セレネでお茶しませんか?

このブログをご覧の皆さまへ セレネから愛をこめて・・・

雪景色!!

2017年11月19日 | スタッフ独り言

 

宇奈月温泉周辺では、昨夜のうちに雪が降ったようで、朝セレネにやってくると雪景色でした。

今朝の温度は、富山の平野部は5℃。宇奈月温泉周辺は、3℃ほど。

昨日までは、セレネからの景色は、紅葉の景色。今日は、山上は雪、山下は紅葉となっております。

ときどき、晴れたり曇ったり、霧が出たり。

変化に富む景色が、刻々と生まれています。

  

左の写真は、昨日午後の様子。雨の日で、時折霧が出たり、晴れたり。

山の稜線上にある木々の枯葉は、ここ何日かで、だいぶ落ちていました。

右の写真は、今朝の写真。秒単位で、晴れたり曇ったり、霧が出たり消えたり。めまぐるしく変化しています。

 

雲間から光がさし、紅葉にあたると、赤、黄色、橙、緑が輝いて、とてもきれいです。

 

 

 

 

わずかな期間ではありますが、もうしばらく、紅葉と雪の景色が楽しめるかと思います。

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP


絵のおはなし③ (「黒部峡谷日本画展 ―悠久の大地 黒部より―」からの便り)

2017年11月11日 | セレネ美術館

「絵のおはなし」、これで3回目となりました。

1回目から、「取材」をテーマにし、画家の「取材」とはどんなものかお伝えしようとして、はなしをしてきました。

1回目は、「感動」、2回目は「構想」と「クロッキー」についてはなしをしてきました。

描かれる前に起こるのは、「感動」であり、感動と描く行為の間には、「構想」があるというはなしをしてきました。

「感動」や「構想」を整理し、作品として形にするために、画家は「取材」を行います。

「取材」で最も多く行われるのは、クロッキー。他にも、加筆を行ったり、資料を集めるということをすると、お伝えしました。

今回は、このはなしの続きからです。

 

たくさんのクロッキーを行い、資料を集め、「さぁ描き始めるぞ!」という段階にまできました。

多くの方は、ここから、作品の本制作がはじまるのであろうと。そう考えておられるかと思います。

しかしながら、あまり知られていませんが、実はまだ「取材」は続くのです。

次に行うのは、「デッサン」や「エスキース」です。

 

「デッサン」はこれもみなさん、なじみがあるのではないでしょうか。

描く対象のことをモチーフといいますが、モチーフをしっかりと眺め、形や明暗、質感を鉛筆などの画材で描写することをいいます。

デッサンにより、画家は正確な形のとらえ方や、明暗の調子がどれぐらいであるかを知ることが出来ます。

「エスキース」は、あまり知られていない言葉でしょうか。

簡単に言えば、本制作の下絵のための下絵でしょうか。

絵画には、様々な造形要素がありますが、ものすごく大事なのが、「構図」。

構図とは、画面にモチーフをどう配置していくか、ということです。

「まず、構図!」という言葉があるぐらい、絵を描き始めるうえで、とても重要になる造形要素です。

どんなに巧みな描き上手でも、構図をはずせば、絵にならないといえるぐらいです。

みなさんも写真などで撮影後に、撮ろうとしたものが、ずいぶんと傾いたり、きれてしまったりしていて、がっかりした経験が一度はあるかと思います。

テーマをはっきりとわかる形で伝えるために、よりよく配置するのが「構図」です。

これを、簡単な線や明暗で描いて、構図を研究するのが「エスキース」です。

画家によっては、デッサンのように仕上げる方もおられます。構図を決めたうえで、本当に明暗や配色が当てはまるのか、確かめるためです。

クロッキーも含め、デッサンやエスキースはたくさん描かれ、画家によっては、何百枚も描かれることもあります。

 

手塚雄二 「幻の瀧(素描)」

 

このような「取材」という過程をたどって、やっと本制作が始まるのです。

「ふぅーーー」、ため息が出ますね。

 

 

「いやいや、本制作で描きながら、明暗なり形なり、構図?をすればいいのでは?取材?なんでそのようなめんどうなことをするの?」

と考えられたかたもいるのでは!するどい!!

本制作上で、デッサンやエスキースを行えば、効率的ではないかという考え方です。

実はこれは、そううまくいきません。

例えば、形や明暗と同時に色の表現を行えるでしょうか。

色は隣り合う色によって変化します。

だから、こうだと思った明暗や配色も、画面の中で、何度もやり直すことが行われます。

混色には、時間がかかります。その上、何度も失敗をする。絵具をどんどん使用しなければいけない状態に陥ります。

その上、エスキースを行っていないので、構図も考えることに。何度も修正を加えることになります。

本制作では、様々な制作過程をふみます。下絵から始まり、仕上げまでの過程をこのような状況下で行うのは、無理があります。

天才というイメージがある画家も、無二の才と、経験がなければ、「取材」を経ずに制作することは、とてもできるようなことではないのです。

 

 

今回は、ここまで。次回は、「取材」に使う画材について、おはなししたいと思います。

 

 

 手塚雄二 「幻の瀧」展示風景

 

作品を描くために、画家は、クロッキーやデッサン、エスキースを行います。

多くの美術館では、このような作品をまとめて展示してあるかと思います(クロッキー、デッサン、エスキースをまとめて「素描」ということもあります)。

どれが、どんな目的で描かれたものか、デッサンなのか、エスキースなのか。はたまた、これはクロッキー?

