色彩人ブログ「いろ色な話」

建設マスターのいる戸建て塗り替え・塗装・防水のサイト
「色彩人工房」主宰者:吉成健一(ミスノ社員)のブログ

大規模修繕工事の『ライサイクルコスト』について、思うこと

2012-10-23 06:25:18 | 改修・塗装・防水

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塗装・防水・塗替えをしている株式会社ミスノの吉成健一です。




消費税アップを前にして、マンション大規模修繕の前倒しをすすめる、営業があります。
本当にそれはエンドユーザーさんのためになるのでしょうか。
同じ業界からは、反発されるかもしれませんが、あえて言います。

『大規模修繕を1年、前倒しすると損をしますよ!』と。

大規模修繕が10年に1回行うとすれば、60年の寿命だとすると、5回行うことになります。
分かりやすく100世帯のマンションで、大規模修繕の費用が1億円/1回としましょう。
この場合は1億円×5回=5億円かかります。1年あたりの費用は5億円/60年=834万円/年。

これが、15年に1回だとすると、どうなりますか。60年の寿命として、3回行うのですね。
1億円×3回=3億円です。1年あたりの費用は3億円/60年=500万円/年です。

15年間の間に1回、補修するとすれば、その費用が合計で2億円以下ならば、前記と比べて有利です。
補修を3回行ったとしても、1回が、6666万以下ならば良いわけですよね。

この考え方を『ライフサイクルコスト(LCC)』といいます。
建物にかかる生涯コストのことですね。


マンションが新築時の設計耐用年数は、保証が10年の防水を例に取れば、普通、13年が設計耐用年数です。
それを、10年で大規模修繕をしようとするのは、お金をどぶに捨てているようなものです。
1年、延ばすだけでも、理論上834万円、得するのですから。

10年では、悪いところを補修して、先に延ばしても十分に採算があうはずです。

もしかすると、施工会社、管理会社は管理組合側に対して、早期に大規模修繕をすすめるようであれば、
自分たちが儲かればいいだけなのかもしれません。

ロングスパンの目で、ライフサイクルコスト(LCC)という視点で、見直してみると思わぬ発見があるかもしれません。
親身に、管理組合(住民)側にたってアドバイスしてくれる人が分かりますよ。



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