shiba's scope

めざせ、ロジカルなロマンティスト。 

回ってきました。(68.0: 小ブタ注意報発令)

2007-04-22 00:23:45 | 日々のあれこれ

 今日のオフィス。ウチの部署は大体男性が14、5人くらいいるのだが、そのうち4人がピンクのシャツを着てきてた。白とかブルーならともかく、月曜日にピンクが4人って、流行ってんのかな。ん?今気付いたけど、その4人、すべてover 40だ(たぶん)。これってある意味、確変?その割に大していいことはなかったが。

 ま、それはともかく。 

 裏道茶房のやまざきさんから、バトンが回ってきました。初めてやってみたけど、けっこう考えるもんです。ではどうぞ。

1. もし映画監督になれたら、どんな作品をどんなcastでとりたいですか?
詐欺をテーマにした作品。騙しが二重・三重になってて、騙したヤツが実は別のヤツに騙されていて、その別のヤツはまた別のヤツに...とループしていくようなストーリー。キャスティングは小林薫、柄本明、香川照之あたりをメインで。


2. お酒の際のあなたのお気に入りの料理、おつまみは何ですか?

いっぱいありすぎて困るけど、あえて1つ挙げるなら焼き鳥。ハツ、砂肝、レバ、皮、軟骨。もちろん塩で。ビールでもワイン(赤・白)でも、日本酒でも焼酎でも、ホントよく合います。偉大なるオールラウンドプレイヤーに拍手


3. 明日世界が終わるとしたら、最後に食べたいものは何ですか?

日清カップヌードルしょう油味。世界の最後は、やはり元祖で。お湯を入れる前に卵を割り入れて、シメはもちろん、残ったスープにごはんを入れて雑炊。


4. お会いして話してみたい有名人・文化人・偉人はいますか?(故人は問いません)そしてどんな話をしてみたいですか?

この質問が最後まで残りました。お会いしてみたい人があまりに多すぎて。答えになってなさそうですが、ここでよく著書を紹介している知の三巨頭(茂木、養老、内田の各先生)がもし鼎談するようなことがあったら、隣の部屋ででもいいからライブで聞いてみたいです。それぞれ対談はされているのですが、三人が一堂に会して、というのは公になっていないのではないかと思ったもので。

5. 休日の過ごし方を教えてください。
湯屋で呆ける
食料品の買出し
本屋さん、CD屋さんを探索
惰眠貪睡
TVにツッコミを入れる(って、これは平日でもやってるか

6.  毎朝何時に起きますか?
平日は6:20。子供の頃から寝起きはいい方だけど、ほぼ毎日、アラームの鳴る数分前にスパッと目が覚めるのは我ながらちょっとコワい。家を出るのが7:20くらい、電車に揺られて8:20(なんとこれが定時。もうちょっと遅くしてほしい。)前にオフィス到着です。

7. どんな異性が好きですか?またどこに惹かれますか?
「例えばこういうところが垣間見えると好感度 」ってことで思いつくまま挙げてみると ―
何でもよく食べる。お酒が飲める。話好き。余計な力が入ってない。とても詳しい分野がある。普段はしっかりしてるんだけどたまに抜けてる。ちょっと昔っぽい雰囲気がある。映的には女優さんでいうと、松たか子とか、深津絵里とか、あーいう感じ。コンサバかな、やっぱり。

どこに惹かれるか。んー、広くて形のキレイなおでこをした人を見ると、おぉっ、と思います。

8. 好きな人にしてほしいことは?
小さいことでいいから、たまにちょっと褒めてほしい。もちろん自分も同じようにするってのが前提ですが。ヒトって、ちょっとした一言が大きな励みになったり深手になったりしますから。言霊って、あると思います。

9. これからチャレンジしたいことは何ですか?
パン焼き。ホームベーカリーとかじゃなくて、自分でこねて発酵させて、オーブンで焼くやつ。バゲットを家で焼けるようになりたい。

座禅。ダれきった身体に喝ぁつ!

 ってことでした。ウーン、何だか自分の引き出しを総ざらいしてるような、そんな感覚がちょっとありました。けっこう面白いものです。やまざきさん、どうもありがとうございました

 で、どなたかにこのバトン引きついでいただけるとうれしいです。もしくは、長らく開店休業状態の掲示板「BAR AZZURRO」でお答えいただくのも、大歓迎です。一応質問を載せときますので、よろしければゼヒどうぞ


帰る痛み。(67.4)

2007-04-18 22:44:52 | 日々のあれこれ

 突然だが、今年のカレンダーは1990年のそれと同じだ。平成2年、今から17年前、日本はバブルの絶頂でしたわ。(皆さん、当時なにしてましたか?)

 ふと思って、カレンダーの周期について調べてみた。数学の得意な方なら自分で考えてみるところだけど、安直な方法で「カレンダー 周期」でググってみると、たいへん分かりやすく丁寧な解説が出ている。なるほど、これならわたしでも分かる。

 それによると、カレンダーってのは、11年、6年、11年、6年...という周期で同じになるらしい。つまり、この前今年と同じカレンダーだったのは2001年、この次に今年と同じカレンダーになるのは2018年だそうです。(おお、わたしはその時50歳だ、絶句。)

 なんでこんなことに気づいたかというと、生まれて初めて海外に行ったのが17年前の今日で、それが水曜日だったから。その「はじめてのかいがい」ってのは1年近くのいわゆるバックパッカーな旅行で、「石橋を叩いて壊して渡れずじまい」という今のキャラ (コラそこ、笑いすぎだから) とはまったくの対極なもの。養老先生は「人は変わる」というが、ほんとうだ。

