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REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

Report:TOUR OF JAPAN 第6ステージ(東京ステージ)

2014年05月26日 | チーム活動

第17回TOUR OF JAPAN 第6ステージ(東京ステージ)
吉田がスプリントで日本人最高の7位

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▲photo by TOJ (先頭集団のゴール)

出場選手:畑中勇介/吉田隼人/入部正太朗

・5/25(日)
第6ステージ(東京ステージ)
112.7km/日比谷シティ前→大井埠頭周回コース
11:00 START
(パレード1.2km+14.7km+7.0kmx14laps)

第17回ツアー・オブ・ジャパンは、5月25日についに最終日の東京ステージを迎えた。前日の伊豆ステージで後方集団のグルペットでゴールした多くの選手たちがDNF(リタイア)となり、最後の東京ステージに出場できる選手はわずか41人に。シマノレーシングも畑中勇介、吉田隼人、入部正太朗の3人を残すだけとなった。

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▲photo By Mitsuishi(スタート前にメンバー全員で撮影)

東京ステージのコースは、日比谷シティ前から1.2kmのパレード走行を行なった後、南下し、大井埠頭の周回コースを14周する計112.7km。ほぼ平坦なコースのため、ゴールスプリントでの決着が予想される。シマノレーシングは昨年の東京ステージで3位に入り、ここまでのステージでも好調を維持している吉田を中心にステージ優勝を狙っていく。

晴れ、気温24度、やや蒸し暑い陽気の中、午前11時にパレードがスタート。レースが正式にスタートするとアタック合戦が繰り広げられ、最終的にインホン・ヤング(OCBCシンガポールコンチネンタル)の単独逃げが決まる。残り9周になると、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)、そして総合4位につけるホセヴィセンテ・トリビオ(チーム右京)が集団から飛び出し、ヤングに合流。先頭は3人に膨れ上がる。

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▲photo by Mitsuishi (このレースの多くの行程を逃げた3名)

メイン集団は、リーダーチームのタブリーズペトロケミカルが40秒前後の差でコントロール。総合首位のグリーンジャージを着るミルサマ・ポルセイェディゴラコールも、自ら先頭交代に加わる積極的な走りを見せる。シマノレーシングは集団半ばで3人が固まり、スプリントに向けて態勢を整える。

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▲photo by Mitsuishi(集団内でスプリントに備えるシマノレーシングの3名)

残り周回数が少なくなると、スプリントを狙うランプレ・メリダもメイン集団の牽引に加わり、タイム差を削り取っていく。ラスト1周に入り、先頭3人が捕まると、再びアタック合戦が勃発するが、ランプレ・メリダ、ドラパックプロフェッショナルサイクリング、宇都宮ブリッツェンなどが高速で集団をまとめ上げ、ひとかたまりのままゴール前へ。最後のスプリント争いは、ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)が制した。ボニファジオにとっては、堺国際クリテリウムに続くスプリント勝利で、ランプレ・メリダはTOJ参戦2年目で初のステージ優勝となった。

シマノレーシングはスプリントに向けて好位置をつかみ、吉田が日本人最高位の7位に食い込んだが、UCI(国際自転車競技連合)ポイントが付与されるステージ6位以内には一歩届かなかった。

総合順位に大きな変動はなく、総合優勝はミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズペトロケミカル)がつかみ、グリーンジャージを守り切った。ポイント賞のブルージャージはグレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)、山岳賞のレッドジャージと新人賞のホワイトジャージはヒュー・カーシー(ラファコンドールJLT)が獲得した。

シマノレーシングは、吉田の総合20位が最上位だった。また、目標とするステージ優勝、UCIポイント獲得にも手が届かず、世界レベルのレースの厳しさを学ぶ結果となった。

≪コメント≫
吉田隼人
「結果は終わったことなので… ランプレが集団をまとめてくれたので、僕らはうまくそれに乗れた。ただ、ちょっとした右、左のラインの違いで、スプリントが伸びる方と伸びない方が全然違った。結果が残らなくて残念だが、調子が上がっているのが唯一の救い。チームとしてケガなく終われたので、よかった」

畑中勇介
「スプリントになるのは最初からわかっていたので、前のすごくいい位置でスプリントに入れた。隼人が7位だったけど、最後の10秒までは成功していた。僕らは勝ちたかったし、向こう(海外チーム)は負けられなかった。その違いかもしれない」

入部正太朗
「最初は逃げのチェックをして、自分も逃げようとしたが、タブリーズが徹底的にコントロールしていたので、逃げをやめてスプリントに備え、隼人と畑中さんをサポートした。いい位置取りはできて、維持もできたので、スプリントの入りは悪くなかったと思う」

野寺秀徳監督
「我々も期待していたけど、他チームもこのステージをチャンスだと思っていたし、海外招待チームも日本のレースを甘く見ずに、全力で戦ってきた結果だと思う。それはありがたいことだし、我々が割り込む隙を見つけて、こじあけていかないといけない。7位は悪くないけど、これが実力なのかなとも思う。隼人にとって国内選手トップの結果は、最低限必要で、勝ちにいかないといけない。彼は100%チャレンジした結果だし、どうすれば優勝できるか、個人でもチームでも考えていかないといけない」

第17回ツアー・オブ・ジャパン
東京ステージ リザルト
1位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)2時間22分14秒
2位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO) st
3位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング) st
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシング) st
5位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ) st
6位 ベンジャミン・プラド(マトリックスパワータグ) st
7位 吉田隼人(シマノレーシング) st
8位 トム・モーゼス(ラファコンドールJLT) st
9位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) st
10位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) st

11位 畑中勇介(シマノレーシング) st
26位 入部正太朗(シマノレーシング) st

個人総合順位 ※第6ステージ終了時
1位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズペトロケミカル)15時間05分01秒
2位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分51秒
3位 ガーデル・ミズバニ・イラナグ(タブリーズペトロケミカル)+3分48秒
4位 ホセヴィセンテ・トリビオ(チーム右京)+4分15秒
5位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)+5分13秒
6位 ヒュー・カーシー(ラファコンドールJLT)+5分48秒
7位 アミール・コラドゥーズハグ(タブリーズペトロケミカル)+5分54秒
8位 キャメロン・ベイリー(OCBCシンガポールコンチネンタル)+6分59秒
9位 ベンジャミン・プラド(マトリックスパワータグ)+7分28秒
10位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+8分32秒

20位 吉田隼人(シマノレーシング)+20分28秒
36位 畑中勇介(シマノレーシング)+38分03秒
37位 入部正太朗(シマノレーシング)+40分43秒

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