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石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

近江 山中越 石造阿弥陀如来坐像

2011年06月20日 | 石仏

 

京都と近江を結ぶ山中越(志賀越)の旧街道に在る西教寺

その門前に大きな阿弥陀坐像石仏が在ります。

 

滋賀県大津市山中町

 

大和では見かけない特徴の在る面相です。

惜しいかな左目とお鼻が破損しています。

 

京都白川派の作風だそうです。

 

地元で薬師さんと呼ばれている様ですが、立派な阿弥陀さんです。

 

良い風情です。

 

 

 

 


近江 寂光寺藤尾磨崖仏

2011年06月19日 | 石仏

 

大津の三井寺から京都の山科に通じる旧道小関越

その途中に在る集落のお堂に、素晴しい磨崖仏がある

と言う事で、大和を飛び出し近江まで出かけて来ました。

阿弥陀如来坐像を中心に大小十五体の仏が彫られています。

 

滋賀県大津市藤尾町

とても美しい阿弥陀坐像です。

光背に沿って梵字が刻まれています。

 

面相も穏やかで衣文の流れも美しいです。

 

連弁は下向きに開いた珍しい形式です。

 

左には地蔵菩薩立像

 

本来は阿弥陀如来の左右に在る筈の観音・勢至両菩薩が

阿弥陀の右側に並んで彫られた珍しい形式です。

一番右の小さな仏は釈迦如来と言う事です。

 

十五対並ぶ様は壮観です・・・

 

 

 

このお堂の奥壁に・・・ 

 

 

 

 


傍示 かいがけ道の磨崖仏

2011年06月18日 | 石仏

 

傍示集落から西に、かいがけ道と呼ばれる旧道があり

途中の大きな岩肌に磨崖仏が彫られています。

 

生駒市傍示町

 

大きな岩の壁面に、可愛らしい阿弥陀さんが彫ってあります。

 

風化も甚だしく像容も定かでは有りません・・・

 

旧街道を見守る阿弥陀さん

 

かいがけ道

 

 

 


王龍禅寺の十一面観音・不動明王磨崖仏

2011年06月17日 | 石仏

 

 

 王龍禅寺の御本尊は巨岩に刻まれた磨崖仏です。

願い叶ってお会いする事が出来ました。

  

奈良市二名

 

薄暗い本堂の奥壁に十一面観音菩薩と不動明王が彫られています。

 

何も語らずとも、この素晴しさは伝わる事でしょう・・・

 

 

 

脇の不動明王立像は後年の追刻です。

 

立ち去り難く成る程魅力的な磨崖仏です・・・

 

王龍禅寺本堂 

 

 


長滝 地蔵寺の不動明王石仏

2011年06月16日 | 石仏

 

 天理ダムから福住へのもう一つの道に長滝道が在り

集落に在る地蔵寺の境内に不動明王石仏が在ります。

 

天理市長滝町 

 道路改修時に移動されたのか、沢山の石造物の中に混じって置かれています。

自然石の様ですので、本来は磨崖仏だったのかも知れません。

 

火焔は長方形の枠をはみ出るように彫られていますが

全体に優しい感じのお不動さんです。

 

 お顔が摩滅して、お地蔵さんのように見えてしまうのも

優しく見える要因の一つでしょうか・・・

 

本来の姿で出会って見たかったです。

 

 地蔵寺

 

 

 


上入田墓地一石六地蔵

2011年06月15日 | 石仏

 

上入田の墓地入り口に立つ一石六地蔵です。

 

天理市福住町上入田

あまり見かけない意匠の六地蔵です。

 

前面頂部に唐破風造りを施し、阿弥陀の種子「キリーク」を浮き彫りにし

その下二段に三体ずつの地蔵を浮き彫りにして、最下部に蓮華座を線彫りしています。

 

上段右から密印・合掌・宝珠の像容

 

下段右から如意・人頭幢・錫杖宝珠の像容

 

旧道の傍らに目立たず、さり気無く立っています。

 

 

 


尾羽根墓地一石六地蔵

2011年06月14日 | 石仏

 

尾羽根墓地入り口に一石六地蔵が立っています。

 

奈良市大保町尾羽根

頂部を山型に作り、合掌・人頭幢・幡・念珠・蓮華・錫杖宝珠の六体が彫ってあります。

 

蓮華座を枠の下面に刻んであるそうですが、埋もれていて確認出来ませんでした。

 

一石六地蔵は大好きな石仏の一つです。

 

今時珍しい半鐘が在りました。

 


菟田野町 岩端 ソメ谷地蔵磨崖仏

2011年06月13日 | 石仏

 

菟田野町岩端の染谷川沿いに染谷越の旧道があり

川沿いの自然石に地蔵菩薩が彫ってあります。

 

宇陀郡菟田野町岩端

 

 岩全体が苔に覆われていますが、お地蔵さんだけは辛うじて判ります。

両手で宝珠を持ったお地蔵さんの様です。

 

山中に在りますが、人家が近い為お参りはされている様です。

 

形の良い、丸い岩。 

歯痛地蔵と呼ばれ、民間信仰の対象になっています・・・

 

 

 


内牧 カンノン塚の石仏

2011年06月12日 | 石仏

 

 嶽の立石群がある嶽山の山頂に、小石で二重に囲まれた塚があり

そこに観音石仏が立っています。

 

宇陀郡榛原町内牧

嶽神社の御神体と見られており、麓にある嶽神社は遥拝所になります。

 

十一面観音の様ですが・・・

 

急峻な嶽山の山頂にある為、私のような物好き以外は殆んど訪れる人もないでしょう。

嶽神社の御神体と言う事なので、年に一度位は地元の人も草刈等で登るんでしょうか?

 

最後の登りがと~~ってもキツイです~

しかし、何故に十一面観音石仏・・・?

 

 遥拝所である嶽神社

 

嶽の立石

 

嶽太郎 と呼ばれる巨岩

 

 

 


平群谷 椿井 線彫り弥勒石仏

2011年06月11日 | 石仏

 

 椿井集落の道脇に笠石を載せて立つ線彫りの弥勒石仏です。

 

 平群町椿井

 

蓮華座に立つ如来像

像の周囲には十五個の梵字が刻まれているらしいのですが・・・よく判りません。

胸辺りで破損しているのは、昔、この石仏に牛馬を繋いでいた為 、倒れて破損した様です。

 

石仏のお顔が摩滅しているのは、人々がなでさすって功徳を願った為だそうで、よくある事です。 

 

いつまでも残ってほしい景色です・・・