日刊マイルストーン

日々の足跡を残したいと思います。が・・・
きばらず入力するので更新は不定期です。

ある小学校の女性教師のお話

2005-11-12 07:10:50 | Weblog
佐藤先生という女の先生がいた。
5年生を受け持っていたが、クラスにひとりだらしない
男の子がいた。
いつも汚い格好をしている。授業中も居眠りばかり。
勉強にもついていけない。
佐藤先生はその子が大嫌いだった。
成績表にも悪いことばかりを書いた。
あるとき佐藤先生は、その男の子の1年生の記録を読んだ。
”明るく 素直 勉強熱心”と書いてある。
先生は間違って違う子の評価を読んだのだ。と思った。
だけど、気になった先生は2年生のときの記録も読む。
”母親が病気、遅刻がち”と書いてある。
3年生の記録を読む
”母親の看病で疲れている。授業中居眠り”
3年生の後半の記録では
"母親が死亡 本人はふさぎこんで元気ない”と
書いてあった。
4年生の記録では
”父親がアルコール依存症になり、ときどき子供に暴力”

先生は目が覚めた。私はよく見ていなかったのだ。

先生は、男の子に語りかけた。
授業で遅れた分の勉強を放課後しましょう。
勉強は毎日続いた。
生徒は、授業中に手を挙げるようになった。
生徒は自信をつけている
先生は”やった”と思った。

あるとき生徒は胸に大事そうに香水のビンを
かかえてやってきた。
”先生にあげます。”
先生はすぐにわかった。
母親の使っていた香水なのだと

クリスマスの日先生は、その香水をつけて
その子の家にいった。

生徒は、先生がきたことに驚き
先生が、その香水をつけてくれていることを知って
泣いた
先生も涙をこぼした。
そうして黙って生徒を抱きしめた。

それから数年して
生徒から手紙が届いた。
大学受験をします。
医学部を目指します。

また何年か過ぎた
結婚式の招待状が届いた。
彼は医者になっていた。
手紙にはこう書かれていた。
”式では母親の席に先生座っていただけますか”と

これは、TONが親しくしているライフプランナーの方から
教えてもらった実話なのだ。
このライフプランナーの方が、佐藤先生の対談を聞いて
非常に感銘を受けてTONに教えてくれたお話だ。
いやー危なかったのだ。思わず人前で泣きそうに
なってしまったよ。

もう朝だ。さー今日は勉強だ。