そのような見方で、想像してみてみるのもいいかもしれません。

疑問に思ったことがあれば、ぜひ、スタッフにお声がけを。素敵な発見があるかもしれません。

 

 

開館時間は、9時~17時30分(入館は、17時まで)。

休館日は、毎週火曜日。

入館料:700円

現在、セレネ美術館3Fでは、「峡谷VS扇状地 志水哲也×米田利昭」写真展を開催いたしております。

入場券には、どちらの展覧会もセットになっており、ご覧いただけます。

二人の写真家が眺めてきた、「峡谷」、「扇状地」とは!

同じ黒部をテーマにしており、「絵画」と「写真」を比較して、鑑賞するのも楽しいかと。ぜひ、ご覧ください!!

※写真展の展示期間は、11月23日(木・祝)までです。

 

 

   

昨日と本日早朝、3階からの紅葉の様子。雨天も紅葉がきれいです。

運が良ければ、今後、奥の山に雪が降り、紅葉と雪山のセットがみられることもあります。

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


オープンギャラリーのご案内

2017年11月09日 | オープンギャラリー

 

セレネ2階オープンギャラリーでは、手まり作家の石橋嬉子先生と

その生徒さんによる作品展が開催されています。

百華展(たくさんの花てまり)というタイトルのとおり、四季を象徴する草花紋など約200個の手まりが並んでいます。

  

 

 

さくらの吊るし手まりもあってとても華やかな会場になっています。

 

これからの季節にぴったりなサンタクロースや、雪模様の手まりもありますよ。

 

 

 

そして、こんなにたくさんの中で心惹かれるひとつが・・

うめ手まり♥

 

 

わたしがこれすごく素敵ですね~と言うと、石橋さんが「この手まり、すごーく難しいの!」 

「大変でたいへんで大変なの!」と力説されました。

確かに色や、デザインが凝っていてひときわ目をひく手まりでした。

 

いま宇奈月温泉は、紅葉も見頃です。

セレネで手まり展を観たあとは足湯や、総湯でリフレッシュしましょう。

 

 

 「百華 たくさん」の花てまり展

 

とき    2017年11月9日(木)~ 11月23日(木)

ところ   宇奈月国際会館 セレネ2Fオープンギャラリー

じかん   9:00~17:00

りょうきん   入場無料  

※火曜休館です

 

黒部市宇奈月国際会館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


「峡谷VS扇状地」志水哲也×米田利昭写真展 紹介!!

2017年11月08日 | セレネ美術館

現在、黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館では、

「峡谷VS扇状地」志水哲也×米田利昭写真展を開催いたしております。

 

黒部という地を上流(黒部峡谷)と下流(扇状地)の二つに分け、

その魅力を、それぞれの場所に密着して生きる二人の写真家「志水哲也」と「米田利昭」の作品100点によって紹介する展覧会です。

 

11月5日には、野村真美さんにお越しいただき、お二人を交えたトークショーも行われました。

お二人の作品を交えながら、和やかなお話となりました。

持ち込み写真の評論会や質疑応答もあり、ちょっとした「研究会」というような雰囲気にもなりました。

ご来場いただいた皆様方、ありがとうございました。

 

 

ブログでは、少し展示の様子や黒部の自然について、ご紹介しようと思います。

入口から入ると、展示が二手に分かれており、お二人の写真作品が「どんっ!」と目に入ってきます。

「峡谷」と「扇状地」の違いを瞬時に感じるかと思います。

二手に分かれた壁面を峡谷にみたて、扇形に広がった展示は、扇状地を意識しレイアウトをしています。

黒部の扇状地を上空からみたら、こんな風に広がります。

 

「峡谷」と「扇状地」について、ご説明いたします。

「黒部峡谷」とは、鷲羽岳を源に流れる黒部川上流から中流にある峡谷(V字状の谷)のことをいいます。

峡谷は、立山・剱岳・薬師岳などの立山連邦と白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳などの後立山連邦の間に挟まれています。

峡谷流域は、豪雪地帯でもあり、四季を通し水量も多く、流れも速いのが特徴的です。また、浸食により、多くの渓流を形成します。

黒部湖を境に、上流側を「上の廊下(かみのろうか)」、下流側を「下の廊下(しものろうか)」と呼びます。

上の廊下は、下の廊下ほど、険しくはないそうですが、登山道はなく、秘境の場所です。

下の廊下は、V字の岩壁の間に激流が流れており、白竜峡、十字峡、S字峡などの景勝地があります。

下の廊下より下流には、飛竜峡、奥鐘山などがあります。

黒部川は、中流の峡谷から、トロッコ電車で行くことが出来る欅平、そして宇奈月温泉へと流れていきます。

やがて黒部川は、山から日本海に向かって扇状に広がる扇状地へと流れていきます。

 

