京都と近江を結ぶ山中越(志賀越)の旧街道に在る西教寺
その門前に大きな阿弥陀坐像石仏が在ります。
滋賀県大津市山中町
大和では見かけない特徴の在る面相です。
惜しいかな左目とお鼻が破損しています。
京都白川派の作風だそうです。
地元で薬師さんと呼ばれている様ですが、立派な阿弥陀さんです。
良い風情です。
京都と近江を結ぶ山中越(志賀越)の旧街道に在る西教寺
その門前に大きな阿弥陀坐像石仏が在ります。
滋賀県大津市山中町
大和では見かけない特徴の在る面相です。
惜しいかな左目とお鼻が破損しています。
京都白川派の作風だそうです。
地元で薬師さんと呼ばれている様ですが、立派な阿弥陀さんです。
良い風情です。
大津の三井寺から京都の山科に通じる旧道小関越
その途中に在る集落のお堂に、素晴しい磨崖仏がある
と言う事で、大和を飛び出し近江まで出かけて来ました。
阿弥陀如来坐像を中心に大小十五体の仏が彫られています。
滋賀県大津市藤尾町
とても美しい阿弥陀坐像です。
光背に沿って梵字が刻まれています。
面相も穏やかで衣文の流れも美しいです。
連弁は下向きに開いた珍しい形式です。
左には地蔵菩薩立像
本来は阿弥陀如来の左右に在る筈の観音・勢至両菩薩が
阿弥陀の右側に並んで彫られた珍しい形式です。
一番右の小さな仏は釈迦如来と言う事です。
十五対並ぶ様は壮観です・・・
このお堂の奥壁に・・・
傍示集落から西に、かいがけ道と呼ばれる旧道があり
途中の大きな岩肌に磨崖仏が彫られています。
生駒市傍示町
大きな岩の壁面に、可愛らしい阿弥陀さんが彫ってあります。
風化も甚だしく像容も定かでは有りません・・・
旧街道を見守る阿弥陀さん
かいがけ道
王龍禅寺の御本尊は巨岩に刻まれた磨崖仏です。
願い叶ってお会いする事が出来ました。
奈良市二名
薄暗い本堂の奥壁に十一面観音菩薩と不動明王が彫られています。
何も語らずとも、この素晴しさは伝わる事でしょう・・・
脇の不動明王立像は後年の追刻です。
立ち去り難く成る程魅力的な磨崖仏です・・・
王龍禅寺本堂
天理ダムから福住へのもう一つの道に長滝道が在り
集落に在る地蔵寺の境内に不動明王石仏が在ります。
天理市長滝町
道路改修時に移動されたのか、沢山の石造物の中に混じって置かれています。
自然石の様ですので、本来は磨崖仏だったのかも知れません。
火焔は長方形の枠をはみ出るように彫られていますが
全体に優しい感じのお不動さんです。
お顔が摩滅して、お地蔵さんのように見えてしまうのも
優しく見える要因の一つでしょうか・・・
本来の姿で出会って見たかったです。
地蔵寺
上入田の墓地入り口に立つ一石六地蔵です。
天理市福住町上入田
あまり見かけない意匠の六地蔵です。
前面頂部に唐破風造りを施し、阿弥陀の種子「キリーク」を浮き彫りにし
その下二段に三体ずつの地蔵を浮き彫りにして、最下部に蓮華座を線彫りしています。
上段右から密印・合掌・宝珠の像容
下段右から如意・人頭幢・錫杖宝珠の像容
旧道の傍らに目立たず、さり気無く立っています。
尾羽根墓地入り口に一石六地蔵が立っています。
奈良市大保町尾羽根
頂部を山型に作り、合掌・人頭幢・幡・念珠・蓮華・錫杖宝珠の六体が彫ってあります。
蓮華座を枠の下面に刻んであるそうですが、埋もれていて確認出来ませんでした。
一石六地蔵は大好きな石仏の一つです。
今時珍しい半鐘が在りました。
菟田野町岩端の染谷川沿いに染谷越の旧道があり
川沿いの自然石に地蔵菩薩が彫ってあります。
宇陀郡菟田野町岩端
岩全体が苔に覆われていますが、お地蔵さんだけは辛うじて判ります。
両手で宝珠を持ったお地蔵さんの様です。
山中に在りますが、人家が近い為お参りはされている様です。
形の良い、丸い岩。
歯痛地蔵と呼ばれ、民間信仰の対象になっています・・・
嶽の立石群がある嶽山の山頂に、小石で二重に囲まれた塚があり
そこに観音石仏が立っています。
宇陀郡榛原町内牧
嶽神社の御神体と見られており、麓にある嶽神社は遥拝所になります。
十一面観音の様ですが・・・
急峻な嶽山の山頂にある為、私のような物好き以外は殆んど訪れる人もないでしょう。
嶽神社の御神体と言う事なので、年に一度位は地元の人も草刈等で登るんでしょうか?
最後の登りがと~~ってもキツイです~
しかし、何故に十一面観音石仏・・・?
遥拝所である嶽神社
嶽の立石
嶽太郎 と呼ばれる巨岩
椿井集落の道脇に笠石を載せて立つ線彫りの弥勒石仏です。
平群町椿井
蓮華座に立つ如来像
像の周囲には十五個の梵字が刻まれているらしいのですが・・・よく判りません。
胸辺りで破損しているのは、昔、この石仏に牛馬を繋いでいた為 、倒れて破損した様です。
石仏のお顔が摩滅しているのは、人々がなでさすって功徳を願った為だそうで、よくある事です。
いつまでも残ってほしい景色です・・・