12月15日にある美術部の参考作品、作りました。
12月の美術部活動内容は、以下の通りです。
12/15(土)「追憶の箱!!コラージュとボックスアートの世界」
紙や素材を貼ることを「コラージュ」といいます。
木箱を使って、「追憶の箱」をテーマに、ボックスアート作品を作ります。
◎持ち物:コラージュに使えそうな紙・素材(新聞紙や雑誌、段ボールなどもOK!
使えそうなものは何でも。枯れ葉や枯れ木も使うとおもしろいですよ‼おススメです)
のり(あれば、木工用ボンドや瞬間接着剤なども。素材によってのりを使いわけます)
はさみ・カッターなど、加工用の道具。
スケッチブック。マジック・色鉛筆・水彩用具など、お好きな描画材料。
※木箱は美術館で用意します。「持参した箱」で作りたい方は、箱を持って来て下さい。
〇時間 9:30~11:30
〇料金 1000円(ドリンク券つき)
最初に行うのは、組み合わせる素材を鑑賞することから始めます。
素材は、やぶったり、色をぬったりしてもいいし、そのままはりつけるのもOK。
素材を触っているうちに、アイデアが浮かびます。
メインの素材は、ユリノキの果実。
ユリノキは明治期に日本に入ってきた木。今では、学校や公園など、どこでもみかけます。
こんな果実がおっているのをみかけたことはありませんか?
ちなみに、お花は5~6月頃に咲くのですが、高い位置にありすぎて、みんな気づきません。
チューリップのような、結構、大きな花がさきます。
実や木箱にも、着彩します。
絵の具は、アクリル絵の具がおススメ。
アクリル絵の具は、アクリル樹脂が糊として入っている絵の具。
木や石にも、着色できる優れもの。最近では、100均のお店でも、売っていますね。
写真の実は、カエデ。
他の実も使えるか、絵の具を乾かしている間に、組み合わせて考えます。
平たいものを段々に張り付けて、立体にしていくことを、「積層(せきそう)」といいますが、
段ボールを積層して、丘を作ろうと考えました。
積層して箱にいれると、こんな感じ。
木箱に、紙のコラージュによる背景。。。
素材を「風景」に見立てるような感じにしようと考えました。
紙のコラージュは、風景にする予定ですが。。。
全く関係ない、チラシを貼ります。天地もばらばら。なぜ、そのような表現をするかというと。。。
「意外性」が、「味」になるからです。
イメージの飛躍がおこります。
まだ、コラージュはつけていませんが、いい感じにはなっています。
最後は、素材を全てくっつけます。
紙類は、普通の糊でもくっつきます。
果実やそれ以外の素材などは「スチのり」か、今はやりの「グルーガン」で接着できます。
グルーガンは、ホームセンターで最近安く売っていますね。以前から比べると、本当に安い‼
クリスマスリースなど、作るときに最適。
最後は、白い絵の具で、
絵の具の雨(雪)を降らせて、仕上げ。完成。
プラ板は、わざと割ってあります。
プラ板端に、紙やすりでわざと傷をつけています。
このように表現することで、「朽ちた感じ」や、「寒い窓ガラスのイメージ」などを出しています。
プラ板の上に貼った、サインのような文字は、
“YOMOSUGARA...OMOU...”と書いていて、乱れた斜体で表現しています。
タイトルを、標本箱のようにつけると、雰囲気がでます。
「追憶の箱」をテーマに作っていて、
「夜の風景」が作る際にずっと頭に浮かんでいました。
「夜想」とか、「ノクターン」でもよいかと思ったのですが。
「一晩中、夜の景色を想うような」と考えたときに、
このようなタイトルになりました。
よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり
「追憶」なのですが、
「よもすがら~」とくると、百人一首が浮かびます。
そうなると、さながら恋歌のような作品へと変わります。
作品のアプローチはひとそれぞれ。
素材を鑑賞し、イメージを広げながら、楽しく作品を作れたらよいなと思います。
興味がある方は、ぜひ、セレネまで、お問い合わせください。
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP