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古 希

2007-05-24 | 中日新聞より
古  希

「古希」って何歳のことか知っていますか?
この言葉は中国・唐に時代の詩人杜甫の詩の一節「人生七十歳のことです。ところがこの前の一節は「酒債尋常行処有」で、「酒の謝金は何処にでもある」と言った意味で、詩全体としては「長生きする人はそんなにいないのだから、生きているうちに借金してでも酒を飲んで楽しもう」ということをいっています。
又、「歳月人を待たず」という言葉も前の「時に及んでまさに勉励すべし」という一節と共に「いつまでも若くないのだからしっかり勉強しなさいよ」とお説教のタネにされそうですが、実際は「歳を取ったときに後悔しないように楽しみなさい」ということを意味する六朝時代・東晋の詩人、陶淵明の詩が出典です。
いい言葉は、元の文脈を離れても使われるもののようですね。
                                    (中日新聞)