慶応ボーイの植木屋修行

ランドスケープアーキテクト福川成一のエッセイとオーベルジュ・スミの庭の記録

ムスカリ

2018-04-18 17:55:10 | エッセイ
 ムスカリの小川が作りたくて、毎年堀上げて増やしてきた。この細かい球根を掘り上げるのは根気がいる仕事だ。
私のような持続性のない人間にはとても無理なことで、この仕事は妻佳子の仕事だ。
彼女は良い人柄と根気の良さがすばらしい。
 例えば生の筋子をほぐしていくらの醤油付けを作るとか種蒔きをして細かい芽の出た苗をポリポットに植えつけるとか、私の苦手な根気のいる仕事をいやな顔はするものの、文句を言わずに引き受けてくれる。感謝に耐えない。
 私の夢の実現にはいつも彼女の根気が不可欠なのだ。

ムスカリはいわば彼女の愛情の証のように来春もまた今年より見事な小川となるはずだ。
ユリ科の多年草。原産地は地中海沿岸、東南アジア。季節は4~5月。花の色は、この頃は、青、紫、白、濃青などあるが私は昔ながらの青が好きだ。

花言葉は小さい花を悲観してか失望、失意などとあるが、私は妻の努力に感謝して寛大な愛、明るい未来を採用したい。
球根の植え込みを秋、早くすると葉が伸びすぎて大地をのたくるので、今年は11月末に植え込んだ。

チューリップとムスカリの球根を植え込むと、来年の準備が完了した気分でとてもすがすがしい。



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