塗装・防水・塗替えをしている株式会社ミスノの吉成健一です。
消費税アップを前にして、マンション大規模修繕の前倒しをすすめる、営業があります。
本当にそれはエンドユーザーさんのためになるのでしょうか。
同じ業界からは、反発されるかもしれませんが、あえて言います。
『大規模修繕を1年、前倒しすると損をしますよ!』と。
大規模修繕が10年に1回行うとすれば、60年の寿命だとすると、5回行うことになります。
分かりやすく100世帯のマンションで、大規模修繕の費用が1億円/1回としましょう。
この場合は1億円×5回=5億円かかります。1年あたりの費用は5億円/60年=834万円/年。
これが、15年に1回だとすると、どうなりますか。60年の寿命として、3回行うのですね。
1億円×3回=3億円です。1年あたりの費用は3億円/60年=500万円/年です。
15年間の間に1回、補修するとすれば、その費用が合計で2億円以下ならば、前記と比べて有利です。
補修を3回行ったとしても、1回が、6666万以下ならば良いわけですよね。
この考え方を『ライフサイクルコスト(LCC)』といいます。
建物にかかる生涯コストのことですね。
マンションが新築時の設計耐用年数は、保証が10年の防水を例に取れば、普通、13年が設計耐用年数です。
それを、10年で大規模修繕をしようとするのは、お金をどぶに捨てているようなものです。
1年、延ばすだけでも、理論上834万円、得するのですから。
10年では、悪いところを補修して、先に延ばしても十分に採算があうはずです。
もしかすると、施工会社、管理会社は管理組合側に対して、早期に大規模修繕をすすめるようであれば、
自分たちが儲かればいいだけなのかもしれません。
ロングスパンの目で、ライフサイクルコスト(LCC)という視点で、見直してみると思わぬ発見があるかもしれません。
親身に、管理組合(住民)側にたってアドバイスしてくれる人が分かりますよ。
建設マスター・色彩人 吉成健一の『塗替え工房』 http://nurikae.jimdo.com/
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