セレネでお茶しませんか?

このブログをご覧の皆さまへ セレネから愛をこめて・・・

「ヾ((。→ˇܫˇ←。))ノ゙『あたり』で広がる石こうデッサン」

2019年02月07日 | スタッフ独り言

セレネでは、気軽な月イチ美術部を行っています。

今月は、「ヾ((。→ˇܫˇ←。))ノ゙『あたり』で広がる石こうデッサン」。

2月9日(土)に行います。

学校の美術室には必ずある石こう像。描いたことはありますか?

難しくはありますが、石こうの描き方、制作の仕方を知りながら描いていきます。

描いたことはあるけれど、ぜんぜん描けなかった人。特におススメ‼

◎持ち物:スケッチブック、鉛筆(HBやBの他に、2~10BやHなどあれば、持って来て下さい)。

◎参加費:1000円(定員25名。カフェ・セレネのドリンク券つきです)

 

 

参考用に作品を作ってみました!!

   

   

最初は、石こうをよく観察するところから。。。

画用紙に、画面に十字の線をいれ、中心をもとめてスタート。

構図を考えます。ここで「あたり」が登場!!

画面にどんなふうに形をいれていくか、「あたり」でとらえます。

「あたり」とは、「点」のこと。形をとらえるさいに、まず点でとらえます。

なぜ、「点でとらえるのか?」というと修正がはやいということもありますが、

形や立体の把握がしやすいからです。

理屈で言うと、

「点と点を結んで線とし、線と線をつないで、面をつくり、

面と面を組合わせて、立体としていく」となります。

 

わかりにくいかもしれませんが、実際このような話をききながら、

制作していくと、「なるほど」となるかと思います。

おおらかな「あたり」と、「線」だけで、結構立体的になりました。

 

次は明暗。おおらかに、全体に一色、影をつけます。

   

   

1色から2・3色という風に、色を増やします。

1本の鉛筆で、誰しも10色は作れます。色の作り方も、当日、話したいと思います。

ここまで、一度も消しゴムをつかわずにきました。

間違ったあたりや線も参考になるので積極的に残します。

明暗をつけていくと、間違ったあたりや線は自然と消えていきます。

 

   

   

 明暗をつけて仕上げていきます。

描くほど、形の間違いなどに気付くようになります。

うまくいかなくて、何が間違っているのかわからない時は、

石こうをじっくり鑑賞します。わかったら、改めてあたりをつけて修正します。

ここまでくると消しゴムも積極的に使います。ただ「消す」というよりも、

白く「描く」というように使います。

 

 「みどころはどこか」改めて確かめ、強く描き、仕上げます。

最後は、画面の一番弱い所、余白の部分にサインをして終了。

 

完成。1時間半から2時間ほどの制作時間でできました。

今回、鉛筆は4Bのみ使用しましたが、仕上げにかけては、

様々な種類の鉛筆を使いわけたりもします。

種類が多いほど、表現として繊細で豊かな印象になります。

その他、ぼかしなどを使った質感表現も。

 

興味がある方は、ぜひ、お問合せ下さい。

 

主催・お問合せ

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL 0765-62-2000

電子メール info_selene@unazuki.org

 

 

 


みらーれTV「シャッフル!」番組にて放送!!

2019年01月17日 | スタッフ独り言

みらーれTV「シャッフル!」番組にて、

4館の美術館とともに、

セレネ美術館、セレネ月イチ美術部について紹介されます。

放送時間は以下の通りです。

 

1月18日(金)から24日(木)まで。

5:30~6:00、11:30~12:00

16:30~17:00、21:30~22:00

の1日4回の放送です。

詳しくは、みらーれTVのHPをご覧ください。

http://www.mrr.jp/tv/

 

  

  

 

セレネ月イチ美術部は、

「良質な時間」や「良質な旅」をコンセプトに、

昨年6月から、月に1回のペースで活動を始めました!

