地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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カラワリの「川の民」(パプアニューギニア2)

2010年06月30日 15時36分27秒 | パラオ・パプアニューギニア
ニューギニアを代表する観光地セピック川は、
ニューギニア島北東部を流れる全長1000㎞を越える大河です。
この流域は、秘境中の秘境といわれ、数多くの村が点在し、
キリスト教が普及した現在でも、それとは別に古来の宗教を保っています。
その中心となるのが、精霊の館ハウスタンバランで、
柱や梁、棟など建物のいたるところに精巧な彫刻が施され、
内部には神々の像、仮面や楽器などが置かれており、
この地区独特のカービング美術の宝庫となっています。

このローランド地方に暮らす民族には、成人の儀式として
背中に部族の守り神であるワニの背中の模様を傷で刻む部族や、
大事な子孫をやどす女性のお腹に魔よけの傷をつける民族など、
どれも独特な風習を持つ民族が暮らしています。
ローランドの民に出会えるセピック川めぐりには、
カラワリの精霊の館ハウスタンバランを模した有名ホテルがお薦めです。



今なお、新しい部族が発見されているパプアニューギニアでは、
正確な数はわかりませんが、部族の数だけ「シンシン」があります。
シンシンとは、それぞれの部族が持つ独自の言葉や文化、
伝統である歌や踊り、さらに伝説を語り継いでいる伝統舞踏のこと。

もともとは戦いの前に士気を高めることを目的としていましたが、
近年では結婚式や収穫の祝いなどの際に行われるお祭りとしての性格が強くなっています。
部族間の戦いが絶えなかった山間部のシンシンは、
戦闘の要素を多く含み、歌も踊りも勇ましく攻撃的なのに対し、
海の民のシンシンは、穏やかで戦いを好まない海辺に住む民族特有の
平和を強調するものになっています。
ファッションと戦いに余念がないタリのフリ族と、
芸術的なカービング美術を愛するカラワリの部族がどんなシンシンを
見せてくれるのかも楽しみです。
さらに、有名なマッドマン部族による「泥人間踊り」も御覧いただけます。
地球最後の秘境と称されるパプアニューギニアに是非お出かけください。

(田中 貴子)

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