台湾留学備忘録

ポスドク生活in台湾(2005~2008)。台湾在留の楽しみや苦労を書きためております。中国語が話せ無くったって大丈夫!

台湾生活まとめ

2006年09月30日 | 台湾生活
ちょうど、昨日が台湾上陸一周年でした。

海外で住むことは、自分にとっては結構な覚悟出来たのだけれど、やってみるとこの一年あっという間でした。そして、中国語も覚えずにこの一年間過ごせた事に驚きを感じます。
ほんと、全くはなせないんですからね。

まぁそれで、この一年を振り返りながら、台湾に住む事について考えたいなと。
どういう風に書こうかと迷ったけれど、この前のグーグルの検索結果を調べたエントリーで見てたら「台湾に留学」を考えてる人がたどり着く可能性が高い、ということで、「台湾に留学するときの注意点」という観点で書きますね。なんか、かいてみるとけっこうずらずらと箇条書き調になってしまった。読みにくくてごめん。そして、長文失礼。

○治安は良い。台北の街は健全
 今のところ深夜に一人タクシーでも、運転の荒さでひやっとする事はあっても、「女の子紹介するよ」とか妙に細い路地を行くとかそういうことは無い。そして、聞いた事もない。怖そうな人が歩いてることも少ない。一度だけ、西門のはずれを歩いていた時に、ちょっとだけ雰囲気が怖いなとおもったことはある。
 台北では風俗は全くない。噂では聞いた事があるが、一応表だっての風俗はなく、かなり健全。このあたりがきっと大陸と大きく違う居心地の良さだと思う。
 観光客と現地人で値段が違う事は全くない。ちゃんとした商売してる。ただし、いわゆる「観光客しかいかないなぁ」という高い店もある。全身マッサージなんてきっとそうなんだろうなぁとかおもったり。そういうところは、日本人慣れしてるから、あんがい、観光で行くと居心地はよい。まぁ観光にとってもフィットしてる。

○物価は安いものと高い物とある。
 生活費は安い。水道とか電気とかもう全く気にしていないけれど、水道一月で百元~数百元。電気も1000元超えないぐらい。日本人だと国際電話を使う機械も多いと思うけれど、日本への国際電話は1分13元ぐらい。
 食べ物は、現地の食べ物は安い。思いついたところを挙げてみる。(一元は訳3.6円)餃子一個4元、肉まん一個8元、炒飯一人前60元、ショウロンポウ一籠80元(ティンタイフォンはこの倍ぐらい)、自助餐おなか一杯80元、炒ビーフン40元、マンゴージュース35元等々。
 私のもっとも普通の一日の食事パターンだと、朝パン+何か飲み物で訳30~40元、昼・台大の生協みたいなところの弁当60元、夜どこか外食訳60~80元併せて150~180元(500円~600円)安。
 しかし、洋食・日本食は高い1食最低150元はする。(まぁ日本で考えれば安いけれど上のと比べると高く感じる)うどん。ラーメン1杯150~200元。パスタ200~300元。コーヒー一杯60元~120元
 お酒は台湾ビールは安い。330mlカンで32~35元。洋酒はけっこう高い。あんまりかってないけれど、そういう印象。飲み屋でカクテル1杯200~400元。でもベルギービールは安い印象。まぁこれは日本での値段が高いからかもしれないけれど、飲み屋で150~200ぐらいである。スーパーで65~100元で売ってるのがうれしい。 パソコンは、ハイスペックを求めると結構高いが、コストパフォーマンスを求めるとかなりやすくしあがる。私が現在オフィスで使ってるパソコン(前のエントリー)は過不足無くて15000元(モニター込み)だったし、家で使ってる奴は、まぁ機能には不満がある(ネトゲにはつらい)ものの12000元で手に入った。ノートパソコンも同じ。日本製ソニー・東芝はかなり高いがACER、ASUSは安い(2000元ぐらいからある。)マックは日本で買う方が安いという話を聞いた。
 美容院は安い(台大には100元の理髪店があるらしい)が、腕は悪い(らしい)。私が行く店はだいたい600元(前のエントリー)ぐらいだが、学生に600元したっていうと、結構驚かれた(高いって)。台大の近くには美容院が乱立しているけれどだいたい600元~400元の間ぐらい。台北市内で探せば日本人がいる美容院があるらしいが1000元以上する。
 賃貸マンションはけっこう高い。というか、学生はほとんどルームシェアしてる。(5000~7000元ぐらいらしい)シェアしない事を考えると、最低月10000元は考えないと行けない。普通レベルではたぶん15000元ぐらい。日本の不動産が紹介してる物件だと20000~、1DK3000元ってのまであるらしい。