 

・「1回きりでも楽しめる活動」 

・「道具の使い方や、ちょっとした見方、表現の仕方がわかる活動」

・「今後の美術の作品鑑賞も楽しくなるような活動」

を目標に、「絵をえがく」ことや「モノづくり」の活動を行っています。

 

 

活動日:毎月、第二土曜日実施

    9:30~11:30  

参加費:1000円(カフェ・セレネのドリンク券がついています)

講師:おおにし ゆーじ (セレネ美術館スタッフ)

次回美術部は2月9日(土)!

ヾ((。→ˇܫˇ←。))ノ゙『あたり』で広がる石こうデッサン」です。

ちょっぴり、マニアック!!


 気になる方は、「今後の予定」をチェック。

https://blog.goo.ne.jp/selene-ze/e/72ac1dea63b61274a06283a7ce7bc7b9

 

 

美術部参加ご希望の方は、事前にお申込みをお願いいたします。

チラシ参加申込書ご持参、もしくは、FAX、メール、電話などでお申し込みください。

 

主催・お問合せ

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL 0765-62-2000

電子メール info_selene@unazuki.org


セレネ美術部活動しました!

2019年01月12日 | スタッフ独り言

セレネ美術部活動しました。

まずは、鉛筆を削るところから。

デッサンやクロッキーの際は、鉛筆の芯を長くのばして使います。

これは、鉛筆を寝かして描くためです。

他にもイーゼルやカルトンの使い方、鉛筆での形の測り方など、

絵を描くための方法や準備についてお話ししました。

最初、講師がモデルをして描きます。

5分制作で5分休憩を繰り返します。

モデルのポーズの仕方にもいろいろ型があって、

「コントラポスト」や「S字曲線」などを意識したポーズがあります。

参加者もモデルを体験してもらって楽しく描きました。

職員にもポーズをとってもらいました。スーツのモデルって、よいですね。

 

その他、「一本描き」や、「秘伝のクロッキー」について話しました。

秘伝は秘密です。。。

 

 

最後は、作品と一緒にポーズをとって撮影させていただきました‼

ありがとうございます。お疲れさまでした‼

 

次回の美術部は「石こうデッサン」。

「あたり」という点で、形をとらえる制作の仕方を紹介します。

興味がある方は、「今後の活動」をチェックしてみてください‼

 

 

宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
tel 0765-62-2000 セレネHP

 

※1月13日(日)は作品解説の日‼  10:00~と13:00~スタートです。

 

 


月と冬至

2018年12月22日 | スタッフ独り言

今日は冬至です。

柚子風呂に入って、 かぼちゃを食べて、健康を維持しましょう

 

以前、こんなエピソードを何かで読んだことがあります。

冬至を境に太陽が再び力を取り戻し、日毎に日が長くなるのを祝ったのが、クリスマスの原型かもと

いわれているとか。

よく見かけるリースも廻りめぐる環の形を表しているようです。

太陽がやせ細り、このままでいくと暗闇だけの世界になってしまうんじゃないかと不安いっぱいの

古代ヨーロッパの人たち。

分かります、現代人の私もなんだか不安な気持ちになりますもん。

でも冬至を境に少しずつでも日が長くなっているんだと思うと、

楽しい、というか救われる気持ちになります。

 

さてきのう、仕事が終わってセレネを出たとたん、前方の山から今まさに月が出るところが目に入りました。

引き返して、事務所に残っていたスタッフに「月が出ようとしているよ~」と声をかけ、

外に飛び出して撮影会が始まりました。この冴え冴えとした冬の月を見てください。

 

これは一眼レフで撮ったお月様

  

 

 

こちらはスマホでの簡単撮り。一応時系列で並んでいます。深みを増していくダークブルーの空の色もきれいです。

やっぱり宇奈月で見る月はピカイチです。

  

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


手のひらサイズの「門松」をつくろう。

2018年12月16日 | スタッフ独り言

手のひらサイズの楽しい「門松」ができます‼

セレネ美術館スタッフと一緒に作ってみませんか?

