「シグルイ」2巻目。この表紙も凄イ‥。
(「シグルイ」1巻はこちら)
虎眼流剣術開祖、岩本虎眼自ら行う恐ろしい入門の儀式を経て、流浪の剣客伊良子清玄は虎眼流道場の門下生になった。
それから1年余り、天稟の才のある伊良子は、師範代藤木源之助と並び立つ腕前になる。
虎眼はその両者どちらかを娘三重の婿にし、跡目を継がせようと考える。
虎眼には「いく」という妾がいる。
その女に声をかけたり近づいたりした者は人であれ犬であれ無残に斬り殺される。
そのことは童唄になるほど知らない者はいなかった。
伊良子はそれを承知でいくと関係を持つ。
一年の稽古納めの日、虎眼は伊良子に跡目を継がせることを決める。
そして道場門下生達の前で伊良子と娘三重が男女の契りを結ぶことを命ずる‥。
この巻は一つ一つの話が短く、その後の複線のような話が多い。
虎眼が、藤木、伊良子、どちらを婿にし跡目を継がせるか見極めるため、と積年の恨みを晴らすために他流派の双子の剛剣士(エメリヤーエンコ・ヒョードルに似てる)を襲わせる話。
斬った瞬間はなんともないが、しばらく経ってから刀創が開き血が噴出し死に至らしめるという妖刀「七丁念仏」(ていうかその刀を使う人の超絶技!)の話等々。
それにしても虎眼が恐い。
ほとんど呆けてるから余計に。
今回は残酷なシーンは多くない。
七丁念仏で斬られた男が斬られてちょっと経ってから内臓を盛大に溢すシーンぐらいか。
双子の剛剣士兵馬と数馬が、前髪の男娼相手に二人揃ってイく場面はあるけど‥
●(「シグルイ」3巻へ)