志穂 つぶやかないで、いってみよう。

日々の出来事を書いていきます。

斜視と複視と眼鏡(さよなら均一プライスメガネ…)

2008-12-30 10:56:38 | 病気・病院
「均一メガネショップ(フレーム + レンズで5,000円・7,000円・9,000円とか)」
が出来て以来、ずっと「均一メガネショップ」を愛用していた私。

だって…安いんだもん(笑)
大体、5,000円か7,000円のを買ってましたが、2~3本持ってました。
2本買っても1万円ちょっとだしね。って感じで。
レンズとフレームの在庫があれば1時間かからないで作ってくれるし。

が…そんな「均一プライスメガネ」は、もう利用できなくなりました

理由は
 「斜視の矯正用レンズ(プリズム入りレンズ)を入れた眼鏡は、
  医者で精密に検眼して処方箋を出してもらって、
  更に、きちんとした眼鏡店(主に医者が紹介するところ)でないと
  作れ無いから・・・」

昨日、眼科で専門技師の検査を受けて処方箋を出してもらい、
医者が紹介した眼鏡屋で、斜視の矯正用レンズを注文してきました。

お値段…レンズ(両眼2枚分)のみで
  32,000円
医者の紹介だったので、1割引にしてくれましたが、
矯正用プリズムが両眼で4,000円かかるので、
引いてもらった値段とプリズム代金がほぼ同じ

去年辺りまで使ってた「1本7,000円」の眼鏡なら、4本買えちゃいます
が…矯正用プリズム入りのレンズは、1本7,000円では出来ないので、
高くても仕方がありません。。。


私は物がダブって二重に見えます。
記憶にある限りだと、中高生の頃からずっとですが、
もっと前からそうだったのかもしれません。

ずっと
 「目は2つあるのだから、ダブって二重に見えるのが普通」
だと思ってて、ダブって見えるのが当たり前の状態で、
物の形を認識する時に、ダブった状態を1つのものとして捉えてました。
(たぶん、二つに見えている像を、脳が1つとして認識していたのだと思います。)

特に日常生活に支障は無かったのですが、
ここ半年くらいでダブりがひどくなり、
眼精疲労が酷かったり、頭痛がするようになりました。
映画を観ていても舞台を観ていても、常に2つに見えるので、
とても疲れましたし、駅の階段なんかでは、
段差の距離感が取れなくて、上りはまだしも、
下り階段は段差の距離感が取れなくてとても怖かったです
(出来る限り、エスカレーターかエレベーター使ってました)

それで、10月ごろ眼科に検査に行きました。

診察の結果は
 「斜視が原因の複視(物がダブって見える症状)

斜視は、小さい子供の2%くらいがなるそうですが、
放っておくと、私みたいな「複視」になったり
「弱視」になったりすることがあるらしいです。
(斜視で必ずしもそうなるわけでは無いらしいです。)

10月の診察で
 「完治するには手術するしかないけれど、今くらいの程度だったら、
  眼鏡のレンズに矯正用プリズムを入れて矯正する方法もあるから」
と言われました。

散々悩んだり、色んな人の意見を聞いたりしていたら、
斜視の手術を良く知っている方から
 「歳がいって老眼になってから斜視の手術をすると大変だから、
  やれるなら早いうちに手術した方がいい」
といわれて、手術を決意。

手術を決意したものの、とりあえず眼科に行かなければなりません。

が…12月に入って慌しかったこともあって、
眼科に行くのがすっかり延び延びに…

やっと重い腰をあげて、25日に眼科に行って、眼科ドクターに
 「斜視の手術を希望します」
と伝えたら
 「斜視の執刀医と病院を紹介しますが、手術する病院でまた検査をして、
  手術が必要かどうかは、最終的に執刀医が判断します。
  あなたの場合は斜視の程度が軽いので、
  手術は必要ないと言われる可能性が高いです。
  手術は日帰りでも可能ですがリスクは付き物ですし、
  心身共に負担がかかるものなので、あまりお勧め出来ません」
といわれました。

えっ…?!あんなに悩んだのに、手術要らないの?!

