太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

「くらっせ」に7万人

2007年10月02日 | Weblog

NPO法人「くらっせ」の集まりに大幅遅参。みんな盛り上がっていた。
前に書いたかもしれないが、まちのど真ん中の「くらっせ」は至極元気なのだ。
「よらっせ(地ビールレストラン、なんとか黒字を出している第三セクター)」で「くらっせ」のメンバー&ファミリーの大宴会。子どもたちはおおさわぎ、「うるせー」と大声をだしたくなる感じ。私には幼稚園は無理、我慢ができないほどのうるささ。よくよく見れば、
「子どもたちを扱わせたらこの人をおいてない」というT君が場を盛り上げていた。
このNPOにはいろんなタイプの人たちが構成員になっている。
「来年からは消費税を払うようになりました」
理事長の吉田さんはうまく運営できている証を『消費税』で表現した。NPOといっても消費税を払うまでにはなかなかいかない。年間、述べ7万人を街のど真ん中「くらっせ」に集めているという。すごい。

 

どこのまちにいっても、しょんぼりしているのがまちのど真ん中。そう相場は決まっている。そして、お互いに「街なかはたいへんだなあ」と傷をなめあって、慰めあっている。
太田の街なかも活気づいてはいない。お祭り日はちょっとにぎやかになるけど平日は静かだ。歩道は原則高校生専用。
商店街であったあの日を想うと腹がたつ。役所としても昔に近づけたいと、早くから市営住宅を3棟つくったり、行政センターを新設したり、金山への御城道を整備したりしてきた。「まちづくり3法」ができる前からやってきた。
今年は金山ガイダンスセンターをつくるし、群馬大学をつくる。「なのに・・」という思いはある。
便利なところが、ここ旧太田の市街地と思うようにしている。「なんでも周りにある生活しやすい場所」として位置づければ腹も立たない。商店街ではないのだ。商店があったり、学校があったり「住みやすいところ」と思うだけで気が休まる。
ものは見方である。

 

街なかは住宅街ではない。にぎやかがいいというこだわりはある。
にぎやかさを求めると「補助金を出せば・・」昔に戻るかも、という期待。ダメになると補助金、補助金がすべてを解決するように思えてくる。ところが補助金は使い方を誤ると、その体質をもっと弱くする。
農業がそうだ。
国会議員が「農業はオレが守る」と胸をはり、補助金をつけてきた。結果はどうなったか。
今はそんな言葉は聞かなくなった。米麦ともに泥沼に入ってしまったからだ。
シャッター通りを解消すべく、新規出店のための補助金を出している。お店のプロがだめだったものを素人が思いつきで出店してうまくいくのか。補助金が切れたときには閉店、「そうならないといいなあ」とは思う。補助金は麻薬みたいなところがあるので心配だ。

 

NPO法人「くらっせ」は一切の補助金はない。勝手にやっている。
一番当たっているのは『英語塾』、新田の農家とも連携がはじまった。朝市も順調のようだ。高齢者の溜まり場もつくった。子どもたちの合宿もやっている。とにかく、人が集まる仕掛けをいろいろやっている。
『消費税』を払うようになったNPO法人は県内でいくつあるかしらないが、たいしたものだ。街なかに年間7万人はなかなかできることではない。
あたたかく見守っていきたいと思う。


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