地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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幸福のアラビア~イエメン再開を願う

2020年07月07日 09時00分55秒 | イエメン

こんにちは、川崎です。

治安の悪化により、訪れることができなくなってしまったアラビア半島南部に位置するイエメン。『最もアラビアらしいアラブ』や、『幸福のアラビア』と呼ばれ、見るべき場所が多いのも魅力です。人々は陽気で明るく、特に男性たちはジャンビアと呼ばれる伝統的な短剣を腰に差し、カート(覚醒作用のある葉)を噛みながら陽気に踊ります。

また、乾燥した土地の印象がありますが山岳部も多く、標高3000mを越える山々も存在しています。

イエメンと言えば、日干し煉瓦を積み重ねて造られた高層住宅である世界遺産シバーム「砂漠の摩天楼」や、リュウゼツランなどが生息するソコトラ島が有名ですが、2000年以上前にはシバ王国の中心地でもありました。

[ソコトラ島]

 

シバ王国の女王はビルキスという名で有名ですが、このアラビア半島で採れた乳香(当時は金以上の価値があった!)をローマやエジプトなどに対し、主な交易の材料としていました。ソロモン王との謁見の話も旧約聖書に登場しますが、彼女はこの地からエルサレムへと向かったのでしょう。

アラビア半島南部を支配下に収め、その中心地がマリブと呼ばれる現在の砂漠地帯でした。

現在でもかつての繁栄を忍ばせる神殿跡や、ダム跡が残っていますが、そこにはシバの女王が住んだとされる宮殿跡も見つかっています。

ツアーでは、長い長いルブ・アルハリ砂漠を4WDで疾走し、このマリブへと向かいます。

大部分が砂に埋もれてしまったり、破壊されてしまいましたが、かつての繁栄を知るには十分な規模のように思います。

[マリブ遺跡]

 

弊社では長いことイエメンへの旅は設定できておりませんが、個人的にも大好きなイエメンの旅、再び落ち着きを取り戻した際には再開させたいと思っております。

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エチオピアの伝説によると、ビルキス女王はその時にソロモン王との子を身ごもり、生まれたメネリクはエチオピアへと渡った際にモーゼの十戒を携えたと言われています。のちにメネリク1世として、エチオピア北部のアクスムを中心として国を興しました。

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