その場で
 「じゃあ、眼鏡にプリズムレンズを入れて矯正します」
と、ドクターに伝え、土曜日に眼鏡専門の検査技師が来ると言うので、
27日再度、眼科に行きました。

その眼科は、受付順に番号札が渡され、番号順に呼ばれるのですが、
昼間にちょっと用事があったので、朝一番で眼科に行って
「午後の診察・検査」の番号札を取りました。番号札は1番。
用事の後でも、午後の診察には間に合うので、午後一番で行くことに。

14時から午後の検査が始まって、すぐに呼ばれました。

眼鏡専門の技師による検査…ものすごく精密に細かく調整したんですが
検査だけでトータルで1時間半くらいかかって、エライ疲れました

技師の方に
 「眼鏡作るんですよね?」
と言われたので、え?もしかして、ドクターからの話が伝わってない??
技師の方が手にしているカルテには、斜視のことが書いてあると思うけど…
と思いつつ、手短に状況を説明して、技師の方に納得してもらい検査開始。

一般的な「眼圧」「眼球カーブの測定」を行い、続いて視力と乱視の検査。

裸眼、今使ってる眼鏡を掛けて…左右片方ずつと、両眼で何度か視力検査。
ズレが生じないように、何度も綿密に検査が行われました。

続いて、実際にレンズを入れていって、検査。
あの、視力検査に使われる、アンドロイドみたいな眼鏡に、
レンズを色々替えながら入れて行き、細かく調整していきます。

延々とレンズの微調整をして、近視の「度数」が定まった次に、
乱視の検査。
前は乱視は無かったんですが、ちょっと乱視が入ったようで、
乱視のレンズも、何度も微調整を行い、レンズの度数を設定。

続いて、肝心の「斜視」の検査。
検査版(視力検査をするやつ。3mくらい離れたところにあるやつ)に
小さなライトが点灯して、
 「あの丸いライト、1つに見えますか?」
と聞かれたので
 「2つです」
と答えて、更にどれくらいの距離が離れているか聞かれました。

少しずつ、矯正度合いを高くしていき、2つに見えているライトが
1つに重なるまで矯正するんですが、中々1つになってくれない

やっと「1つに重なって見える」状態になったんですが、
そのレンズの状態で周囲を見ると…

  すごく気持ち悪い…

なんか技師の方の顔は、ついさっきまでより細く見えるし、
周囲の物に圧迫されてるような感じがするし、
ホントに吐き気がしました

それを伝えたら、技師の方が再度、微調整をしてくれて

 ほんのわずかブレるけれど、大体は重なって見える状態

の状態までレンズを調整してもらい、
 「この状態で大丈夫かどうか、10分くらい待合室で
  遠くを見たり本を読んだりしてみてください」
と言われたので、アンドロイドもどきの検査用眼鏡をかけたまま待合室へ。

とりあえず、アチコチ見たり、携帯いじったり、本を読んだりしても
大丈夫そうだったので、その度合いのレンズにしてもらいました。

やっぱり「物がダブって見える」状態は、だいぶ矯正されたものの、
わずかですがダブります。

技師の先生の話だと、もっと強いプリズムで、無理やり矯正することは出来るけれど、
それだと今度は日常生活に支障をきたすから
(気分が悪くなったり、頭が痛くなったりする)
プリズムはかなり弱くしてある、とのこと。

