法などのマーケティング要素をきちんと意識しながら、自分なりの最適解を導き出せるようにしていかないと。

実際にBlack & Deckerは別ブランドを立てて競合に対抗していったんだけども、ハーバードでの講演のビデオでは”熱く”マーケティング戦略について語っていた。熱ければ言い訳じゃないけど、自分の戦略を信じているからこそ熱く語れるんだなと感じました。

ハイテク ストラテジー

2005-08-24 02:25:52 | Weblog
授業は、5時からのアントレ ファイナンスと6時30分からのハイテク ストラテジーの二つ。
アントレファイナンスは、とっても聞き取りにくいおじいちゃん先生なんだけど、途中からマイクをはずしたらそっちの方が聞き取りやすかった。
事業をStartUpする際に、投資をお願いするVCの同意を得るために、どういった点を意識しなければいけないかっていう内容になります。面白かったのは、出席している学生にビジネス・アイデアを書かせて、コメントするところ。
「何がいいたいか分からない」「ビジネスじゃなくて、ジョブになっている」「意味が分からない」などなど。企業家に説明する際には、Rule16というのがあって、16 Words、16 seconds, 16歳の子にも理解できるようにするってのが重要。簡単に説明できないことはビジネスとしてなかなか成り立たないし、投資家をひきつけることにならないってことです。そんなこんなのイントロダクション的内容から、もう少しファイナンス寄りの中身になっていくようです。

ハイテクストラテジーは初めての授業。とっても分かりやすい英語でGood.
Polaroidがアナログ技術からデジタル技術への技術の変遷に乗り遅れたケースを元に簡単なディスカッション。社内で全く変遷に対応できていなかったならどうしようもないけど、技術動向を把握しておきながら、結果的に乗り遅れてしまったのは、従来の技術に固執してしまったり、リソースの配分を間違えてしまったりという様々な要因が考えられます。それらの一つ一つのテーマを各回のケースで取り扱っていくということで、これまた期待大。

最終的には、各ケースで取り扱ったキーポイントをつなぎ合わせて、自分なりの分析フレームワークを構築できるようにするのが目的です。もちろん、構築そのものよりも、それを使ってどう分析し判断し、方向性を出していけるかが肝心。

結構読む量も多くてヘビーだけどなんとかついていけるようにがんばろう。

二日目 長い一日

2005-08-23 05:57:07 | Weblog
最終的な履修科目を決定していないため、本来より多めに授業に出席することにしました。
朝10時の授業から始まり、3時30分~4時50分、5時~5時20分、7時~10時と合計4つの授業ということで、疲れきってしまいました。5個出たというつわものには負けちゃうけど。
10時からの需要は、コア科目で習ったファイナンス理論が実世界でどのように活用されていくかを見ながら、分析や判断能力を高めていくもの。毎回WSJのニュースを題材にして授業をするようです。教授は、非常に分かりやすい英語をゆっくりしゃべるのでGoodかな。ただリーディングと課題がそれなりにヘビーなのでちゃんとついていけるかがちょっと心配。

3時からの授業は、Marketing Strategy&Policy。UCLAから来た教授で、Marshallで教えるのは今回が初めて。コアのマーケでは基本中の基本しか理解しきれていないところがあるので、こちらも分析+判断能力を高めていくためには、ぜひともとりたいもの。StratSimというシミュレーションゲームを使っていく授業なので、さらにヘビーな感じ。でもがんばってとろう!(と思っている)コースリーダを買っちゃったのでもう逃げれないかなあ。

5時からの授業は、Focusグループに絞って消費者の動向をきちんを把握していこうというもの、マーケットリサーチャになる人にはとても重要な科目かなと思うけれども、先学期とったマーケティングの授業とかぶるかな。

7時から10時までは、USCならではのシネマスクールのマーケティングの授業。映画のマーケティングについて学ぶもので、授業スタイルも実際のデータ(映画館の売り上げや、映画ビジネス全体の収入構造など)が分かったりして、かなり面白い。
残念ながら、ウェイティングリストなので、誰かが落とさないかぎりとることはできないんだけどね。

そんなこんなでつかれきった一日でした。コア(1年目)では基礎科目が多く、基本的なスキルや知識を身につけるといった感じでしたが、2年目はより実践に近づいてきた感じで、うまく有効活用していけばかなり力がつくかなあという印象。もちろん、課題に追われて中途半端になってしまう危険性もはらんでいるけれども。




2年目開始

2005-08-22 16:16:18 | Weblog
約3ヶ月にわたる夏休みが終了し、今日から授業開始。8月中の開始は、MBAの中では早いほうかな。

月曜日受講予定のクラスは、アントレ・ファイナンスとInvesting in new venture.アントレの要素を企業側(主にファイナンス面)と投資側の両面から見ることが出来るのは、新規事業立ち上げの際の視点が広がるという意味で非常にいいと思う。
アントレファイナンスは、教科書は講義の内容は非常にいいと思うんだけど、教授が結構なお年寄りで、声がなかなか聞き取りにくいのが難点です。その割には声を張り上げて講義することもあり、キャラクターが読めない感じ。

投資側の授業は、夕方6時半から9時半までと3時間に渡るもの。外部の人を読んで講義をしてもらったり、投資側としてどう判断するかを学んでいくものです。内容については、「外に漏らしてはいけない」ってことなので、詳細はかけないけど、ITビジネスを中心とした話になっていくので、アメリカの新規ビジネス動向がリアルタイムに追っていけるという点で非常に面白い。教授も理路整然として投資側の判断を示すことが出来る感じがするし、幅広い観点から事業を判断するという姿勢が見えてとてもGood. 西海岸はベンチャーに対する投資(特にIT)が盛んなようなので、今後にとっても役立つ情報をたくさんInputできそうです。

それを自分で消化した上で、きちんとしたOutputを出せるようにならないと意味がないんだけどねえ。

明日は朝10時からの授業です。