フィレンツェ・マルテッリ美術館

長年に及ぶ補修と保存作業を終え、マルテッリ家の邸宅が
「マルテッリ美術館」として一般にオープンされました。　
もとは銀行家、商人、政治化として活躍してきたマルテッリ一族が
16世紀から代々所有してきた邸宅でしたが、
1986年最後の相続人、フランチェスカ・マルテッリの遺言によって
教皇庁、そしてフィレンツェ美術館監督局に寄与されました。

邸宅内部には17～19世紀のヴィンテージ家具や、
フィレンツェの芸術家たちによる美術作品が残され、
在りし日の華やかな暮らしが思い描かれます。　

マルテッリ家はとりわけ、画家マザッチョ、建築家ブルネレスキと並ぶ
初期ルネサンス3大芸術家の一人で、
フィレンツェ生まれの彫刻家ドナテッロを後援したことでも知られています。
ドナテッロ作のマルテッリ家の家紋は
現在フィレンツェのバルジェッロ美術館に所蔵されています。　

マルテッリ美術館ではピエロ・ディ・コシモ、ルカ・ジョルダーノ、
ドメニカ・ベッカフーミなどフィレンツェの名だたる芸術家たちの
絵画や彫刻、フレスコ画の他、屋敷内のチャペルも公開しています。　

開館
木曜：14:00、15:30、17:00
土曜：09:00、13:30、12:00
入場無料、ガイドツアー限定、要予約

（佐々木 優嘉）


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