確かにさっき、ちょっと強めのプリズムレンズを入れてもらったら、
すごい気持ち悪くて吐き気したもんね…
あんなのがずっと続いたら、ホントに生活出来なくなっちゃう

あと、レンズにプリズムを入れたら、今までと見え方がかわって、
しんどくなるだろうから、近視の度数を少し下げたから、
と言われました。

今使ってる眼鏡だと、両眼で1.2くらい見えるらしいのですが、
今度は両眼1.0くらいで調整、とのことでした。

裸眼では両眼共に0.04。2年くらい前に比べると格段に落ちました。
0.01を切ると「弱視」の扱いになるので、これ以上、悪くならないで~
と思います。

今回、面白いことがわかりました

普通、片眼ずつ測るより、両眼で測った方が良く見えます。
例えば
 左右共に0.8 両眼で1.0
みたいな感じです。

が、私の場合、検査の途中で測った視力が
 左右共に0.9 両眼で見ると「0.7」
片眼で見るより、両眼で見たほうが度数が下がります。

原因は「複視」の状態だと、片眼で見た場合は視力検査版の文字や記号が
1つにハッキリ見えるけれど、両眼で見るとブレてしまい、
良く見えなくなるから、ということでした。

普通、人の目は
 遠くを見る時は黒目が平行になり
 近くを見るときはピントを合わせようとして、より目勝ちになるので
 きちんとピントを合わせて物を見ることが出来る。
んだそうですが、私の場合
 元々、左側の黒目が内側に寄り気味(内斜視)なので、
 遠くを見ようとしても平行になっていないのでピントが合わない。
 近くを見る時は、ピントを合わせようとして寄り眼勝ちになるものの、
 元々、左側の黒目が寄っているので、寄りすぎてしまい、ピントが合わない
んだそうです。

技師の方の説明に、な~るほど!納得

一通りの検査が終わるのに、1時間半…
色んなレンズを入れて、検査版を見続けたので、すごく疲れました

つづいて、ドクターの診察。
目自体に異常が無いかチェックして、眼科を紹介してもらい、
処方箋を出してもらって終了。
新しい眼鏡を使い始めて1ヶ月くらいしたら、
眼鏡が合っているか、きちんと見えているかどうかチェックするので、
検査・診察に来てください、と言われました。
(紹介してもらった眼鏡屋だと保証つきなので、
万一、眼鏡が合って無い場合は、作り直しをしてくれるらしいです。)

紹介された眼鏡屋は近くだったので、帰りに処方箋を持って眼鏡屋へ。

今使っているフレームでもレンズは入れられると言われたので、
フレームはそのまま使うことにして、レンズのみ購入。

レンズの価格表を見せられたのですが…値段を見てぶっ飛び

一番安いスタンダードタイプのレンズでも、両眼で29,000円。
「非球面態レンズ」なので、「球面態レンズ」よりは高め。
ただ、私くらい視力が下がっている場合「球面態レンズ」の眼鏡だと、
視野が狭いので、見づらい上に目が疲れます。(更に頭痛が酷くなったり…)

一番安いスタンダードレンズに、斜視矯正用プリズム(4,000円)を入れてもらい、
眼科医の紹介で1割引にしてもらって
  32,000円(税込み)
高いです…高いです……内心、涙出ました…

もし、フレームも一緒に買ったら5万円くらい?!と思ったら、
ゾッとしてしまいました…やっぱり、内心涙出ました…
今まで使ってた眼鏡が10本買えちゃう…

でも…でも、眼鏡1本で5万円だろうが10万円だろうが、
 「生活上、絶対に必要不可欠なもの」
である以上、買わないわけにいかないです。

今みたいに、階段で距離感が取れなくて怖い思いをしたりするなら、
やっぱり5万でも10万でも、眼鏡買わなきゃ…と思いました。

新しい眼鏡は年明けに出来てきますが、それをかけたら、
世の中がどんな風に見えるんでしょう?
今まで、完全に「ダブって見えていた世界」が、
「ちょっとだけズレて見える世界」になるはずですが、
どんな感じになるんでしょう。

楽しみでもあり、ちょっと不安でもあります。

余談ですが、斜視の手術と、近視矯正手術(レーシック)は、
全く別の手術です。
レーシックは角膜をいじりますが、斜視の手術でいじるのは、
目の脇の筋肉(白目の端っこの部分)で、角膜はいじりません。

レーシックをやって視力が回復しても斜視は直りませんし、
斜視の手術をしても視力は回復しません。
(手術でいじる場所が全然違うので)

