「新・大御幣」(オオゴヘイ)、神宿る柱、五色の布で巻かれました…

2022-10-11 00:18:52 | 祭り
続・紺屋町集議所にて、
「新・大御幣」の紙の束、実は『若狭和紙』。


過去40年間使っていた「大御幣」も、1日半の錬行(レンギョウ:仏道などの修練の苦行を積むこと)に耐えられそうになく、
いよいよ新しいものを造らないと…という時期に来たようです。
中央の「心柱」を含め五本の柱があり、それぞれに神が宿ります。(=密教哲学の五大明王※

その手前で、先ず基礎から始めなければ、、、
町の長老たちもさすがに経験はなく、手探りで「竹に布を巻く」ところから。
 
約2時間ほどかけて周りの四本の柱に「青・赤・黄・黒」の布が巻かれ、
「不動明王」が宿るとされる「心柱」は、「白色」。
 

「御幣」の紙を付ける中心部

五色、揃いました。

本日はここまで、来週にはいよいよ「御幣の紙」(若狭和紙)を付けるそうです。

祭の時に見る「大御幣」はそのまま蔵などに仕舞われることはありません、
紙は最初の写真のようにきちんと畳まなければ収まりません。
またその紙をそのまま付けても「広がる」ことはありません
あの紙束を「解す(ほぐす)」作業もあるんですよ、、、
なかなか手順の多い「大御幣」なのです。
「縁の下の力持ち」があってこその祭!なのです、ね。

※「上野文化美術保存会」資料より

大御幣(オオゴヘイ) =三鬼会鬼行列「役行者列」のしるし
 ≪御幣とは、細長い紙や布二本を折り、木の棒に「八」の字に挟さんで下げた神祭用具の一つで、
 神域を清め、不吉を祓ったりします。
 上野天神祭の大御幣は文字どおり、日本最大級の巨大な御幣で、役行者列の「しるし」です。
 中央の心柱を四本の柱で支える形で五人の男衆で担ぎます。
 鬼行列の先頭を、ゆったり揺れながら練行する大御幣は行列を従え
 町筋を祓い清めながら巡行します。
 
 大御幣は密教哲学にもとづく五大明王をかたどったもので、
 大御幣の五柱それぞれに宿るとされています。
 中央の柱は「不動明王」、四方の柱は
 東方に青「降三世(ゴウザンゼ)明王」
 南方に赤「軍荼利(グンダリ)明王」
 西方に黄「大威徳(ダイイトク)明王」
 北方に黒「金剛夜叉(コンゴウヤシャ)明王」を表している。≫

但し、進行方向(西向きor東向き)と電線の高さと見物客のみなさんとのせめぎ合いで
の形では進めず、現在ではになって進んでいます…(ご理解いただけるでしょうか )
進行方向(神様)の後方、前左に青(東)、前右に赤(南)、
後ろ右に黄(西)、後ろ左に黒(北)、中央はもちろん白です。 

まだまだ鋭意勉強中でございます💦
懐かしい本祭前の組み立ての様子(2012年の過去ログより)

是非、見に来てください…ね。

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