もちもの:特にありません。

(何か飾りたいものがあれば、お持ちください。絵の具や門松用の竹などは、こちらで準備します)

参加費:1000円(定員10名。カフェ・セレネのドリンク券つきです)

開催日:12月22日(土) or  12月26日(水) 10:00~(1時間ほど)

 

 

12月15日に美術部で行ったボックスアート作品。

3名の方の許可を得て、2Fオープンギャラリーにて、展示しています。

セレネにお越しの際は、ぜひ鑑賞してみてください‼

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP


KAYADO!フリー にて。

2018年12月10日 | スタッフ独り言

12月9日、KAYADO!フリーで、出張美術部を行ってきました!!

たくさんの方が、参加されました!!

カヤドのスタッフの方々も手伝っていただき、楽しく活動出来ました。

ご参加いただいた方々、スタッフの皆様、ありがとうございました。

 

 

制作は素材を鑑賞しながら、イメージをふくらませ作品作り。

素材に着彩を行い、スチのりで接着。絵の具の雪を降らせて、完成。

最後には、撮影会を行いました。

 

出来た作品は、照明などを少しあてて室内に飾ると、穏やかな雰囲気になります。

フィギアなどをおいて、カスタマイズすることもできます。

 

 

私も自宅などで作品を飾っています。

たまにコーヒーをのみながら、子どもと一緒に「じぃーー」とみます。和みます。

 

 

 

 

セレネでの美術部は、12月15日(土)です。

興味がある方は、ぜひご参加ください!!

 

12/15(土)「追憶の箱!!コラージュとボックスアートの世界」 

   紙や素材を貼ることを「コラージュ」といいます。

   木箱を使って、「追憶の箱」をテーマに、ボックスアート作品を作ります。 

   ◎持ち物:コラージュに使えそうな紙・素材(新聞紙や雑誌、段ボールなどもOK!

   使えそうなものは何でも。枯れ葉や枯れ木も使うとおもしろいですよ‼おススメです)

   のり(あれば、木工用ボンドや瞬間接着剤なども。素材によってのりを使いわけます)

   はさみ・カッターなど、加工用の道具。

   スケッチブック。マジック・色鉛筆・水彩用具など、お好きな描画材料。

   ※木箱は美術館で用意します。「持参した箱」で作りたい方は、箱を持って来て下さい。

〇時間 9:30~11:30

〇料金 1000円(ドリンク券つき)

  

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

12月16日(日)には、「古里あゆ×松浦有里 AfternoonJAZZ」も!!

土日は楽しみがいっぱい!!

 


宮廻BOX

2018年12月09日 | スタッフ独り言

昨日は一番近い山々の頂上が雪化粧

今朝起きたら一面の雪景色

とうとう降りてきましたね~

 

さてさて、宮廻展も終わって2週間が経ちました。

残ったちらしを利用して「宮廻BOX」を作ってみました。

   

1枚の紙を立体にすると、又違った魅力が見えてきました。

建物、1本の樹、細部まで描きこまれた絵が、私の手のひらに収まっています。

 

宮廻正明展「無極」の思い出BOXです。

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


セレネ美術部 出張 in KAYADO!フリー

2018年12月06日 | スタッフ独り言

12月9日(日)、セレネ美術部がKAYADO!フリーに出張します‼

 

 

活動内容は以下の通りです。

 

開催日   12月9日(日)

開催場所  パッシブタウン PTCC にて。 (富山県黒部市三日市4016-1)

活動時間  13:00~14:30

参加費   500円

定員    15名  (事前申込制です)

活動内容  今回もやります、セレネ美術館コラボ企画!パッシブタウンなどで採取したナチュラル素材を使い、

      簡単にオシャレなオーナメントを作ろう!!クリスマスを手作りで華やかに飾りたい方はPTCCに集合!

      クリスマスの「キセキ」を体験しましょう。写真のオーナメントが立体的に見えるあなたは既に魔法にかかっていますよ!!

 


追憶の箱 ボックスアートの世界

2018年12月01日 | スタッフ独り言

12月15日にある美術部の参考作品、作りました。

 

 

12月の美術部活動内容は、以下の通りです。

 

12/15(土)「追憶の箱!!コラージュとボックスアートの世界」 

   紙や素材を貼ることを「コラージュ」といいます。

   木箱を使って、「追憶の箱」をテーマに、ボックスアート作品を作ります。 

   ◎持ち物:コラージュに使えそうな紙・素材(新聞紙や雑誌、段ボールなどもOK!