 はじめて外国に着いた時の自分のとっちらかりようといったら、そりゃあもう。このまま日本へ引き返そうか、でも学校は休学しちゃったし、何より仲間の手前それはムリだろという、ある種の超ダブルバインド状態。いっそのことどっか日本の田舎に隠れてるってのはどうか、とか。(バカだね) とりあえず落ち着こうと思って桑港の空港でお茶を飲みながらそんな妄想をめぐらせてたら、体中から汗がバァ~っと吹きだして...。

 と、毎年こんなことを思い出すのが4月18日のお決まりっぽくなってしまって、で、そのお決まりっぽくなったことについては、それでいいのさとも、あーやだやだとも、どっちともつかないような、ヘンな感じがする。まあ、「4月18日」の分母が年々増えていく分、「1990年4月18日」の希少性は高くなるのだけど。

 ってな感じで、冷たい雨のせいかちょっとノスタの入った4月18日のshiba's scopeでした。

 ちなみに"nostalgia"って単語ですが、ギリシア語の"nostos"(家に帰る)+ラテン語の"algia"(疼痛)の組み合わせらしい。帰る痛み、でもって「望郷、懐古の情」ってことか。なるほどね。


着られてる感。(67.8)

2007-04-15 20:06:21 | 日々のあれこれ

 ぽかぽか陽気の週末でした。ツツジがかなり咲き始めております。

 この土日は髪を切り、湯屋に行き、冬物のクリーニング出しをお手伝いを出したりと、思いっきりローカルな範囲内で行動。近所の果物屋さんにスイカがもう並んでた。丸ごと1コで900円くらい。

 ここのところ、街には新入社員の皆さんがあふれている。「名刺もらったらどのタイミングでしまう?」という類の会話をしていなくても、ルーキーの皆さんってのはすぐに判別できるもので、あー自分もあんなふうに映っていたのかなと思わせるのがこの時期の恒例みたいなもの。

 で、このすぐに判別できる理由について。

 1つ思うのは、「スーツに着られている感」が漂っているからじゃないだろうか、ということ。それはスーツが不自然なまでに真新しいとか、シャツ・タイの組み合わせが店員さんお任せしたのが見え見えだとか、そういうこととはちょっとちがって、スーツを着た状態の身のこなしがぎこちなく見える、ということのように思える。日常着てるとほとんど意識しないけど、スーツ姿って、けっこう身体の動きが制約されるからね。そういうぎこちなさが「着られている感」につながっているのかもしれません。

 で、良否の問題じゃなく、着られている感が取れてくるのと、いろんな意味でカイシャ員的思考に馴染んでいく、馴らされていく、というのは、相関関係にあるような気がする。スーツ姿に慣れることを通してカイシャ員的思考を身につける、という言い方はちょっと乱暴か。

 この前の記事で書いた内田先生の「寝ながら学べる構造主義」で印象に残ったところがあった。こんな感じ。長いけど引用してみます。 

 身体を標的とする政治技術がめざしているのは、単に身体だけを支配下に置くことではありません。身体の支配を通じて、精神を支配することこそこの政治技術の最終目的です。この技術の要諦は、強制による支配ではありません。そうではなくて、統御されているものが、「統御されている」ということを感知しないで、みずから進んで、みずからの意思に基づいて、みずからの内発的な欲望に駆り立てられて、従順なる「臣民」として権力の網目の中に自己登録するようにしむけることにあります。

 政治権力が臣民をコントロールしようとするとき、権力は必ず「身体」を標的にします。いかなる政治権力も人間の「精神」にいきなり触れて、意識過程をいじくりまわすことはできません。「将を射んとすればまず馬を射よ」。「精神を統御しようとすれば、まず身体を統御せよ」です。(p.103-4)

 文中の単語をいくつか置き換えてみると、ちょっとハッとさせられる。ような気がする。組織が身体的制約を通して考え方をコントロールするとかいうあたり、何だかちょっと気になる。組織と自分との間にどういう距離感を自覚しつつ折り合っていくのか、ということをこの文章は考えさせる。

 って、もはやスーツに着られている感ゼロ、カイシャ員そのもののわたしが言うのもヘンな話か、ハハ。


気になっちゃう感じ。(68.2)

2007-04-09 23:57:05 | 日々のあれこれ

 っと、久々に小ブタ注意報 ここのところ安定してたからちょっと油断したのかも。気をつけないといかんですな。

 最近の読書。内田樹「下流志向」、養老孟司「まともな人」、内田樹「寝ながら学べる構造主義」。これは、と気になるとしばらくずーっと同じ人の本を読み続けてしまう。

 でも、特にこの「寝ながら学べる構造主義」というのはかなり新鮮だった。「構造主義」なんて自分自身には縁遠い、用語だけのもののように思っていたけど、自分の考え方のフレームが、実は構造主義に大きく影響されているらしいということに気付かされた。このへんについてはけっこうインパクトがあったので、また別の機会に考えてみたい。

 ハナシは飛ぶが、お笑いで最近大っ変気になるヒトがいる。

 それは柳原可奈子。

 イラッとくるショップの店員とか、総武線の女子高生とかがこの人の持ちネタ。この日本語の使いようはかなり笑える。わたしでも十分面白いのだが、特にショップの店員ネタなんかは、そのリアルさをよく知る女性の方がよけいウケるらしい。わたしがあのネタを面白いと思うのは、長州力を見る前に長州小力を見てウケているのに近いようだ。今度カミさんが買い物をするときについて行って、観察してみようっと。こんなネタです→ (YouTube: 店員ネタ 女子高生ネタ)