Shimmyブログ

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お給料が上がらない、インフレ。

2022-07-12 | 経済
参議院選挙でも消費税減税やインフレ手当の給付
等その場しのぎの話ばかり。与野党ともに分配の
話で根幹の問題には触れません。国民をバカだと
思ってるとしか言いようがないですね。

そこそこ経済に興味があるから、「バブル崩壊か
らの失われた30年」と一言で片付けずに、何だ
ったのかを素人なりに検証してみたくなりました。

時折、読んでいた経済系の本。30年前から今の
日本を予見し、危機は言われ続けている。


「全予測 90年代の世界」
三菱総研 1990 バブル崩壊直前
「風と炎と」今世界の風は
堺屋太一 1992 バブル崩壊直後
「日本の優先課題」
野村総研 1997 不良債権処理最中
「道路の権力」
猪瀬直樹 2003 郵政、行政改革最中
「第三の敗戦」
堺屋太一 2011 原発事故直後

【1990年まで】
西洋の技術の真似、安い賃金、品質の良さで世界
中で日本製を売りまくる。
売り上げは大きくなったが欧米企業に比べ、利益
は小さかった。
価格競争力のあるものは作ってい
なかったし、お給料を大盤振る舞いしていたから
と言えるかも。素晴らしい社会主義だった。
新興国プレミアで日経平均株価は割高OKだった。

金融、資本、市場を閉鎖していたから世界からの
買収を気にする必要がなかった。先進国ではプリ
ティーウーマンにあるように利益の上がらない、
ゆえに株価が安くなってる資産だけ豊富な会社は
買収のターゲットになる。

【1990年代】
借金返済に明け暮れる。で企業の利益が激減。

【2000年代】
徐々に借金返済も終わり利益が出るようになる。
インターネット時代となり新しい会社も生まれだ
す。が、国民も老舗大企業も政治も官僚もヒルズ
族の成功の足を引っ張る。企業の新陳代謝が進ま
ない。

さらに欧米からは先進国としての義務である金融、
資本、市場の開放
を強く求められる。
買収されないための企業同士の株式持ち合いが許
されなくなる。買収、切り売りされないよう株価
を上げなければばらない。そのためには利益を大
きくする必要
がある。設備投資の抑制、お給料の
据え置き、正規従業員の削減。株主還元、配当金
の増額。株式数を減らし資本効率を上げる等々。
利益は内部留保として積み上がっていく。
先進国同様利益に見合った日経平均株価となる。

【2010年代】
世は機械から電気、そして電波の時代に変わって
いってるのに乗り遅れる。
アジア、中東、中国の発展により世界中が豊かに
贅沢になっていってるのに日本だけ、社会主義国
的(ロシアですね)びんぼくささのままの「機能
だけ主義」
、それも余計な機能だらけの商品で世
界で売れなくなる。
品質の上がってきた、世界の好みにあった韓国、
台湾、中国製品に取って代わられる。
設備投資をし続けた台湾、韓国に先端産業すらも
置いていかれる。


【2020年代】
物価も賃金も2倍になっている世界に対して鎖国
のように変化のなかった日本
。コロナとウクライ
ナで世界の物価はさらに急上昇。
電力、年金、少子化、日本は何で食べていくの、
とほっておいた問題が再注目。
相変わらず価格競争力のないものしか作れない日
、他国企業並みの利益を出そうとするならば、
賃金を抑えざるを得ない状況が続いている。
国の借金、国債を中央銀行が引き受けるという禁
じ手(お金を刷る)をし続けている結末もどうな
るかしら。


バブル崩壊後30年ですがその時々の状況、すべ
きことは違っていたような。
共通しているのは将来のためにすべきことはわか
っていたのに、しない。
ということかしら。変わ
るのは辛いから。
後進国であると自覚し、謙虚になって後進国らし
い生き延び方をするしかないと思うのですが。

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