   使えそうなものは何でも。枯れ葉や枯れ木も使うとおもしろいですよ‼おススメです)

   のり(あれば、木工用ボンドや瞬間接着剤なども。素材によってのりを使いわけます)

   はさみ・カッターなど、加工用の道具。

   スケッチブック。マジック・色鉛筆・水彩用具など、お好きな描画材料。

   ※木箱は美術館で用意します。「持参した箱」で作りたい方は、箱を持って来て下さい。

〇時間 9:30~11:30

〇料金 1000円(ドリンク券つき)

 

 

  

最初に行うのは、組み合わせる素材を鑑賞することから始めます。

素材は、やぶったり、色をぬったりしてもいいし、そのままはりつけるのもOK。

素材を触っているうちに、アイデアが浮かびます。

メインの素材は、ユリノキの果実。

ユリノキは明治期に日本に入ってきた木。今では、学校や公園など、どこでもみかけます。

こんな果実がおっているのをみかけたことはありませんか?

ちなみに、お花は5~6月頃に咲くのですが、高い位置にありすぎて、みんな気づきません。

チューリップのような、結構、大きな花がさきます。

 

  

実や木箱にも、着彩します。

絵の具は、アクリル絵の具がおススメ。

アクリル絵の具は、アクリル樹脂が糊として入っている絵の具。

木や石にも、着色できる優れもの。最近では、100均のお店でも、売っていますね。

 

写真の実は、カエデ。

他の実も使えるか、絵の具を乾かしている間に、組み合わせて考えます。

平たいものを段々に張り付けて、立体にしていくことを、「積層(せきそう)」といいますが、

段ボールを積層して、丘を作ろうと考えました。

 

 

  

積層して箱にいれると、こんな感じ。

木箱に、紙のコラージュによる背景。。。

素材を「風景」に見立てるような感じにしようと考えました。

 

紙のコラージュは、風景にする予定ですが。。。

全く関係ない、チラシを貼ります。天地もばらばら。なぜ、そのような表現をするかというと。。。

「意外性」が、「味」になるからです。

イメージの飛躍がおこります。

 

まだ、コラージュはつけていませんが、いい感じにはなっています。

最後は、素材を全てくっつけます。

紙類は、普通の糊でもくっつきます。

果実やそれ以外の素材などは「スチのり」か、今はやりの「グルーガン」で接着できます。

グルーガンは、ホームセンターで最近安く売っていますね。以前から比べると、本当に安い‼

クリスマスリースなど、作るときに最適。

 

最後は、白い絵の具で、

絵の具の雨(雪)を降らせて、仕上げ。完成。

プラ板は、わざと割ってあります。

プラ板端に、紙やすりでわざと傷をつけています。

このように表現することで、「朽ちた感じ」や、「寒い窓ガラスのイメージ」などを出しています。

 

プラ板の上に貼った、サインのような文字は、

“YOMOSUGARA...OMOU...”と書いていて、乱れた斜体で表現しています。

タイトルを、標本箱のようにつけると、雰囲気がでます。

「追憶の箱」をテーマに作っていて、

「夜の風景」が作る際にずっと頭に浮かんでいました。

「夜想」とか、「ノクターン」でもよいかと思ったのですが。

「一晩中、夜の景色を想うような」と考えたときに、

このようなタイトルになりました。

 

 

  よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

 

「追憶」なのですが、

「よもすがら~」とくると、百人一首が浮かびます。

そうなると、さながら恋歌のような作品へと変わります。

 

 

作品のアプローチはひとそれぞれ。

素材を鑑賞し、イメージを広げながら、楽しく作品を作れたらよいなと思います。

興味がある方は、ぜひ、セレネまで、お問い合わせください。

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


絵のおはなし No.7 三遠(さんえん)

