時代劇年表を作った。

時代劇テレビシリーズのほとんどが１９６９年か
ら１９７５年迄に出揃います。
関係はないでしょうがカラーテレビが急速に普及
する時です。普及率は、
１９６９年ーー２０％
１９７５年ーー９０％
『時代劇専門チャンネル』でも激動の時代、昭和
の時代劇と宣伝してますが、たしかに７０年代の
ものには創世記の熱気がみなぎってます。

大岡越前終了の２０００年から衰退が顕著となり、
水戸黄門終了の２０１２年以降、民放からは時代
劇がなくなりました。（スポットの放映を除く）
パソコン、携帯の普及率と関係するかもです。


（グレー表示はスポット放映。もれている作品も
多数と思います。）


人の命が軽かった、差別が当たり前だった時代背
景描写と差別用語の問題もあって、テレビ用には
作りづらくなったんでしょう。

傑作と惚れ込んだオリジナル『子連れ狼』はわず
か３年。見終わると心がどんよりするもの、仕方
ないか。狼に関わってしまう善意の人はほぼ、死
んじゃうんだなあ。

時代劇にハマる。

小学生の時ぐらいしかテレビドラマって見てない
人なんですが、今、時代劇にどハマり。
お年のせいかしら？

お気に入りは、まるで映画のような内容、出来の
「子連れ狼」。劇中の音楽がベース中心だし。
ほのぼのスッキリ感の「水戸黄門」。
「大岡越前」「剣客商売」「必殺仕置人」等々、
案外、人間模様のドラマ。

時代劇では建築の空間、ディテールを見る楽しさ
も半分あるかしら。
建築も興味は古代ローマや近代建築と、西洋ばっ
かりだったのに、日本建築の素晴らしさに感動し
てます。
お寺も神社も武家屋敷も町民の家も農民の家も、
かっこいい。襖、障子、板戸、板壁、漆喰壁、土
壁、天井、廊下、軒、中庭、何もかもかっこいい。
文化的に西洋を圧倒してましたね。

なのに、多くの伝統的工芸的工法が一般的でなく
なってしまったのが悲しいね。
工業化と工期と省エネと大量生産と防火性能によ
って国を挙げて駆逐してしまった。公共建築もあ
ちこちのヒルズもミッドタウンも明治、大正、昭
和初期に比べてペラッペラでチープ。三越かっこ
いいよ。