慶応ボーイの植木屋修行

ランドスケープアーキテクト福川成一のエッセイとオーベルジュ・スミの庭の記録

種まきの方法

2018-04-24 19:22:02 | エッセイ
 種まきの方法はいろいろなものに書かれているが実際にしようとすると困るかも知れない。 種の袋を開けたとたんどうしたものかと立ち止まってしまう。
先ず準備するのは種まきパレットと種まき用土である。何を撒いたのかのしるしにはホームセンターではを売っているが高いので、私は荷造りテープを利用している。



私は種まき用土を買ってしまうが使い古しの用土を中華なべなどで焼いて殺菌し利用しても良い。要するに肥料のない酸度が中性に近い水はけの良い用土が良い。
用土をパレットに付きこむ。こぼれた土を回収しやすくするためシートを敷いて用土を盛り、板で敷きならす。



種まきは風のない所が良いので家内はいやがるがダイニングテーブルに新聞紙を敷きパレットを置き種まきする。
市販の種の袋の上をはさみで開ける。種の量は植物によって異なる。少ないものはさらに子袋に入っている。私は外袋を2枚に裂き、その一枚をたて折にして種を乗せ、耳かきで適切な粒を撒いていく。



粒の量は袋に書いてある発芽率で判断する50%近くの低いものは2、3粒づつ撒くが、良いものは一粒づつでも良い。2粒以上づつ撒くとの解説が多いが現在は研究が
進み、種が良いので少し撒く方が間引きの手間が減り、残った種は冷蔵庫に入れておけば2、3年はほとんど問題がない。

種まきは撒いたあと覆土すると解説している。しかし種の2倍程度の土を一定にかけることはかなり難しい。そこで私は覆土せず耳かきで種を叩くように土に沈める。
浅くて良い種が土の粒子の陰に沈んだ感じで良い。

次に水やりが問題だ。私はホームセンターで一番安いトレーを買い。それに2パレット要れ、3ℓ程度水を入れ、底面給水させる。さらにパレットが湿る程度に噴霧器で水やりをする。



ほとんどの種は太陽の光を感じて発芽するのでトレーを窓際に置き、毎日観察して発芽するのを待つ。3~10日で発芽するが15日程度かかるものもある。
特に冬季は室温にもより発芽が遅れることもあるが心配いらない。



発芽したらトレーの蓋を開け、なるべく太陽に当て、本葉が出てくるまでトレーに水が溜まらないように注意しながら用土が乾いて来たら噴霧器で湿らせる。
本葉が出て来たらポリポットに植え替えるか、プランターなら植え込んで良い。プランターならその後も植え替えないので十分腐食質を含んだ良い用土が良い。
ポリポットに植え、花壇に植え込むつもりなら、花壇の土に腐食土、牛糞を混ぜたもので肥料は押さえた用土を使うと良い。
花壇に植え込んだ時、ポットの土より花壇の土の方が豊かであるように配慮すれば、花壇で立派な株になる。



無理やり甘やかして肥料過多のきれいに咲いている市販のポット植えの株を花壇に植え込んでもさらに良くなることはほとんどない。
育てることが楽しみなら是非種まきから始めたい。


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