2018年11月24日 | スタッフ独り言

昨年の9月頃から、今年5月にかけて、ブログで「絵のおはなし」をしてきました。

久しぶりに、再開しようかと思います。

 

前回までは、「取材」のはなし。

今回からは、絵描きの捉え方について。

 

 

ということで、「三遠(さんえん)」という見方について、おはなしします。

 

 

三遠とは、中国の山水表現の見方。

「遠」は遠くをみる見方で、三つの見方を三遠と呼んでいます。

「高遠」「深遠」「平遠」という見方。

 

 

高遠 ・・・山をあおぎみる見方で絵にすると、山の勢いがでます

深遠 ・・・水平に眺め、山の谷間や連なりを描くと、深まり(奥行き)がでます

平遠 ・・・手前の山や遠くの山を見下ろす形で描くと、広がりができます

 

 

見方自体は、単純で。。。

旅行にいったり、様々な場所で、写真などを撮ったりすると、

このような見方は、自然としているかもしれません。

 

 

描く際は、写真と同じで、「どこでどのように撮るか」というような感覚が、

説得力をもったりします。

だから昔から、絵画では「三遠」のような

見方を大事にしてきました。

 

 

 さて、それではここで問題!!

 

この作品は、宮廻正明先生の「後曳橋」。

三遠の見方の内、どれでしょう?

トロッコでお馴染みの景色も、少し違って見えますね。

 

   

改めて、見方について、捉えてみると、

作品の見え方もかわって来ませんか?

作者の工夫や意図が伝わってきます。

 

 

 

― セレネ美術館開館25周年記念―

宮廻正明展 無極

いよいよ、明日最終日です!!11月25日(日)まで。

開館時間 9:00~17:30(入館は17時まで)

料金 一般1000円 高校/大学生800円 中学生以下無料

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

11月28日(水)より、常設展もはじまりますよ!!

 

 

 

 

 


ねんりんピック、お疲れ様です!!

2018年11月07日 | スタッフ独り言

ねんりんピック、閉会いたしましたね。

選手のみなさま、そして関係スタッフの方々、お疲れ様でした。

セレネ美術館も4日に俳句の大会があり、たくさんのお客様が来られました。

ありがとうございました。

お客様は県外のかたも多く、遠方からのお客様も。

競技と共に。。。富山をどのように感じていただけたのでしょうか。

 

「富む山」と書いて、富山。

その名の通り、県内のどこからみても、山が見えます。

東部や西部、海側山側で、文化も異なり、

山を軸として、さまざまなものが変化に富んでいます。

食べ物もおいしい!!

県内は紅葉がピーク。

立山連峰など山頂では、雪が降っていて、

雪山と紅葉を同時にみられるシーズンになって来ました。

 

私は自転車が好きで、ロードバイクでよく山や海側など、県内を走っています。

自転車乗りにとっても、県内はすごく走りやすく、よいですよ。

ロードバイクでよくいくのが、新湊大橋。ここを通り抜け、氷見や富山市側の海沿いを走ります。

つい最近行われた、富山マラソンもここをはしり抜けました。

  

道路の下に、歩道がついていて、渡ることが出来ます。

自転車は、おりておして、通行します。

新湊大橋からみる景色は、絶景です。

 

海辺の景色。様々な種類の鳥がいます。

富山は、鳥類にも人気があって、よく旅をしにきています。

佐渡からトキもやってくるんですよ。現在、富山市と黒部市で目撃されています。

私もこの前、サギの寝床に、トキがいるのをみました。

 

富山湾は、世界で最も美しい湾クラブにも加盟しています。

時刻、場所によって、日々美しさが変わります。

 

シーズンは冬へとかわってきますが、雪のスポーツも楽しみ。。。

 

富山の魅力を語れば、話はつきません。

多様性のある富山。

ぜひ、また、きて下さい!!

