しもまゆの写真日記

おいしいものを食べるのが、一番幸せ。日常的に感動したもの綴ったブログ。

吉村芳生 超絶技巧を超えて@東京ステーションギャラリー

2019-01-18 12:14:33 | アート・美術館・芸術鑑賞
午前中、八重洲に行く用事があり、
帰りに東京ステーションギャラリーへ。



吉村芳生展を観てきました。



東京ステーションギャラリーは、
建物自体が、重要文化財です。



チケットの券売機越しにも、
創建当時のレンガ壁が見えます。



展示室を移動する時、
階段のレンガの写真を撮影。



古いレンガの壁を生かしつつ、
新しい美術作品を展示する
スペースとして、再生したのですね。



吉村芳生は、私と同じ山口県防府市出身。

1981年に制作された「友達シリーズ」には、
私が通っていたアートスクールの
講師の先生の若かりし頃の鉛筆画も?!

いったん写真を撮影してから、
絵画を描いていたようです。

チラシに使われている藤の花の絵は、
2011年から2013年に制作された作品。

藤の花の一つ一つが
生命だと思って、描いたとのこと。

鮮やかな花の絵の数々は、
色鉛筆で、描かれています。

初期の作品は、モノクロで
写真を拡大した時のドットの
階調を丹念に、再現しています。

鉛筆やペンで描かれているんだけど、
デジタルな感覚があって、新鮮な感じ。

初めての個展で展示したという作品は、
17メートルにも及ぶ、金網の鉛筆画でした。

ギャラリーの壁面の長さに合わせて
制作された作品なんだそうです。

いったんプレス機で、
金網の凹凸を転写してから、
鉛筆で、金網を描いたとのこと。

シルクスクリーンの版に使う
フィルムに描かれた作品もありました。

マス目に斜線を描いた銅版の
腐食の回数で、階調を作った作品も。

美大で版画専攻だった私は、
どの版種も、一通りは経験したので、
制作プロセスが、興味深かったです。



自画像のシリーズは、圧巻でした。

365日のセルフポートレートを元に
描いた自画像が、3セットあるとか?!

パリに滞在していた時に
現地の新聞に描いた自画像は千枚。

日本の様々な新聞の一面の
ニュースの内容によって、
表情豊かな自画像が描かれた作品も。

リーマンショック、山口豪雨、
東日本大震災など、
当時の出来事を思い起こす作品群でした。



作者は、山口県の徳地に住み、
地元の美術館やギャラリーで
作品を発表し続けていたようです。

ところが2007年に森美術館で開催された
「六本木クロッシング2007」で、
作品が大きな話題になったんだとか。

コツコツと作品制作を続けていたからこそ、
時が熟して、評価される日が訪れたのですね。

私と同じ山口県防府市出身の
アーティストが活躍しているとは、
山口県民としては、嬉しいですね。

郷里の風景写真を元に描かれた絵画も、
懐かしい地名がタイトルに
入っているものもありました。。


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