○ご飯は結構心配ない。
 海外生活というと、食べ物が心配かもしれないけれど、台北のご飯は探せばけっこう美味しいところがある。そして安い。もともと外食がさかんなところなので、レストラン(食堂というか食べれるところ)も住むところの近くに絶対なにがしかある。
 台湾に良くある、なんか家の軒先で食べさせてるような食堂は、言葉ができない私は結構入りずらくって、美味しそうだなぁと思いながら躊躇してしまうことがあるのだけれど、入ってみれば何とかなる。というか、なんとかしてくれる。注文を取る形式で、伝票に数を記入するだけの場合はほとんど言葉を交わさなくても良かったりする。あと、自助餐は重さで会計とか。
 台湾の料理は油っこい物が多い。気をつけていなかったら、かなり太った(^^;最近は気をつけているのでちょっとやせ気味(さりげなくアピール
 タイ・ベトナム料理屋が結構あるが、ベトナム料理はいまのところ台湾風な味付けの物に仕上がっているという事が判明しております。
 日本食もまぁ味にこだわらなければけっこうある。台北なら、百貨店の地下にはかならずある。ラーメンはある。美味しいところもある。しかし、おいしいそば屋は今のところ見つかっていない。涼麺はそばではない。烏龍麺(ウーロン麺)はうどんではない(うどんのつもりらしいけれど)。
 洋食は平均的に日本よりも高いようなきがする(300元とかかかる)。そして、結構流行ってるのに、食べてみるとまずい店が多いと思う。
 自炊する能力があれば、食材は結構そろうのではないかと思う。そのあたり自炊した事がほとんどない(パスタをゆでるぐらい)なので・・・。ただし、自炊出来る環境のある一人暮らしの部屋はほとんど無い。
 美味しいウーロン茶は売ってるのに、コンビニのペットボトルはなぜか砂糖入りがメイン。「無糖」と書いてなかったら確実に砂糖が入っている。
 フルーツは旨い。フルーツのかき氷とかジュースとか至る所に屋台や店舗が出ているので、こいつはいい。

○言語は最低限の生活には必要ない
 言語留学生は気をつけた方が良いと思うが、言葉使わなくても食っていけるので、下手をすると全く言語習得できないかもしれない(ここに一例が・笑)

○台湾人気質には気をつけろ!(愚痴ゾーンへようこそ)
 言語もわかってないもので、なかなかそれで語れる範囲なのですが・・・。人当たり、とっても親切な台湾人で、この前友達が来たときも「古き良き日本」みたいなんて言ってたけれど、1年住んで、それなりにつきあっていかないとなると、とそりゃいらいらさせられる事もある(というか、けっこう多い)
     
  • 親切なんだけど、おせっかい。  結構旅行できても、これは経験する事かもしれないけれど、とにかく親切にしてくれる。お節介なぐらい。旅行出来た、友達が人に道を聞いただけで、タクシーに乗せられたっていうのがあったけれど、そんな感じ。まぁ言葉ができないから、細かい希望をちゃんと伝えられないところにも問題はあるんだろうけれど・・・。  で、何でかなーと思ったんだけれど、日本人と違うのは、手助けする事に責任感が特にないのかなと思う。日本人だと、頼まれて引き受けたら、それをかなえる責任みたいなのを感じるけれど、台湾の人は頼まれた事は頼まれた事として、結果の責任は頼んだ人にある事をちゃんと知ってる。頼まれる事の責任の重みを感じないから、かなり積極的に助けてくれる。だから、とっても親切。でも結果は頼んだ方が責任をとらないといけない。(親切がお節介でも困るのは頼んだ方)  
  • 約束がルーズ  ルーズというか、台湾人時間がまだ読み切れてないのかなぁ私は。台湾に来た当時「ちょっと待って」を何回も繰り返されて何時間も待たされたりね。約束を破ったり、連絡無しに何時間も遅れてきたりってのは少ないと思う。だから、最近思うのは、台湾人に取って目の前の世界が一番重要なのかな、ということ。遠くで約束を待っている人よりも、目の前の仕事とか、自分のしたい事とかそういう事が優先される。約束した時は、約束するときは目の前にその約束があるのだけれど、いざ、約束実行時に何か他の物が目の前にくると、それが優先になるということ。対策としては、約束時は自分も他の事しながら、約束を実行できるようにする。そうすると、そんな時間のロスも気にせず、イライラも少ない。
  • 批判されるのは嫌い、非は認めない  自分の中で「悪くない」と思ったら、ぜったい非は認めない。論理なり情緒なりなんでも使える物はつかって、悪くない事にする。私は結構、理屈嫌いではないので、自分もそんな感じなので、これにはあんまりイライラしない。結構「あ、それでもいいんだ」ってかんじでやってるから、もしかしたら現地の学生をイライラさしてるかもしれない(笑)

ちょっと長すぎだな(^^;