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP


すずかけの木

2018年10月18日 | スタッフ独り言

広いグラウンド。たくさんの子供達の声。

まぶしい太陽の光に、眼を細めながら、友達と遊ぶ午後。

ひんやりとした校舎。先生のやさしい声。。。

穏やかな授業。ときに悲しかったり、せつなかったりする自分だけの特別な思い出。

 

 

「母校」という言葉を聞くだけで、何かしらの記憶がよみがえる。

 

 

みな、それぞれではあるけれど、学校には特別な想いがある。

「いい」とか「わるい」とか、簡単には判断できない。

大人へと成長する中で、とても大切にしてきたそれぞれの時間。

 

 

だから、校舎がなくなるということは、とても悲しいことであり、

まるで、自分の思い出が消えて行くようなものかもしれない。。。

 

 

 

 

 

宮廻先生の「道の空」という作品で描かれている、薮田小学校の校舎は今はない。

廃校になる前に、宮廻先生が取材をし描いたものだ。

 

古く奥ゆかしい校舎の形と色、空の対比。

真ん中には校舎の屋根をはるかに超える一本の木。

誰しもが、「ああいいな」と、「のびのびと過ごせそうな校舎だな」と思える、

あたたかい学校の風景が描かれています。

 

それだけでも、絵の魅力としてはすばらしいものですが、

今日来られた卒業生のお客様には、もっと特別にみえたそうです。

取り壊されて、数十年もの時を越えて改めて「絵」としてみた校舎に、

たくさんのことを思い出したそうです。

 

 

絵に描かれている一本の象徴的な木は、

子どもたちには「すずかけの木」とよばれていたそうです。

木には、虫など、たくさんの生き物達も集まってきていて、

子どもたちには、特別な存在であったそうです。

 

お話を聞けたのは、わずかな時間でありましたが、

「すずかけの木」という名前をきけただけでも充分な気がしてきます。

なぜなら、私にも「すずかけの木」と呼べるものがあるから。。。

多くを聞かずとも、どんな風に感じるかはよくわかります。

 

 

どうでしょうか。みなさんにも、ありますか?

「すずかけの木」

 

 

ぜひ、「道の空」の作品を見る際は、

思い起こして頂けたらと思います。

 

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP


「魔笛」の世界

2018年09月19日 | スタッフ独り言

湯の街ふれあい音楽祭モーツァルト@宇奈月、終了いたしました。

ご来場いただきましたお客様、演奏者の皆様、モーツァルトスタッフの皆様、

本当にありがとうございました。

モーツァルトを通し様々に関わり合い、モーツァルトや時には、

この宇奈月のことを考えていただきましたことを、

重ね重ね、御礼申し上げます。

たくさんの感動と活力をいただきました。

スタッフ一同、また気持ちを新たに、音楽や美術、

宇奈月という町を通し、人と人とが結びつき感動を共有する場を作り出せるよう、

頑張っていきたいと思います!

 

 

 

 ようこそ「魔笛」の世界へ‼

8月に実施した「魔法の木を描こう」で描いていただいた作品を、

9月15日「魔笛」公演にあわせ、展示しました‼

 

出演者や魔笛に来られたお客様、ボランティア・スタッフの方々には、喜んでみていただきました‼

制作していただいた方々、本当にありがとうございます‼

残念ながら展示は、9月15日限り。

みたかったけれど、みれなかったかたもいるかと思います。

写真ではありますが、作品と展示風景をご覧ください。

 

作品は、2メートルもある大作。二時間という短い制作時間の中、描いていただきました。

ポーズを考え、木炭で体のラインをなぞり、三原色(赤、青、黄)による混色で着彩。

 体を木にみたて表現。葉は、シャボン玉の絵の具を作り、シャボン玉をとばして、表現しています。

この作品は、ポーズや、リズミカルな手や足の形の繰り返しが、弾むように描かれています。

構成された手や足は、他の体の部分に近づいたり、重なっていたり。

リズミカルな中に、緊張感のある作品となっています。

 

 

作品の仕上げは、金紙をカットしていただき、作品がよりよくなるように構成し貼り付けます。

最後に、自分自身のサインをデザインし、サインを描いて完成。

これだけ、盛りだくさんの表現を取り入れていますが、みなさん時間内に完成しました。

もうほんとスゴイです!!

