地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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お洒落と決闘に夢中なフリ族(パプアニューギニア1)

2010年06月29日 20時06分35秒 | パラオ・パプアニューギニア
大小700もの島々から成るパプアニューギニアには、
その島の数と同様に、500とも700ともいわれる多様な民族が暮らしています。
植民地時代の強制的な住居の移動の影響などもありますが、
歴史的に見ても多くの混血を繰り返し、
数多くの部族に分かれたと考えられています。
おおまかに分けると、川の民、高地の民、そして海辺の民に分かれる部族は、
それぞれが独自の言葉や文化、風習を持っています。
そんなパプアニューギニアのユニークな部族や風習を一部ご案内しましょう。



タリの空港に到着すると、パプアニューギニアに来た!と誰もが実感することでしょう。
ここで出会うフリ族は、20世紀最後の発見された部族のひとつで、
赤や黄色といった原色を用いたカラフルなフェイスペインティングをし、
頭には草木や極楽鳥の羽飾りをつけた自前のかつらをかぶり、
まるで自らをパプアニューギニアの国鳥である極楽鳥のごとく華やかに飾り立てています。
村のマーケットにはきちんと服も売られているのに腰ミノ姿で歩き、
中には弓矢を持って買い物に来ている人もいて、
21世紀のご時世にはそぐわない原始的な姿に新鮮なカルチャーショックを受けます。



彼らの特徴は何と言っても豪華な「かつら」で、
別の名をウィッグマンと呼ばれています。
地毛で作るかつらは、平均18カ月の歳月をかけて完成しますが、
良いかつらを作るために必要なのは、技術的な問題だけではありません。
村長の厳しい指導の下、川の水でまず胃の中を洗浄し、
さらに渡された神聖な残りの川の水を飲み干すことによって、
良質の髪の毛が作られると信じられており、
男性は生涯で最低2つのかつらを作ります。
そうして作ったかつらは、豚1頭の値段と匹敵するそうです。
また、彼らは戦闘集団としても知られ、現在も近隣の集落と決闘を続けています。
もし部族の中で死者が出てしまった場合には、
遺族宅に豚肉をお見舞いとして届けるのも、彼らの伝統の一つです。
一人の死に対して、ブタ45頭が集められるのだそうです。
お洒落と決闘に夢中なフリ族には、高地の民が暮らすタリで出会えます。

(田中 貴子)


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