shiba's scope

めざせ、ロジカルなロマンティスト。 

とり違えと独り相撲。(68.0)

2010-05-25 23:44:03 | 日々のあれこれ

 今日はちょっと贅沢をして、鳥取の「鷹勇 純米吟醸 なかだれ」をゲット。山陰のお酒はなんかこう、胸にキュッとくる感じがする。しばらくハマりそうだ。BGMはスガシカオの「黄金の月」をアコースティックヴァージョンで。この組み合わせ、油断してると涙腺が緩んだりしますのでご注意を。

 

 さて

 日曜の午後はいつも近所の体育館にあるジムへ行っているのだけど、一昨日行ったときのこと。ジムには靴を脱いでから行くようになっていて、靴置き場は仕切りのないオープンな棚が並んでいる。てきとーに靴を置いて、利用料を払って、ロッカーで着替えて、トレッドミルとエリプティカルマシンで10kmちょっと走って、シャワーを浴びて、ここまではいつもどおり。う゛ー、今週もつかれたぜ、さ、帰ろ帰ろ。

 ...あれ?靴がない。

 置いたはずの場所の近くを探しても、見当たらない。あっれぇ、と、並んでる靴を一足ずつ見てみると、自分のによく似たものが、「置いたはずの場所」付近に。よく見ると、同じメーカーで、去年までわたしが履いてたものとそっくりだ。
 
 これは誰かがとり違えたとしか考えられん。「誰かさんA」がわたしのを履いて行き、残ったわたしのにそっくりな靴が「誰かさんB」のものだったりする可能性は、この場合ものすごく低い(傘とかじゃないし)。状況からそう判断して、やむを得ず緊急避難で「そっくりさん」を履いて帰る。(しょーがねえじゃん、こっちだって間違って持ってかれたんだし。)

 しかし、他人の靴を履いて、気がつかずにいられるもんかね。まあ確かにサイズ的にはかなり近いけど、いくらなんでもねえ。帰宅して奥さんに話し、昨日は会社で周りのひとに話し、「買ってからまだ1年足らずだったのに...」と嘆いていたのだった。

 ところが話はそれで終わらなかった。今朝のことだ。

 出掛けに家のクツ箱を開けた瞬間、自分の目を疑った。日曜に取り違えられたはずの靴が、靴箱に並んでいるじゃあ、ありませんか。

 これって、夢? 寝ぼけてるの?実は日曜はサンダルで行ったんだっけ、いやいや、サンダルはここにあるし。まさか裸足で行った...? んな訳ぁない。数十秒間、本気で混乱して、マジメに目をゴシゴシこすってしまった。玄関に置かれた、緊急避難で履いてきた「そっくりさん」をもう一度よく見る。

 あ。

 う、うそ...。

 もともと日曜に履いていったのは、「去年までわたしが履いてたものとそっくり」だったのではなく、「去年までわたしが履いてたもの」そのものだったのだ。そして、取り違えが起きたのは「at 体育館 by どこぞのおっちょこちょい」ではなく、「at 自宅の玄関 by このブログを書いているおバカ」だった。つまりわたしは、「存在しない誰か」に腹を立て、勝手にユーウツになっていたわけだ。おお、ザッツ独り相撲。

 ここで思ったのだけど、このことに限らず、自分が日ごろイラっとしたり、ヘコんだりするのも、実はこの「独り相撲」に近い構図だったりするのかもしれない。イライラとかヘコみの原因って、なに気に自分の中にあったりして。
 と書いてて、かなりしんどい時期に出くわした高杉晋作の辞世の歌を思い出した。

 面白きこともなき世を面白く 住みなすものは心なりけり

 世の中がどう見えるかというのは、「心」の持ちように拠るところが大きいってことだろうか。すると、「心の持ちよう」と「言葉」の関係っていうのはどーなんだろう...?と、(最近はほとんど忘れられてるけど)このブログの大もとのテーマである(えぇ、そーだったの?)「ロゴス」のあたりを軽~く掠めたできごとではありました。(ロゴスについては、また別の機会にきちんと書きます。マジで。)

 それにしても、今回はおバカすぎて我ながら情けない。とほほ


久しぶりあれこれ。(67.6)

2010-05-13 00:04:37 | 日々のあれこれ

 約ひと月ぶりの更新です

 GWは割合まめに外に出る。メインイヴェントは3日~4日と泊りがけの横浜への里帰り。結婚したときに本籍地を横浜にしたので、shiba家にとってはお互いの実家につづく第3の故郷なのです。仲良くさせてもらっていた(当時)近所の酒屋さんに電話して「2人でちょっと寄りますね」と連絡したら、「久しぶりだから」とご近所の仲間にも声をかけてくださって、3日の夜はちょっとしたパーティー。なんだかとってもうれしかった。Kさんが自分でカーヴィングしたスイカをもってきてくれる。昼ドラもびっくり(マジで)な近所のゴシップを肴に、みんなでワインを空けてるうちに日付が変わってお開き。本当に楽しかったです、ありがとうございました、と、外に出たところで、住んでいたころよく通った屋台の赤ちょうちん。こりゃ行くしかないでしょ、とソッコーで椅子に座り、「ラーメンふたつね」。美味。
 翌日は赤レンガ倉庫~中華街をうろつく。台南小路の「ニーハオ」で昼食。世界のオザワも足しげく通っ
ているらしい。お天気がよかったので、昼ビールと大根もちの組み合わせの美味しかったこと。

  この前の週末は久しぶりにわりとちゃんとした料理を作る。ベーコンとエリンギのトマトソースのパスタに、メインは豚肉の赤ワイン煮込み。金曜の夜からコトコト煮込んだので、肉もホロホロになってまずまず納得の味。カリフォルニアの赤ともよく合いました。

 昨日の久しぶりはCDを買ったこと。カイシャの近くでクラシックの1,000円シリーズを発見、バッハのものを2枚(チェンバロのゴルトベルク変奏曲とピアノ協奏曲)ゲット。モーツァルトみたいに華やかじゃなくて、パッと見が単調でつまんなそうだけど、実はしみじみと滋味あふれる、みたいな、そういうところにどーしても心ひかれるのですね。
 ちなみにゴルトベルクのさわりはこんな感じ。不眠症対策で作られたというのも頷ける気がします。