よく「歯が悪いと、年中歯医者に行っていて、お金がかかって仕方ない」
と言われますが、目も同じくお金かかりますね。。。
(今のところ虫歯ないですし、歯医者の世話にもなってないので、
その点は、いいんですが。。。)

キャンドルサービス(12/24(水))

2008-12-30 10:45:33 | Weblog
思い出し日記(12/24(水))


昨日はクリスマス・イブでした。

スーパーで、夫からリクエストのあったチキンとケーキとオードブルを買い込み、
教会に差し入れする「特売の小麦粉2袋」を購入。

牧師の奥さんが、とってもお料理上手で、ケーキやパン、お菓子を
焼いたりするんですけれど、何せ、原料になる
バターや砂糖、小麦の値段が上がってしまい、中々大変みたいです。
焼いたお菓子やパンを振舞ってくれることも多いので、
砂糖や小麦が特売の時に買っておいて、持って行ってます。
(バターは何を使うのか良く分からないので買った事ないです。

夕方からは教会のキャンドルサービスに行ってきました。
(バプテスト。プロテスタント系列の教会)



教会の入り口に置かれたクリスマスツリー。
毎年みんなで飾りつけします。


私は正式なクリスチャンではありませんが、
(正式に洗礼を受けた人をクリスチャンといいます)
その教会で洗礼を受けてクリスチャンとなった母親の影響と、
自分達の結婚式の司式をその教会の牧師にしてもらったこともあり、
片足、いや、片手と片足?くらい、そこの教会に入ってます。

バプテストの教会ということもありますが、小さくて地味な教会です。
(基本的に、内部の装飾が凝っているのは、カトリックの場合が多いです)
一般的に「教会」ってイメージのチャペルみたいなところとは違って、
質素な礼拝堂があるだけです。
(あと、牧師夫妻が住む住居部分とか、集会が出来る場所とかあります)

19時からだったんですが、準備とかあるかと思って
18:30ころ行って、既に集まってた教会員の人たちと祈祷。

教会のクリスマス、至ってシンプルです。

礼拝堂で、キャンドルサービスが終わったあと、
聖書のクリスマスに関する部分の朗読があったり、
讃美歌があり(譜面が配られるので全員で歌います)
牧師からのメッセージがあり、祝祷(お祈り)をして約1時間で終了。




キャンドルサービスが始まる前の礼拝堂。
私の携帯のデジカメにはフラッシュが無いので
コレが限界でした。。。
(デジカメ持っていくの忘れたし…)

その後、牧師の奥さんが焼いてくれたパウンドケーキやお菓子、
お茶が用意してあるので、みんなで頂いて、
帰る人はそのまま帰り、キャロリングをする人たちは、
キャロリングに出かけます。






用意されたお茶とお菓子。
牧師の奥さんが焼いたパウンドケーキとお煎餅やチョコなど。

キャロリングっていうのは、外で、みんなで賛美歌を歌うこと。
どこの教会でもやっているので、バッティングしないように
教会によって場所が決まっているみたいです。

2箇所で、合計3曲ほど歌って解散でした。

さて、キャンドルサービスは、礼拝堂の電気を消して暗くしておいて、
最初に、並べられたキャンドルに次々に点灯をしていくんですが、
「点灯係」の人が手に持ったキャンドルから、
一つ一つのキャンドルに火を移して点けていきます。

この「点灯係」は、牧師の奥さんと、教会員の方がやる予定だったんですが、
その方は体の具合がとても悪くて、病院にずっと通院していて、
この日も病院に行っていたため、来られないかも…という話になりました。

じゃあ、その人の代わりの「点灯係り」は誰がやるの?
と思ってたら
 「志穂さん、やってよ」
と、牧師夫人より一言

ひえぇぇぇ~キャンドルサービスに使う大きさの蝋燭なんて、
仏壇の蝋燭くらいでしか使ったことが無い…
しかも、蝋燭から蝋燭に火を移していくなんてやったことないし。

とりあえず、進行の仕方だけ練習してぶっつけ本番

教えてもらったとおりに点灯していきましたが、
芯が短いキャンドルもあって、なかなか火がつきません。
蝋は溶けていく一方…焦りました

が、なんとか全部のキャンドルに点灯し終わって、
一番後ろのピアノの上にキャンドルを戻そうと思った瞬間…

 キャンドル立てを持っていた私の親指に
 思いっきり蝋が垂れました・・・(>_<)

