老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

利益のでる経営-その2

2010-01-09 09:48:33 | お仕事
一昨日に「利益のでる経営」で経営データの活用が業務改善のポイントの話
を書きましたところ、F社長他いろいろな方からレスポンスを頂き改めて
御礼申し上げます。

利益のでる経営ーその1

F社長のコメントの中で、「社長の小遣い帳」を持っているとの事。P/L
B/Sは経理に任せ、キャッシュフローはキッチリと社長が握っています。
この小遣い帳でキャッシュの出入りを見ています。 流石ですね。
利益が出ても、現金が無くなった時点で倒産です。

今回のテーマは、販売価格のダウンや諸原価アップへの対策です。
今はデフレで、価格競争が厳しく売価を下げざるを得ない状況です。
ほんの数年前、原油が高騰して諸原価がアップしました。このときは
販売価格へ転嫁がほとんど出来ない企業が8割でした。

釈迦に説法ですが、売上は変動費と付加価値です。そして付加価値は固定費と
利益で構成されています。この構成比率が一緒ならば、利益を増すには
個々の売上個数を増やすことです。その個数が期待できないならば、
利益を増やすには、変動費を減らす(付加価値を増やす)か、固定費を
減らさなければなりません。この辺の勉強は「MGマネジメントゲーム」でどうぞ。

販売価格へ転嫁が出来ない企業の対応は、自助努力の「経費の節減」が
これまた8割でした。企業ではいろいろと工夫をしています。その事例は、

1、共同購入で仕入れ価格を削減
  全国の給食企業が集まって、食材の共同購買機構を設立。15%の
  コストダウンに成功。
2.業務用洗剤を原液販売に変えて1割安く
  水で薄めずに原液でビニール袋(今までは一斗缶)、重量も4分の1
  販売価格の引き下げが可能。

<販売価格ダウン/コストアップ対応策チェックリスト>
1.経費節減
 ①不要な資産の売却を検討しましたか?
 ②交際費や広告宣伝費などの見直しをしましたか
 ③予算対比・前年対比で上回っている経費の削減を行ないましたか?
 ④削減できる経費で惰性で支出しているものはないか見直しましたか?
 ⑤全社的な経費のムダはないか社員全員で検討しましたか?
 ⑥商品の発送形態を見直すなどして、輸送コスト等の削減を検討しましたか?

2.仕入価格の見直し
 ①相見積りや他の仕入先の商品あるいは市況と比較して、定期的に仕入原価
  のチェックを行なっていますか?
 ②材料の使用量の削減に努めていますか?
 ③材料価格あるいは商品仕入単価について仕入先と交渉しましたか?
 ④他社との共同購入など仕入価格を下げる方法を検討していますか?
 ⑤仕入先等の見直しを検討しましたか?
 ⑥外注している場合は、外注単価の見直しを行い外注先を交渉しましたか?
 ⑦不良品やロスの削減を徹底させていますか?

3.販売価格・その他
 ①商品等の価格体系などの見直しを行ないましたか?
 ②販売価格を上げられないかをもう一度検討しましたか?
 3不採算部門(事業)の見直しを行ないましたか?

K社長さん、M社長さん、F社長さん。もう一度チェックください。


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