せっとせとになってる(ミラー!)

海馬社長を永遠に崇拝しながら、ボッチヲタ生活を送る
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【5D’S腐】第二期以降のラリーの所在【アングラ】

2012-03-05 05:07:22 | 遊戯王・5D's
【5D’s腐】アイドル天使ラリーのダークサイド【18禁】


中期以降のラリーを勝手に想像してみる。

※イメージ崩壊注意!
※本来のラリーはあくまで天使
※ダークサイドは個人的趣味


▲ちょっと育ったラリー。こんな可愛い子が女の子のはずが(ry

ところで、ラリーのコスプレって、ぎりぎりこれで街中歩けそうな気がする。
あ、勿論女の子としてですけど☆


●●●

街は目覚ましい復興を果たしたかに見えたが、サテライト出身者の新たな暮らしには、大きな「デュエル格差」が生まれていた。
デュエル格差とは、デュエルの腕前によって生じる、社会的な強者と弱者との格差である。
一流デュエリストは、復興後、犯した罪を帳消しにされたり、いつの間にか運転免許を貰えている等の優遇を受けたが、
ラリーをはじめとする、それ以外の弱き者達は、綺麗に整備された街の片隅に追いやられ、その存在すら公には隠されて、
むしろサテライト時代よりも精神的に閉塞した生活をひっそりと送る事を、余儀なくされたのである。

「ん…なんだこりゃ。 おいラリー、お前まだ遊星を待ってるのか?」
「見ないでよ!…ほっといてくれよ…ブリッツ」
「遊星なら、もう戻らないぜ」
「…どうしてそんな事が言えるのさ?!」
「アイツとオレたちじゃあ、もう住む世界が違うんだよ…いい加減お前だって分かってるんじゃないのか?」
「そんな事…だって…だってオレは」
「なぁ、それよりそろそろ考えてくれただろ? アイツの事はもう忘れろ。 そしてオレと暮らそう、ラリー…。 な?」

ブリッツは相変わらず、ナーグやタカと共に、廃品回収や機械修理などの仕事で細々と生計を立てていた。
ラリーも彼らの手伝いをよくしていたが、実はラリーには他にもっと大きな収入源があった。
それは、旧サテライトのスラム時代に、幼い彼が生き抜くために身につけた、最初の処世術でもあった。

「このソフト… D・ホイール専用の強化データじゃないか? しかもこんなタイプは初めてみたぞ!どうやってこれを手に入れた!?」
「どうって… あのさあ、言わせる気? 決まってるだろ、いつものアレだよアレ。 
シティの人間は変わってるね。旧サテライトと違ってここにはちゃんと女もいるのに、それでもやたら羽振りがいいんだ。
 遊星のデッキに合うような強力なカードだって、最新型のチップだって、対価として頂けるんだ。 それって凄くオイシイと思わない?」
「ラリー……お前……」
「遊星に届けたら、受け取ってくれるかな…。カードもね、結構手に入ったんだ、遊星に似合うカード。 きっと遊星はもっと強くなるよ!」

健気なラリーは、今でも大好きな遊星が帰って来るのを信じて、ずっとこの街の地下世界で待ち続けていたのだ。
天使のように可愛らしいラリー。 二次ショタには珍しく? 健気で、至って控えめな性格でもある。
だがしかし、スラム-世紀末都市育ちゆえの強さとモラリティの欠如は、良くも悪くも、そんな彼の中にしぶとく根を張っていた。
というかそれ以前に、窃盗癖と前科持ちでマーカーつきのムショ帰り?の天使っていうのも、結構珍しい。

「アイツの事は、忘れろよ!」
「Σわっ…!? ちょっ、何…」
「カード●春なんて汚い稼業、昔オレたちと出逢った時に、脚を洗ったって言ってただろうが!!
 それを今更、しかもオレ達を置いて行った裏切り者のために、なんでお前、そんなことまでしてるんだよ!!?」

「カード●春」とは、デュエル格差社会に横たわる悪しき風潮の一つである。
デュエルの腕が人の人生を大きく左右するこの街において、レアで強力なカードには、我々には信じがたいほどの高い価値があった。
デュエルでも社会でも弱い困窮した立場の者の一部は、自分自身の肉体を売る… そして、その代価として、価値あるカードを得る───。
近年はカード以外に、D・ホイールのパーツ等も、稀に取引に用いられているようだ。 
要するに、ラリーに限った問題ではないのだ。
ただそういった行為自体は大分前からあったものの、ここ半年で目立って増えてきたのには、やはり社会への不安と現実の貧困とが、大きく影響しているのだろう。

