地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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プレスタージョン伝説の国・エチオピア

2008年04月01日 22時01分15秒 | エチオピア

みなさん、こんにちは。川崎です。
先日、エチオピアより無事帰国しましたので、報告させていただきます。
エチオピアは、
・コーヒー発祥の土地
・青ナイル河の源流
・東アフリカの給水塔
・アフリカの屋根(北部は平均海抜2000メートル以上)
・人類の祖先であるルーシーの発見
・4世紀には、すでにキリスト教を国教とした
・80以上の少数民族が平和的に共存 
などなど、他のアフリカとは異なり、地形的な面も含めまして、
古代からアフリカ大陸において大変重要な役割を持っていました。

そしてエチオピアには、旧約聖書に登場する偉大なる預言者・モーゼが
神から授かったとされる十戒を収めた聖櫃が保存されているとの伝承もあるのです。
そのほかにもシバの女王とソロモン王の子・メネリクが
エチオピアを統治したこともエチオピアの伝承には登場します。

中世には、ヨーロッパの十字軍とイスラム軍が聖地エルサレムをめぐって
何度も戦いを繰り広げました。
劣勢にたたされた十字軍の間では、遥か遠くの地に
司祭(プレスター)であるヨハネ(ジョン)が収める一大キリスト教国があり、
イスラム軍を一掃してくれるとの噂が広がりました。
そして、その地はエチオピアであるとヨーロッパの人々は信じたのです。

その理由は、古くから独自のキリスト教文化を守って発展してきたこの国には、
不思議な教会群があり、裕福な巨大国家だったことが知れ渡ったからです。
実際には当時のエチオピアはイスラムに対して勝利をもたらすにはいたりませんでした。
ヨーロッパ側からすると、大変珍しい教会群が一面に広がる土地ではありましたが、
ただそれだけだったのです。

16世紀にポルトガルの司祭がこれら岩窟教会群を見たときに、
あまりの美しさに目を奪われ、
ポルトガル王に報告しても信じてもらえないと思ったため、
途中で報告をやめてしまったほどです。
現在でも、今から800年も前の12世紀に、
どのようにして固い岩山を削ってこのような教会群を造り得たのか、
正確なところはわかっていません。

エチオピアの歴史は、古代から伝承や口伝で成り立ってきました。
そのため他の国とは異なり、現在では証明しずらいことが多いのですが、
しかしその伝承を心底信じて生活するエチオピア人を見ると、
そこにはロマンがあり、文献的歴史の中に暮らす私たちとは違った
もうひとつの歴史世界があると、エチオピアを訪れて確信しました。

(川崎 大地)[写真は全て、ラリベラのゲオルギ教会]




ゲオルギ教会への道


入口







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