台北エンジョイ生活

2006年09月18日 | 台北散策
金曜日に台大の日本人コミュニティーの飲み会に参加させてもらって、四川料理をみんなで囲み、ベルギービールを飲み、フラッドで夜遅くまで語るなんていう、刺激的な一夜を過ごした。土曜日は台風で、家からほとんどでなかったので、逆に体は休まり、週末やるべき事の「心の栄養補給・体の休養」を日曜日になる前に終わらせてしまった。

 ということで、このまま日曜日もダラダラしてしまったら、きっとだめだ!と思い、とにかく出かけようと。
まぁ、台大生と話していて、「あとどれくらいいるんですか?」と聞かれて「一年か一年半かなぁ」とか言ってたら、妙にその数字が自分の中で現実味を持つようになって、「そういえば、まだ一年もいる事になるんやな」と思うと、「アクティブにたのしまな損や!」と若さに感化されたおじさんになっていたわけです。

で、第一回の行き先は・・・とりあえず、何か館のつくところに行きたい!と思い、ネットで調べてたら、博物館とかはどうも総統府周辺にある。今、総統府では、赤い人たちのデモがあって、近づきたくないから、それ以外・・・と探して、台北市立美術館を目指す事にした。ここを目指す事を念頭に置きながら、昼飯からその後の行動を計画。

昼飯は中山駅の近くにある(はず)のショウロンポウのお店、京県豊で食べようと計画中山でおりるので、近くの永漢書店にもよろうと思う。

中山に着いた時点で、いわゆる昼ご飯の一番混む時間になっていたので、とりあえず永漢書店へ。
ここは邸永漢氏が日本語学校の下にたてた日本の本が一杯売っているお店。本は、ちょっと古い感じの本が多かったのは、再販制度が聞かないので返品出来ないからかなと、思う。そんな中でも邸永漢氏のほんは全冊平済みになっていたのがさすが(笑)
日本語学校の下とあって、語学関係の本は特に多いのだけれど、ほとんどが中国人向け日本語本。しかし、その中の少数ある繁体字でかかれている中国語会話入門書を見つけ出しget。あと、前から読みたかった日本の小説なんかも勢いでかってしまう。お値段はやっぱり日本の1.5倍

さて昼飯にショウロンポウ・・・と思うが京県豊が見つからず(^^;ちょっと調べ方が雑だったか。ここで、マクドとかに走ってしまったら、ダメになる(何に?)と思い、なんとか、台湾気分を盛り上げようと、台湾料理の店青葉へお一人様(^^;
探し回ったりしていたので、青葉に入ったのは、お店の昼閉める間際の14時直前。そこで、切り干し大根いり炒飯と豆腐スープを食べる。併せて282元(やっぱ高いな・・・)でも、もともと一人で食べるような店じゃないので、量も多いし、こんな物かな・・・

そして、いよいよ市立美術館に向かう。中山からずっと北にむかったところなので、バス(220)を使う。そして、美術館について、入り口に向かうと・・・・・・工事中????
なんか、工事中でした
いや、まじで
エエエエエエエ
いきなり、台湾エンジョイ生活の出鼻をくじかれる(^^;

なんか、悔しいし、このまま帰ったらダメになる(だから、何が?)と思ったので、とりあえず美術館前の公園を歩く。この公園はなかなか良いですよ。来た甲斐あったなぁ(と、自分を慰める)

結局そこから、ふらふらと歩きつつ、
MRTの駅で言えば美術館最寄り駅の圓山から2駅先の双連まで歩き、駅近くの喫茶店でお茶して、帰ってきました。

なんだったんだか・・・

まぁ・・・中国語の本、買えてから良いか。

このブログもやっと・・・

2006年09月13日 | パソコン&ネット関係
きっとブログ開設者が一年目になるとやる事だと思うんですようん。何って・・・ちょっと気になったので
google検索で、自分のブログがどの辺りに出るか見てみました(笑)

「台湾留学備忘録」だとトップに出ました!(当たり前か・・・)
「台湾 備忘録」でもトップ!
「台湾留学」 3ページ目
「台湾 留学」 4ページ目
「台湾 メイド喫茶」 4ページ目

「台湾」「台湾 ブログ」では見つからなかったなぁ

Yahoo! JAPANでは
「台湾留学」3ページ目
「台湾 留学」でも3ページ目!
「台湾 メイド喫茶」 2ページ目!(笑)

って、何をやってんだか。

でも一応、公開している以上、多くの人の目について欲しいとは思っております。
ということで、トップのコメントを少し変えてみたりして(笑)
まぁどれだけ効果があるのか知りませんが・・・。

今更気づきましたが・・・

2006年09月12日 | パソコン&ネット関係
ブログ1周年過ぎてました。
思えば、8月頭に台湾に行くのが決まって、バタバタとした中いろいろ準備とかしてたんだなぁ。

