雅び心・遊び心
飛騨高山の飾り物
二百年の歴史 (高山飾り物同好会)
日本全国でただ1か所、飛騨高山にだけ息づいている飾り物は、天明七年(1787)時の
高山郡代大原正純が崇拝していた陣屋稲荷の初午際に際して、「二十四考」の飾り物を
奉納したのが、一番古い記録とされています。
飾り物には大別して3種類があります。
一つ目は 「 作り物 」 道具を使って、いかに実物らしく見せるように仕上げるか・・・・・
二つ目は 「 判じ物 」
例:町村合併の時に、大きな鉈(なた)を出して「大きくなった」といったものです。
正当的な飾り物を俳句の味とみるならば、川柳感覚と言えるかもしれません。
三つ目は 高山の飾り物の特徴は、やはり「見立て物」にとどめを刺します
例:祝賀の提灯行列を表現して、丸い朱塗りの吸い物椀と、箸で赤い提灯を表した
傑作がありました。 道具は、なるべく同系統のもの、茶道具、食器、酒器とか
大工道具といった風に一種類の中から選ぶことが求められます。
毎年1月に飾り物点があります。自分では考え付かない発想に、大勢の市民(私が一番かな)が
楽しみにしていると、思っております。
最近は 小・中学生の作品もあり、道具は文具の中から大人に交じって展示されますよ。
今日の一言
【 深い川は静かに流れる 】