shiba's scope

めざせ、ロジカルなロマンティスト。 

それを書くには狭すぎる。(68.4)

2008-08-29 00:06:37 | 日々のあれこれ

 8月ももうすぐ終わり。ずい分涼しくなりました。朝、駅に行くのに東に向かって歩くんだけど、この間まではちょうど太陽を真正面に見る感じですごく眩しかったのが、最近は通り沿いの建物で日陰ができるようになった。近所の西友にも新さんまが並ぶようになったし、キリン秋味のCM(今年は沢村「セクスィー部長」一樹!)も流れ始めたし、季節は動いておりますです

 ここのところ読んでいた本についてすこし。

 横山秀夫「クライマーズ・ハイ」。堤真一の主演で最近映画にもなっているけど、なかなかよかったです。組織の不条理さとか、主人公との年齢の近さとか、自分とダブらせつつ感情移入してしまいました。1985年の日航機事故が作品の素材になってます。ラストシーンは電車の中で読んでたんだけど、ちょっとウルっときてやばかった。20数年前の40手前って、今よりもかなり「大人」だったのかも、という印象も。これは自分と比べてってことなのかもしれないけど。あと、細かいことだけど気になったのは、舞台は85年なのに「JR前橋駅」っていう単語が一か所出てきたこと(p.247)。人物のセリフじゃないからまだいいのかもしれないけど、国鉄がJRになったのは87年。「JR」要らなかったんじゃ?

 サイモン・シン「フェルマーの最終定理」。これはもう少しで読み終わるところなんだけど、94年にこの定理を証明したアンドリュー・ワイルズのドキュメンタリー、っていうか、正にドラマ。350年間も証明されずに、世界中の数学者が立ち向かっては打ち負かされてきた定理って、言ってしまえばなんてことはなさそうだけど、なんだろう、ほんと、とんでもない話です。

 フェルマーが見つけた定理は、

「nが2より大きい自然数であれば、n+Yn=Zn を満たす、自然数X、Y、Zは存在しない」

というもので、言ってること自体はわたしにも分かる(一応)。けど彼はこの定理の証明を残さず、

「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる」

ってだけ書いておいたそうな(ヤなヤツ。でも友達になれたかも)。で、これを証明するのに350年もかかったと、こういうことです。350年ですよ。恐るべし、数学。

 この本、ワイルズのことだけじゃなくて、この定理を中心とした数学の歴史についても分かりやすく書かれてて、読み物としてほんとうにエキサイティングです。ウルトラ文系のわたしが読んで面白いのだから、難しい数学の知識がなくても楽しめること、請け合いです。


ちょっとアツくなってます。(67.8)

2008-08-26 00:10:40 | 日々のあれこれ

 今日は久しぶりに野球ネタを。

 オリンピックの日本代表、ちょっと心配とか書いたけど、結果的にはちょっとどころじゃなかった。全員がプロのトップレベル、しかもサッカーともちがって年齢制限もないわけで、それでああいう負け方では、いろいろ批判されて当然だろう。ソフトボールがすごかっただけに、余計にふがいなさが際立つ。

 監督はストライクゾーンがどうとか言っていたけど、そう思っていても言っちゃいけない。日本だけ狙い討ちで不利な判定をされてるわけじゃないし。今もテレビに出てるけど、負けてこれだけペラペラしゃべれるって、どういう神経してるんだろう。理解不能だ。まあ、昔からあの人のノリは好きじゃない(というか、キライだ)から、よけい見方もキツいんだけど。(いつだったか「理想の上司」で名前が上がったのにはぶったまげた。ぜったいイヤだね。)

 「WBCの監督にも前向き」とか書かれてるけど、いくらなんでもそれはないよね。打診されてたのは恐らく「最低でも何かしらメダルは獲れるだろう」っていう前提があってのことだったんだろうから。連盟も焦ってるんだろうなー。「失敗してもチャレンジするのが、おれの人生。そうやってきたんや」そうだけど、オリンピックで監督やって惨敗してWBCの監督って、それは「チャレンジ」じゃなくて「焼け太り狙い」だと思うけどね。

 そういうわけでWBCの監督、ちょっと考えてみましたが、わたしが推したいのは西武の前の監督だった伊東勤。日本一の実績もあるし、これくらい若返りが必要でしょう。ついでにコーチ陣は、ヘッド(打撃)コーチに白井(元日ハム)。ピッチングコーチは野茂。守備コーチに古田。野茂は代表チームという特殊性を考えて、技術を教えるというより投手陣のまとめ役として役割を果たしてくれることを期待。代表チームなら受けてくれそうな感じもするし。白井のヘッドコーチは必須。国際試合で勝つために必要なことはなにか、明確な答えを持っている(これこれ)。この人はこれから要注目だ。で、勢いでもう1つ、スポンサー、メディア対応、選手の所属球団との調整なんかを担当する「なんちゃらダイレクター」みたいなポジションに原辰徳。ま、ありえない布陣だけど、実現したらおもしろいんじゃないかな。顔ぶれも新鮮な感じがするし。

 そうそう、アメリカの代表の監督がむかし巨人にいたジョンソンだってのはけっこう言われてたけど、3位決定戦の終了直後に映ってたコーチのSmith、なんか雰囲気が気になったから調べてみたら、やっぱり元巨人の7番、レジー・スミスだった。インコースのボールにアタマに来て、のけぞったついでにキャッチャーに砂をかけて乱闘寸前になったことがあったっけ。いや、懐かしかったです


たまにはカラフルに。(68.2)

2008-08-17 22:41:33 | 日々のあれこれ

 皆さま、残暑お見舞い申し上げますです。 

いきなりですがこれは最近のお気に入りで、としまえんのプールの広告。地下鉄の駅に貼ってあって、前を通るたびになんとなく口元がゆるみます。この温水さん、最近よくバラエティなんかでよく見ますね。としまえんの広告ってむかしからこういうノリで、けっこうツボです。

 さて、ついつい見ちゃうオリンピック、野球は昨日の負け方がちょっと心配。9回表にタイムリーの1点で食い止められずにミスで2点追加されたところとか。川、西岡と、故障を抱えてる選手が目立つのも不安要素。まあ書き出すとキリがありませんが、時差が1時間しかないのも手伝ってけっこう見ちゃってます。

  昨日は義理の両親と伯父・伯母が来宅。引っ越し後はじめてお出でになられるってこともあるので、ちょっと気合を入れておもてなし。材料をキレイに切りそろえたりとか、細かい技術が要るモノはカミさんが担当、こちらは大ざっぱに切って焼いて煮ればカッコがつくものを担当。

 作ったのは、
鶏のカチャトーラ(こちらのレシピを参考にさせていただきました)

ローストポーク(これはこの前作ったものと同じ。焼き上がったときのものは出すときのバタバタで写真撮り忘れ。)

 パスタもジェノベーゼペーストを用意してあったんだけど、全体的にけっこうな量になったのでパス。ってことで今日の昼に2人でスパゲッティでぜーたくに食す。けっこうたくさん作ったのでまだ半分くらい残ってる。フードプロセッサーよりミキサーで作る方が、ペーストがなめらかでいい感じです。ついでに昨日開かずに残った白(Leaping Lizard Chardonnay)まで添えて、昼間っからいい気分に。どーもすいません。

  そーいうわけで、数日前に4年目を迎え、久々にかなりカラフルな本日のshiba's scopeでした。