『ペットビジネス市場を巡る動き』(ちばぎん総合研究所)にペットビジネスに関するレポート概要が出ている。
この数年、「少子高齢化や核家族化という社会構造の変化のなかで、ペットを家族の一員として人間同様に扱う「コンパニオンアニマル」として扱われるようになった。」 その結果、ペットの数が増加して、ペットを対象にしたビジネスや商品が増えてきている。別に商売しようと思っているわけではないが、社会トレンドとして結構気になるところである。
ちばぎん総合研究所のレポートによると、
①ペットの数は増加するとともに、「コンパニオンアニマル」として人間同様(家族同然)に扱われている。、全世帯の約3分の1がペットを飼っていると見積もっている。
少子高齢化や核家族化という社会構造の変化のなかで、ペットを家族の一員として人間同様に扱う「コンパニオンアニマル」として扱われるようになった。90 年代後半以降、第二次ペットブームと言われており、中心的存在は、ミニチュアダックスフンドなどの小型犬である。小型犬の場合、室内で飼うケースが多いことから、用品市場や衣料品市場を拡大させた。
ペットを飼っている世帯数の割合は、犬が 22.8 %、猫が 10.7 %となっている。本調査を基に調査時点の世帯数を乗じて、ペットを飼っている世帯数を試算すると犬が 11.3 百万世帯、猫が 5.3 百万世帯で飼われていることになる。
②ペットビジネスの市場規模を約1兆2000億円~1兆6000億円のレベルと試算をしている。
(1) 犬と猫の飼い主側からみた市場規模試算
東京都生活文化局の 00 年度価格調査によると、平均で犬 1 匹に対し、年間 120 千円の費用がかかっている。一方、猫は同 65 千円の費用がかかっている。本調査結果と上記世論調査のペットを飼っている世帯数の割合を用いて市場規模(犬+猫の合計)を試算すると、49 百万世帯×( 22.8 %× 120 千円+ 10.7 %× 65 千円)= 1 兆 6,814 億円と推計される。
2) ペット関連業界からみたペットビジネスの市場規模試算
合計で 1 兆 2,200 億円となった。内訳は、1. 生体:約 1,200 億円程度、2. ペットフード: 2,390 億円(家計調査年報を用いて算出すると、3,000 億円)、3.・4. 医療分野:約 4,000 億円、美容分野:約 2,000 億円、用品分野:約 2,000 億円となった。
また、具体的なペットビジネスの例として以下のものがある。
■『松下電工、犬や猫と暮らすための「ペット共生建材」を発売』
■『うちの子健保』・・・ペットを「うちの子」と呼ぶ時代ですから。
■『どうぶつと暮らす:ペットと安心ドライブ 必ずケージに入れる』・・・愛犬仕様がある。
■『2004 ロボット(コミュニケーション・パートナー)市場総調査』
などなど、挙げ出したらきりがないね。
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