ちょうどこのころは、台湾行きが現実味を帯びてきていた頃で
ドキドキしながら、準備をこなしていたって感じだろうか。

今月末で来台1周年だな。
1年間も現地の言葉ほとんど覚えずに、働いて生活していたのかと思うと
なんだか、自分でも驚きを隠せません。

嵐の中の新竹行

2006年09月11日 | 台北以外
何回か、友達を訪ねて新竹に向かったことはあったのですが、いずれの場合も友人の宿舎のある精華大学(NTHU)の周辺にしか行ってなかったので、一度はちゃんと市街地を歩かないと、話に聞く、「新竹には何もない」ということを語れないので、それを実感するために友人に案内を頼み、新竹市街に行くことにしました。

しかし、朝起きると、台北は正に「横殴りの雨」
正直窓をたたく雨音に恐怖を感じました。
開いていた窓から入った風が、風呂場の天井の、ふたを押し上げたぐらいすごい嵐でした。
どうしようか迷ったけれど、まぁ「ままよ」と新竹に向かうことにしました。

新竹行きのバスにのってから、新竹の友人にメールを出すと「amedesuyo-(台湾の携帯はひらがなが打てないのでローマ字で会話(笑))」とのこと。まぁ台北と状況はそんな変わらないらしい。

バスで新竹につくと、高速は精華大のほうからおりて台鉄新竹駅のほうに向かう。途中高架の上から台鉄の線路がおよび駅が見えて、その高架を降りたところでロータリーがあり中心に台北でいうところの南門をちょっとミニチュアにした物がありました。

そこから駅前に降りて、近くで昼飯を食べる店にいた友人に電話し、迎えに来てもらう。昼飯はインドカレー屋さん。メンバーはヨウコさん、前園さんとヨウコさんの友人の台湾人(日本語可)のペイジンさん。それぞれ、一つづつカレーを頼み、一つづつナンを頼みそれらを分けながら食す。

一通り食べ終わって「じゃ、どこに行きましょうか」という話になり、でもやっぱり「新竹には何もない」という話になる(笑)
前園さんが「近くに東門という観光地があるよ」とガイドブックの写真を見せてもらう。写真をみるとなんか結構りっぱそうな門である、するとヨウコさんが「東門ならバスに乗ってきたらもうすでに見たんじゃない?」と・・・

そうあの南門のミニチュアこそが新竹の駅前観光地最高峰の「東門」だったわけです。イヤン

すでに、そこをクリアしてしまっていた私。うーんそうするとどこ行こうという話にもどる(笑)

「とりあえず、店を変えておちゃしますか」

と、思い切って提案してみると、全員同意(笑)
近くの、コーヒーが「まぁまぁ美味しい」という喫茶店に場所をうつす。

で、雑談しつつ、「で、次どこに行く?」という話にもどる(笑)

新竹側(ヨウコ・前園さん)の予定としては、晩ご飯あたりに最高峰観光地である城隍廟と周辺の屋台で新竹名産、米粉および貢丸湯を食べる計画は決定してるとのこと。
だから、晩ご飯までの時間をどうするか・・・

まぁ町並みでも楽しむかということで、東門をとおりつつ(本日二度目)
城隍廟から北に延びる北門街をあるくこととあいなりました。

ここは、古い町並みおよびお店が残っている場所で、そのあたりをしゃべりながら歩く。観光地(長和宮・進士第)も何点かあり、それを回る。
まぁせっかくなので、このときに城隍廟も見て回る。そして城隍廟のシンボル?マーライオンみたいな像(「近年急にできた(ヨウコ談)」)で写真をとってみたり(トップの写真)

新竹観光を堪能しつつ(笑)
再び東門を通りつつ(本日三度目)
まぁ晩ご飯までのじかんを誠品書店新竹店ですごす。

晩ご飯は予定通り城隍廟まわりで新竹名産のものを食べる。
これがなかなか美味しい。
貢丸は台北でたべるよりもプリプリしていて歯ごたえ、うまみがすばらしかった。
炒米粉もプチプチときれる食感がたまらない。

「なんやー新竹もいいとこあるやん」

と思った瞬間でした。(ここだけねw)

で、晩ご飯が予想以上に早くおわっちゃったので、そのあとはカフェでお酒飲んだりコーヒー飲んだり。コーヒー通のヨウコさんが勧める店だけ会ってなかなかコーヒーは美味しかった。あと、店の雰囲気もそんなに混んでなくて、しずかでゆったりできる感じ。

しかし、それはどうも「雨だから今日は人がすくない」ということに元があるみたいでした。普段は街全体もっとにぎわってるって(伝聞)

そんな感じで、なかなか楽しかった、新竹ダラダラ行@嵐の街でした