ラリーには、あの少女と見紛う可愛らしい容姿も手伝って、旧サテライトの荒廃した男世界の中で、所謂「みんなの嫁」として大切に可愛がられてきた過去がある。
ブリッツたちと親しくなり、そこに居場所と仕事を見つけたラリーは、カード売●からは一度完全に脚を洗ったはずだったのだが…(その後も盗癖はしばらく直らなかったが)。
ダークシグナー編終了後、遊星との縁がぷっつりと途切れてしまってからというもの、彼の様子はおかしい。 …さすがに一度あの世を拝んだのも悪かったのか?
他のサテライト出身者たちの掃き溜めにの中に身を置きながらも、どこかで混じり合わず、ただ──日々遊星の事ばかりを想っているようだった。
ここを去って行った遊星にいつか貢ぐために、相変わらず危険な仕事でカードやパーツを集め、更に貯金まで貯めている。 
ブリッツにはそんなラリーの考えが全く理解できない。 はっきり言えば、ひどく腹立たしく、虚しく、そして悲しかった。
自分だって、みんなの嫁ラリーを長年可愛がって、一緒に生き抜いてきた仲だというのに。 それなのに、彼の目にはブリッツなど、まるで映っていないかのようだ。

「いいかラリー。オレは本気で、お前が好きなんだ…! な?オレと暮らそう、オレがお前に食わせてやるから! そうすれば、お前はもうあんな事して稼がなくてもいいんだぞ?」
「……その台詞、ナーヴにもタカにも言われたよ。 2人共断ったけどね。(棒読みだし)」
「なぁああにぃ~ッ!!? あ~い~つ~ら~…」

気付けばラリーを本気で愛してしまっていたブリッツは、どうにか彼に自分だけを見て欲しいと思い、熱心なアプローチを続けていた。
だが、友人のナーヴやタカも、みんなそれぞれ考える事は一緒のようだった。 さすがはみんなの嫁である。
可愛い顔して遊星以外にはドライな嫁に、こりもせずにふられ続けているのも、みんな一緒。

「悪いけど、ブリッツたちの世話にはなれないよ、オレ。お前らに迷惑かけたくないもん」
「迷惑?どんな迷惑があるっていうんだ? お前の迷惑だったらさぁ、どんどんかけられたいんだよ、オレは!」
「ごめん、だから無理なんだって」

ブリッツの話の途中でラリーは席を立ち、向こうのー粗末なー寝室のほうに消えていった。
ふわふわの長い赤毛は軽く濡れており、女物?のカーディガンは大きく着くずれ、スカートはすっかり皺になっている。
何となく嫌な予感が胸をすくめ、ブリッツは咄嗟にラリーの後を追った。
それから、驚いて固まった華奢な身体を、後ろからぎゅっと抱き締めた。

「クソッ、やっぱりか……」」

いつもは耳にかけるサイドの髪を下ろしているから、気になった。 柔らかな髪を撫で上げると、細い首筋にいくつも浮かんでいたのは、案の定──赤い痕跡。

「……ラリー……」

堪らなくなって更に強く抱き締め、髪や頬にキスを繰り返す。
昔はこうしていれば、強い萌えキュンとともに幸せを感じ、安らいだ満ち足りた気持ちになったというのに。
今は、ただただ切ないばかりだ。 …つい、「もっと」と、細い身体を両腕で強く掻き抱く。指先がそろそろとスカートの上を這う。。。
すると、ラリーはこう言った。

「…言っとくけど、オレは安くないから。いくら幼馴染のお前でも、公正なレートじゃないと受けられないな」
「お、オレは…違う! そんなつもりでお前を……じゃ、ない……」
「どんなつもりだって言うんだよ、あんないやらしい手つき。 …でも、いいぜ。お前でも、それなりにレアなカードを差し出すっていうんなら、抱かれてやってもいいよ」
「バッ… バッカヤロー…!!」


続く(次こそ18禁予定)