shiba's scope

めざせ、ロジカルなロマンティスト。 

思い出す。(67.4)

2006-09-21 00:52:59 | 日々のあれこれ

 ふと、「あれって何だったっけ?」となって、思い出そうとするんだけど、なかなか出てこない感覚、ありますね。あそこを当たれば確実に答えがあるのは分かってるんだけど、何とか自分で思い出したい。でも自分の中からは出てこなくて、しばらくして結局外部のソースを当たって、「あー、これだよ!」。でも、そういうふうに敢えて負荷をかけてるような、ゆーっくり腕立てをしてるような感覚は、わりと好きな方だ。最近こういう思いをしたのは、酒器の「片口」が思い出せなかったとき。

 で、「思い出す」ですが。

 中国の世界遺産「兵馬俑坑」に、ドイツ人美術学生が兵馬俑と同じ格好をして侵入して捕まった、というニュースがあった。これだけだとよく分かんないので、詳しくはここの記事を。映像的には、こういうことだったそうだ。笑える。さすがこういうネタには食いつきのいいBBC、記事のタイトルがいい。「New recruit joins Terracotta Army」、兵馬俑に新兵入隊、って感じでしょうか。やってくれるよなー。しかしこの衣装、かなり本格的だ。警察官のこの表情も「おいおい...」って感じで、面白い。

 これを見て、「ドイツ人が大マジメにおバカなことをやってニュースになった」つながりで、まだソ連があった頃、ドイツ人青年がモスクワの赤の広場にセスナで着陸した青年を思い出したのです。ちょうど東京に出てきたばかりの頃だったから覚えてたんだろうか。でも、同い年だったんだ、彼。

 で、引用のオンパレードついでに、これで茂木先生の「クオリア日記」のかなり前の記事を思い出した。とても印象に残っていて、たまに読み返している。

 (引用)しかし、分別がついたやつが、それにとらわれずに
バカをやるというのは、
 つまりは「若気の至り」、ならぬ
「分別の至り」、のようなものじゃないか。
 
 エネルギーが充満した分別は、必ず
バカに至る。
 これは一般原則、世の習いではないのか

 みなさん、賢いバカになりましょう。
 バカへのエネルギーが充満した分別をこそ
身につけようではないですか
(引用ここまで)

 「バカへのエネルギーが充満した分別」。自分の場合。分別臭いリクツは並べがちだけど、バカへのエネルギーに欠けてるような気が...。でもまあ、せめて目指す方向は「賢いバカ」ってことで。