熱いです。。。が、シーンと静まり返った中、
 「あぢぢぢぢぢ~(>_<)」
と言うわけにもいかず
 「あちっ…」
と一言言って、キッチンに行って水で冷やしました。。。

親指には、点灯用の紫色のキャンドルの蝋が、へばりついてました。
火傷にもならず、良かったんですけど

 ・・・私にそういう趣味はありません・・・

蝋が垂れた以外は、アクシデントも無く、良かったです。



手前にある2本の蝋燭が「点灯用キャンドル」。
これの蝋が垂れました。。。

スタンレーの魔女【芝居】(12/21(日))

2008-12-30 10:35:39 | 芝居・ライブ・イベント
思い出し日記(12/21(日))


たぶん、今年最後の舞台芝居だと思いますが、
赤坂REDシアターに
 『スタンレーの魔女』
を観に行ってきました。

作品名:スタンレーの魔女
場所:赤坂REDシアター
原作:松本零士
脚本、演出:御笠ノ忠次(サバダミカンダ #001)

演劇ユニット「サバダミカンダ」(御笠ノ忠次と土屋裕一)
による舞台です。
(土屋裕一以外の役者は客演)

私は読んだことがありませんが、
松本零士の原作を読んだことがあるという方も、
いらっしゃるかと思います。

舞台は太平洋戦争中のラバウル。
自分たちを「落ちこぼれ」と称した兵士7人が所属する部隊。

他の部隊は毎日のように出撃しているのに、
自分達に出撃の機会は無し。

スタンレー山脈に棲むと言われている
 「スタンレーの魔女」
に執念を燃やす兵士、敷居。

戦闘機乗りになりたかったけれど目が悪くてなれなかった兵士、足立。

別の部隊で戦闘機乗りを努める兵士、後藤。

後藤と彼らの葛藤。

それぞれの兵士の人生のバックグラウンド・・・


出撃の機会が無かった舞台に、爆撃機での出撃の機会がやってきた。

ボロボロになった飛行機のパーツを集めて作り上げた爆撃機で出撃した彼ら。

操縦する兵士・敷居は「スタンレー山脈」を越えられるか?

スタンレーの魔女に勝つことが出来るか?

そして、兵士達は無事に生還できるんだろうか…


松本零士原作なので、SFっぽい要素が強いかと思ってましたが、
思いっきり
 「人間ドラマ」
です。

兵士7人、中尉2人の性格が、はっきりと際立つように描かれてました。

大道具や小道具の使い方も上手いなあ、と思いました。

あと、上手いと思ったのが、ラストの締め方。

舞台芝居のラストって、締め方が意外に難しくて、
ストーリーをいきなりぶっちぎるわけにも行かないし、
映画みたいに映像が遠くなっていって消えるように終わるのも難しいし、
誰かのセリフで終わりにするとしても、どうやって終わらせるか?とか
締めくくりがうまく決まらないと、
せっかく舞台が良くても、台無しになってしまうことがあります。

脚本や演出の人は、大変だなあ…と思います。

その点、この芝居は、上手い締めくくり方したなあ、と感じました。

今日が千秋楽でしたが、また同じメンバーで再演して欲しいなあ、と思います。


終演後に、知り合い役者Y氏に挨拶しようと思ったんですが、
この公演では役者さんたちがロビーに出てきませんでした。

劇場の係員の人に取り次いでもらって、Y氏にご挨拶。
10月以降、公演が立て続けだったので、
3月まではしばらくお休みの予定らしいですが、
なんだかんだで、またどこかに出るかも?!と言ってたので、
楽しみにしてます。