黒部川はこれまでに、幾多の洪水を繰り返してきました。その洪水によってできた地形が、「黒部川扇状地」です。

宇奈月温泉から少し下流、ちょうど山が途切れるところ、愛本橋がかかるあたりから、

扇角約60度の角度で、日本海まで広がっています。

黒部川扇状地は地下水が豊富で、多くの湧水があります。「黒部川扇状湧水群」とよばれ、名水百選にも選ばれています。

山側や海側から眺める扇状地の景色には、変化に富んできた雄大な自然や人の営み、「悠久の大地」の歴史を感じとることが出来ます。

 

 米田さんの展示の様子。この壁面の裏側にも、作品があります。

 志水さんの展示の様子。こちらは裏側の様子で、表側や外側壁面などにも、写真が飾られています。

  

運がよければ、米田さん、志水さんにもあえます。

写真のことや、撮影現場のことを丁寧に解説していただけたりもします。

上の写真は、白神山地でのドキュメンタリー作品をみんなでみてみようとなって、上映が始まった様子。

ちょっと研究会のようになり、面白かったです。その人、その人によって、素敵な出会いがあるかと思います!

 

朱鷺の展示もあります。朱鷺の表情まで、見て取れます!

平成17年に新潟県佐渡市で生まれた朱鷺が、平成21年に黒部市にやってきてくれました。

黒部市民には、「トキメキ」の名で知られています。

トキメキちゃんいまいずこっ!「ぐっ」と想いをはせる展示です。

 

こちらは野鳥のコーナー。「墓の木自然公園」の野鳥を志水さんが撮影したもの。

黒部川に渡ってくる野鳥たちの中継基地となっており、黒部峡谷の野鳥たちも、ほぼこの場所で見ることが出来ます。

作品が分散したレイアウトになっていて、木々にとまる野鳥たちを自然に見ているような鑑賞ができます。

 

 

 

鑑賞者は、鑑賞の最後になると、いつしか、日頃生活で見ている景色が、思い浮かんでくるのではないでしょうか。

黒部峡谷や扇状地には、独特の景色があるわけですが、そのような風景と比較して、

自らの住まう景色を思い出さずにはいられないかと思います。

作品を通して、「自然の何がすばらしいか」という事は当然あるわけですが、比較することによって、

どちらも違うけれど、「すばらしい!」という事に気づかせてくれるかと思います。

海外の方も見に来られていました。両手をあげて"Amazing!"といって、帰られました(笑)が、その"Amazing!"の中には、

黒部の、あるいは、日本の美しさに感動したということと同時に、

比較する中で生まれる自国の、あるいは故郷の美しさについても、感動していたのではないかと思います。

 

お二人の写真の展示を通して感じることは、黒部という自然の美しさだけではなく、

そこから派生する私たち自身の感性の豊かさや自然への愛情ではなかろうかと思います。

 

展示期間は、11月23日(木・祝)までです。

開館時間は、9時~17時30分(入館は、17時まで)。

休館日は、毎週火曜日。

入館料:700円

写真集や来年度のカレンダーなどの販売も行っています!

入場券には、セレネ美術館2F、「黒部峡谷日本画展 ―悠久の大地 黒部より―」もセットになっており、ご覧いただけます。

7人の画家が挑んだ、「悠久の大地」黒部とは!

同じ黒部をテーマにしており、「絵画」と「写真」を比較して、鑑賞するのも楽しいかと。ぜひ、ご覧ください!!

3階や2階カフェからの景色もきれいです!

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


セレネの前の山がそろそろ見頃です(紅葉)

2017年11月03日 | スタッフ独り言

いい天気です。秋の空の青が美しい。

そして、山の木々が色づいています。

写真ではわかりづらいですが、肉眼で見るともっと紅葉しています。

 

北陸の秋は急に来て急に行ってしまいます。

錦秋の宇奈月温泉

見頃は今。

是非ご覧ください。 

 

 

宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


すきよ🍎りんご

2017年11月01日 | カフェ・セレネ情報

あたたかい飲み物がおいしい季節です

いっしょにりんごを使ったスイーツはいかがでしょうか? 

 

秋の定番おやつ堂のあさん特製

今だけのお楽しみアップルパイの季節です

 

甘酸っぱいりんごがぎっしり、サクサク

体にやさし素材でつくられたアップルパイ

もうひとつ食べられそう

 

以前にもご紹介しました

期間限定 峡谷&扇状地ワッフル(りんごキャラメルのワッフル)

 じっくり、ことこと自家製リンゴのコンポート&焼き立てワッフル

 

くろべのりんご農家さんのりんごを使用しています

うれしいことにお客様からとっても好評 

ありがとうございます

くろべの名水で育ったりんごおいしいんです

 

 

  

 

 黒部峡谷・宇奈月の紅葉を楽しんだあとはリンゴスイーツでほっと一息つきましょう