この作品は、ポーズに対し、腕と手をたくさん配置したのが、特徴的。

葉や体など、全体の配色計画も考えられていて、手の色の変化、アクセントが美しくみえるように表現されています。

切り抜いた紙も再利用し、構成されていて、足し算と引き算の表現をうまくとりいれています。

 

 

ギリシャの彫刻のように構成された、動きがありつつも安定したポーズに、

意外性のあるポーズが組み合わさり、独特の雰囲気ある作品となっています。

足の部分は、根っことしてとらえることもでき、イメージが豊かに広がります。

薄く描いた色の上に、また色が合わさり(これを重色といいます)、

品がありながら、深みのある配色表現となっています。

描かれた葉や、大小の変化がある金紙によるりんごが、ここちよく配置されています。

 

 

混色、配色、形、構成などの作業を大変丁寧に行いました。

人よりも時間がかかった分、作業が遅れ、焦りがでるものですが、

こつこつと、根気強く仕上げました。

シンプルでありながら、鑑賞者の心をとらえるポーズ。

シャボン玉は、配色と配置を考えながら構成され、

シャボン玉の大きさも制御しながら表現しています。

「繰り返し」も美の造形要素。リピテーションといいます。

丁寧にリピテーションを行い、我慢強く描いた表現は、

実直でみるものにうったえかけるものがあります。

 

 

いままさに、何かがおこりそうなポーズ。

よく考えられたポーズは、鑑賞者を魔笛の世界へといざないます。

体のラインをうつしとりながらも、手や腕には、

「距離」を感じさせるようなポーズが表現されています。

体に手と腕がそえられ、「影」としてみてとったり、

「後ろから腕がのびている」と解釈することもできて、

鑑賞者のイメージを刺激します。

体のラインは、一気に上から下へというように、はけで塗られています。

2メートルもある画面を、手・腕・腰を使って、

大きくブラッシュワークをしているのも見事ですが、

「あっ!」と驚くのは、はけにつけた絵の具は、

あらかじめグラデーション状に混色されているところ。

これを短時間の中で、考え実行するのは、なかなかできないし、勇気がいります。もうお見事!!

しゃぼん玉も、はらはらと落ちてくるように、構成されていて、雅な感じ。

美しいサインも、作品に華をそえています。

 

 

ごくわずかに後方にさがるようなポーズがあり、

余白に安定と広がりを与えるような構成になっています。

シャボン玉とともに、描かれた葉や抽象的な形のドローイング、花などの切り絵の表現が軽快で、

さわやかであたたかい魔法のイメージを、鑑賞者に与えます。

おそらく木の根をイメージしたような足の組み合わせには、

並列の中にも抑揚がつけられ、

作り手が明確なイメージをもって表現したことが、

リアリティーをともなって、伝わって来ます。

 

 

両手をあげたポーズには、ふんわりとしたおおらかな印象をうけます。

シンプルでありながらも、おもいきった構成。

切り絵は、上部と下部で趣が違い、みるイメージの世界を大きく揺るがします。

体にはグラデーション。イメージにもコントラストを設けており、

わずかな時間の中で、美の造形要素を取り入れながら、

よりよく表現しようとしたことが伝わって来ます。

サインも抑揚をつけ、爽快感のある作品となっています。

 

 

2メートルの紙をめいいっぱい利用し、ポーズを考え構成した作品。

シャボン玉は、普通にとばすとはじけてわれてしまい、うまくシャボン玉の跡が残りません。

だから、ふきかたを調整したり。偶然性のある表現ですが、構成も考え制御していきます。

表現する感動がありつつ、実は、根気と体力がいる表現です。

 

これだけのシャボン玉を、わずかな時間で作り出し、

構成と配色を考えながら、表現することは大変であったかと思います。

苦労した結果、作品は明快でインパクトのある表現となっています。

「木目?」と解釈してもおもしろいような模様と、太陽の切り絵が、

鑑賞者のみるイメージを楽しく刺激します。

木の固有色に、青系統の寒色系の色をいれたところがおもしろく、

シャボン玉も補色を意識しながら、描いているところに、

配色の心配りが感じられます。

 

