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REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

Report: TOUR OF JAPAN 第3ステージ(南信州ステージ)

2014年05月21日 | チーム活動

TOUR OF JAPAN 第3ステージ(南信州ステージ)
入部が序盤から逃げに乗る

出場選手:畑中勇介/吉田隼人/入部正太朗/野中竜馬/木村圭佑/横山航太

・5/21(水)
第3ステージ(南信州ステージ)
148km/飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前
8:45 START
(パレード7.3km+12.2kmx12laps+1.6km)

第17回ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は、5月21日、長野県飯田市で南信州ステージが行なわれた。

天候は雨時々曇り。気温も下がり、ときおり強い雨が選手たちに叩きつける厳しいコンディションとなった。出場93選手は飯田駅前から子どもたちの声援を受けて7.3kmのパレードランを走り、12.2kmの周回コースへ突入。勾配10%超、標高561mの山岳ポイントやテクニカルな下りを含む厳しいサバイバルコースで、シマノレーシングはできるだけ終盤の展開まで選手を残す作戦。また長野県出身の横山航太にとっては、地元でのTOJデビュー戦となった。

周回コースに入るとアタック合戦が始まり、1周目にエドワード・レイヴラック(ラファコンドールJLT)、エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)、内間康平(ブリヂストンアンカー)、ウィリアム・シミット(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)、そして入部正太朗(シマノレーシング)の5人が飛び出し、2周目には山岳賞3位につけるトマス・ラボウ(OCBCシンガポール)も合流する。

逃げに入った入部は、山岳ポイントを1回目(3周目)2位、2回目(6周目)3位、ホットスポットも1回目(2周目)1位、2回目(5周目)3位で通過と積極的な走りを見せる。しかし、メイン集団は1分~1分30秒のわずかの差で逃げの6人を追走していた。

レース中盤の6周目、メイン集団からラファコンドールJLTの4選手がまとまってアタック。これに何人かの選手が追いつき、さらに先頭5人も吸収。8周目には30人ほどの先頭集団が形成される。しかし、最初から逃げていた入部はここから遅れ、かわって吉田隼人が新たにできた先頭集団を少人数で追いかける。シマノレーシングの他の選手も先頭に近い位置で粘っていたが、徐々に差を広げられる。

先頭集団からは毎周のように上りでアタックが繰り返され、最終周はピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)とトバ・ルバ(ブリヂストンアンカー)の一騎打ちに。ゴール前の争いを制して、デネグリが南信州ステージ2連覇を飾った。

シマノレーシングは、吉田が8分06秒差の33位に入ったのが最上位で、その他の選手は後方集団のグルペットでゴールした。総合首位にはデネグリが浮上し、シマノレーシングは吉田が31位で最上位、また入部は山岳賞で8ポイントの3位につけている。

いよいよTOJも折り返し。ピュアクライマー不在のシマノレーシングは富士山ステージよりも伊豆ステージ、東京ステージに狙いを定めていく。

≪コメント≫
入部正太朗
「逃げには、乗れたら乗ろうと思っていた。雨だったので前で動いて、チャレンジしようと思った。逃げ集団の協調はとれていたけど、タイム差がつかなくて残り5周で後ろが一気に来た。ムチャクチャ速くて、ついていけなかった。でも、チャレンジできたのはよかった。調子はいいので、明日の移動日は回復にあてて、修善寺、東京に向けて頑張りたい」

横山航太
「厳しいコースで、予想していた通り力勝負で決まって、そこに残れなかったのは残念。きついコースだったけど、地元の応援が大きくて楽しかった。来年、再来年は勝負できるように力をつけたい。(声援に応えようと)最後はグルペットの前に出ました」

畑中勇介
「単純に周りが強かった。疲れましたけど、それはみんな一緒。むしろ総合は遅れたので、富士山は余裕を持って行ける。伊豆と東京は狙えると思う」

野中竜馬
「(南信州ステージ初完走について)去年より余裕を持って走れました。前半はいいなと思ったので勝負がかかったときに残ろうとしたけど、ペースが上がったときについていけなかった。富士山は上ったことがないので、どれぐらいのタイムかわからないけど、しっかり踏んでいこうと思う」

野寺秀徳監督
「一度目のペースアップでは誰も落ちてこなかったけど、ラファが総攻撃をかけたときのペースアップで全選手が遅れてしまった。勝負がかかるのがもう1、2周後だと思っていたので、後ろに位置取っていたが、集団が伸びてしまい、前に残れなかった。最終的に残れたとしても、今の力では清水都貴(ステージ7位)と同じくらいの順位に入るのは厳しいかもしれない。TOJはこれだけ強い選手がいるというのを認識しないと、世界に羽ばたくことはできない。でも、修善寺、東京では上位にからむ可能性は十分残されていると思う。気持ちを切り替えて、日々結果を目指していくしかない」

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▲スタート前、地元ラジオのインタビューを受ける長野県出身の横山

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▲前半のエスケープに乗る入部

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▲地元の声援を受け走る横山

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▲雨のコンディションの中走る選手

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▲ゴールする吉田

第17回ツアー・オブ・ジャパン
南信州ステージ リザルト
1位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)3時間55分16秒
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)+02秒
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分13秒
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)+1分55秒
5位 ホセヴィセンテ・トリビオ(チーム右京)+1分55秒
6位 アレッサンドロ・ビソルティ(ヴィーニファンティーニ・NIIPO)+2分33秒
7位 清水都貴(ブリヂストンアンカー)+3分32秒
8位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズペトロケミカル)+3分32秒
9位 内間康平(ブリジストンアンカー)+4分57秒
10位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)+5分25秒

33位 吉田隼人(シマノレーシング)+8分06秒
42位 横山航太(シマノレーシング)+21分00秒
59位 畑中勇介(シマノレーシング)+21分00秒
62位 木村圭佑(シマノレーシング)+21分00秒
80位 野中竜馬(シマノレーシング)+21分00秒
85位 入部正太朗(シマノレーシング)+21分00秒

個人総合順位 ※第3ステージ終了時
1位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)7時間46分11秒
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)+12秒
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分12秒
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)+1分55秒
5位 ホセヴィセンテ・トリビオ(チーム右京)+2分01秒
6位 アレッサンドロ・ビソルティ(ヴィーニファンティーニ・NIIPO)+2分43秒
7位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズペトロケミカル)+3分42秒
8位 清水都貴(ブリヂストンアンカー)+3分45秒
9位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)+5分26秒
10位 ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)+5分27秒

31位 吉田隼人(シマノレーシング)+8分13秒
47位 野中竜馬(シマノレーシング)+21分05秒
50位 畑中勇介(シマノレーシング)+21分08秒
52位 入部正太朗(シマノレーシング)+21分09秒
58位 木村圭佑(シマノレーシング)+21分15秒
61位 横山航太(シマノレーシング)+21分17秒

TOJ公式ホームページ
http://www.toj.co.jp/2014/index.php

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https://twitter.com/tourofjapan


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