<写真>


赤坂REDシアターの入り口。劇場は地下2階です。



「スタンレーの魔女」のチラシ。この日は当日券が出ました。


客席に折込チラシと一緒に置いてあったパンフレット。
  戦闘機のイメージで、飛行機の形に折られています。
  (折り方も、普通の紙飛行機より、ちょっと複雑でした。)

パントマイム発表会と『テーマ』という概念(12/19(木))

2008-12-30 10:25:27 | Weblog
思い出し日記(12/19(木))

集団田中のエディーさんが講師を勤めるパントマイム教室の
生徒さんたちの発表会に行ってきました。

日時:2008年12月19日
場所:渋谷東急BE(渋谷東急プラザ)

夫も一緒に行ったんですが、夫が
 「仕事終わったら直行するから東急プラザの前で」
と言うので、そこで待ち合わせ予定。

私は家からバスで渋谷へ。
うちの目の前のバス停を、渋谷方面へ行くバスが停まります。
渋谷までの直行便は1時間に1本ほどですが、
途中、梅が丘で1回乗り継ぎしても、30分くらいで渋谷に到着。
渋谷に出るのに便利なので、よく使ってます。

しかも、この路線の、渋谷のバス停は東急プラザの目の前!
便利なことこの上なしです(笑)

一応、時間に余裕を持って家を出ました。
順調に梅が丘まで行き、渋谷行きのバスに乗り換えて渋谷へ。
道も混んでなくて順調だったんですが…道玄坂が思いっきり渋滞

松見坂上の辺りから、アチコチの路線のバスが合流して、
道玄坂上の辺りで殆どの路線が合流します。
なので、道玄坂上から渋谷まで、バス停1つ分なのに、すごい渋滞

間に合うか~?!と思ったら、思ったよりも早く到着。
夫の方がギリギリになりそうだったので、先に東急BEに行くことに。

エレベーターに乗ろうとしたら、エディーさんと遭遇!
教室の場所を教えてもらい、教室の前でウロウロしてたら、夫も来ました。

生徒さんは5人。
男性3人、女性2人、年齢層も幅広いです。

まず、エディー先生が
 「まず、観やすくなるように、掃除しましょうね~
と言いつつ、窓拭きマイムを!!
(窓拭きマイム → 片手にハンディモップ持って、窓を拭くマイム)

さすが先生!完璧すぎっ!な窓拭きマイムです。

でも、生徒さんにとっては、自分の作品を発表する前に
先生に窓拭きマイムされたら、胃が「ずし~ん」と重くなりそうですね

生徒さん2人の作品が終わったところで、先生が作品を1つ披露。
その次にやる生徒さん、より一層、胃が「ずし~ん」って感じですよね。。。

生徒さんの作品は、ストーリーに沿って音楽を使ったものです。
生徒さんそれぞれが、自分の「好きなこと」を題材にして
ストーリーを作って、音楽をつけてマイムをしているとのことでした。
生徒さんみんなが、本当にすごく楽しそうでした

パントマイムっていうと、壁のマイムだったり、
窓拭きマイムだったり、そういうのをやるのかと思ってましたが、
色々あるんですね。
(って、そんなことを知ったのは、今月の初めに
『集団田中』を観に行った時からなんですけど)

やっぱり「自分の好きなこと」を題材にして、
ストーリーを作って、作品を作っていく、っていうのは、
楽しいですよね、絶対。

その辺は、私の「服作り」と似てるなあ、と思います。
部屋着や扱いにくい素材、コートなどの大物以外は、
つくることが多いんですが、
 「必要だから作る服」

 「好きだから、作りたいから、作った服」
に分かれます。

前者のほうはオーソドックスなものが多いんですが、
後者は自分の中で服に対するテーマがあったり、
本や映画、歌の歌詞に影響を受けたテーマだったり、
何かからインスパイアされたりして作るものです。

例えば、今年の夏に「舞台版 フラガール」を観に行ったんですが
「フラガール観に行くなら、フラのパウスカートみたいなイメージの
服がいいな~♪」
と言って作ったのが、アロハ柄っぽいワンピースだったり。
(アロハ柄ワンピースなんか、その後着る機会が無くてそのままになってます)

あと、結果的には観にかれなかったんですが、
ロンドンのアパートの一室を舞台にした、しっとり系の芝居に行く予定で、
シックな感じだけど、ちょっといじれば遊べるかな?
みたいな服を作ってみたり。
(こっちは、ヘビロテで着倒してます)

歌詞だとTM Netwrokのデビュー曲「金曜日のライオン」に
 ♪麻のドレス着て♪
って言葉が出てきて、歌の中に出てくる女性をイメージして
麻のドレス作ってみたり。
(麻も種類がたくさんあるので)

あと、木根尚登の歌に
 「20歳になったキミは 黒いドレスが良く似合って」
みたいな歌詞が出てきて
 「黒いドレス」
がどんなものか、考えてみたり。
「黒」っていっても色んなトーンがありますし、
「黒のドレス」になると、フォーマルからパーティードレスまで
色々ありますから、この歌に合うドレスって何だろう…?とか。

話がだいぶズレちゃいましたけど(スミマセン)
パントマイムでもダンスでも、服でも絵でも陶芸でも何でも…
何か、自分の中で「これ、いいかも!」ってイメージが出来てて、
 「それをテーマにして何かを創りあげる」
っていう作業は、楽しいですよ、絶対

って、私はそんなことばっかりやってるから、
 「生地が増えすぎた~処分じゃ、処分っ!!」
ってなっちゃうんですけど

発表会を通して、何も無いところからイメージして
創りあげていくというのは、どういうことなんだろう?
と、改めて考えさせられました。

ところで…発表会の後に、一番最初に作品を発表した
年配の男性(60歳すぎ、とのことでした)に、
小さなブーケを差し上げました。

実はこのミニブーケ、エディー先生に差し上げようと思って
持って行ったのですが、発表会を観ているうちに、
 「あ~今日の主役は、生徒さんたちだな~」
って、すごく感じて、生徒さんたちの中で、
一番私が元気を貰った、というか、希望を与えてもらった方に、
ミニブーケを差し上げよう、と思いました。
(エディー先生、すみません…先生が主役の時には、是非是非…

それが、最初に作品を発表した男性でした。
どの生徒さんの作品も、とてもよかったんです。
でも、60歳を過ぎてパントマイムをやり始めた男性に、
なんか、生きていく希望というか、力を与えられた気がしました。

50歳になった時の自分はおろか、40歳の自分も想像が付きません。

60歳になった頃には、足腰弱って引きこもりしてるんじゃないか…
60歳になった頃には、日本も経済が衰退して、酷い生活なんじゃないか?
何の希望も無く、呆然として生きてるんじゃないか?
そして、そのうち認知症になるんじゃないか…?
そもそも…私、60歳まで生きてるのかしら…

なんか、暗い考え方ばっかりです…

でも、トップバッターの男性を観て
 「ああ、年齢に関係なく、人生を楽しめるものだな~」
って感じました。
で、ミニブーケ贈呈となりました。

何の縁もありません。
その日、初めて出会いました。
発表会が終わった後、夫に待っていてもらい、
男性のところに行ってブーケを渡したらビックリされました。
(そりゃ、そうですよね…

で、理由を話して、ブーケを受け取ってもらいました

夫にその話をしたら
 「それが、キミのいいところだよね」
といわれました。
なんか、嬉しかったです。
トップバッターの男性にも幸せを分けてもらい、
夫からも幸せな気持ちを貰いました。

私、単純だから「これいい!」って思ったら、
次の瞬間に行動してることが多いんだよね…
でも、その反面、妙に慎重で中々決められなかったり…そんな話を夫としたり。

「パントマイムの発表会」ではありましたが、
パントマイムの発表会 プラス い~っぱい色々なことを考えたり、
幸せな気持ちをたくさん貰ったりしました

生徒のみなさま、お疲れさまでした。
とってもいい作品ばかりでした。
これからも頑張ってくださいね