 

大きく手をふったようなポーズ、木を半分にわけて、

スカートのような形をいれたところが素敵です。

シャボン玉は、葉をイメージして表現しているわけですが、よく見ると

手がスタンプされていて、みる人を楽しませます。

木の部分にも手があり、

『「枝」と見るか「葉」とみるか。それとも。。。』とイメージが広がります。

切り絵の「葉」が左から、右へ。木の葉が舞うように配置され、

画面にさわやかな風がふくような、爽快感を与えています。

 

 

 順番に制作していく表現を、丁寧につなげ、完成にまでもっていきました。

ポーズ、木、シャボン玉、切り絵などの表現に説得力があります。

一生懸命行った表現を、ひとつひとつつなげ、1つの表現として完成させるのは、

実は大変難しいのですが、統一感のある作品となっています。

絵具を画面に落とす表現をドリッピングといいますが、

シャボン玉がわれて、絵の具が落ちていくドリッピングの表現を、

上手に制御しながら、表現しています。

切り絵も「線」の形になっていて、おもしろい。

日本画では、箔を「線」のような形に切って貼る、「野毛(のげ)」という技法があります。

この「野毛」が、変幻自在に空間やモチーフの上に舞うことで、質感や幻想的な表現を生むのですが、

そのような日本画の伝統技法のように、表現ができています。

上からふりそそぐ様々な表現が、美しい作品です。

 

 

講師作品。

「静寂」をイメージしました。

ポーズをシンプルにしつつも、右と左の手のポーズを変え、

きわだたせました。

枝や木の中に、「葉」を描くことで、幻想的な表現になるよう工夫しました。

見どころになる所に、りんごの実をおき、明暗や彩度の対比がおこるように、

配色計画をおこなって表現しました。

いかがでしょうか?

「静寂」と魔法の木という不思議なイメージが、表現できたでしょうか。。。

 

 

 

作者が想い描く、「魔法」はそれぞれ。

どんな魔法であるのか、じっとみていると心からイメージがあふれてきます。

 

 

   

 

「魔笛」公演をご覧になったお客様には、

「魔法の木」の展示はどのようにみえたのでしょうか。

考えるとドキドキします。

 

 

「魔笛」カーテンコールは、フェースブックで映像でみれたりするので、

ぜひ、こちらもチェックしてみて下さい!!

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


モーツァルトとお箏

2018年09月17日 | スタッフ独り言

「モーツァルト@宇奈月」、今日が最終日です。今日は晴れましたね

一昨日、昨日と残念ながらの雨で、演者の方々もギャラリーの皆さまも

移動が大変でしたでしょう。

 

今日はセレネ4階大ホールで、10時から、横島勝人プレミアムトーク

「モーツァルトの交響曲」がありました。

そして同じ会場で午後3時から「宇奈月アマデウス祝祭管弦楽団合唱団」による

音楽祭スペシャルコンサートがあります。

人気が高いコンサートなのでお早めにお出掛け下さいね。

 

セレネのスタッフはそれぞれの持ち場で忙しくしているので、「あれが聴きたい

と思っても、お目当ての会場に赴くことはできませんが、

思いがけない素敵な演奏に遭遇することはよくあります。

私は初日に1階のフロントが担当だったため、

1階ロビーで演奏された「瀬音の会」のお箏の演奏をじっくり聴くことができました。

お箏とモーツァルトの相性っていいんですね。

演者の皆様、お着物での演奏なんですが、「先生」と呼ばれている方の着物の色薄~いピンク

薄墨桜の色とでも形容すればいいんでしょうか。

後ろでまとめられている白髪との相性もよくとってもお似合い。

そしてお着物に大ぶりの真珠のイヤリングです もう見惚れました~

「トルコマーチ」などの力強い演奏にも感動しました。

一見優雅にみえるお箏の演奏ですが、きっと体力もいると思います。

 

「先生」のしなやかに、そしてある時は気丈に送ってこられたであろう人生を

想像してしまいまいた。

 

女性のお手本、一人見付けました。ブラボー

 

 

宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP