「本当に必要なことなのか?」
「今、すべきことなのか?」
「お前じゃなきゃいけないのか?」
「・・・」
「早まるんじゃないぞ。」
「、、、待ってるからな。」
2月11日の建国記念の日を前に、
ろば太は今年度初めての休暇願いを提出した。
どうやらその一手が
禁断戦法「四連休」の奥義であったらしく、
会社側を窮地に陥れることなったようだ。
上司は耳を疑った。
「何故、会社と一心同体に歩んできた君が、
順風満帆に進んできた君が、
き、君が、
この時期、秋田に行くんだ?」
建国記念の2月11日。
尋常なる日本国人であれば、
建国をしのび、
国を愛する心を養うため、
といって態々(わざわざ)、
♪悲しみを囲炉裏で燃やす北の街♪(一部引用「襟裳岬」)
に向かったりはしない、
古い思考回路から抜け出せない
三流管理職がそう考えるのも無理はない。
ろば太は上司に真向かってニヤリと笑った後、
おでこのしわを伸ばしながらこう答えた。
「なまはげ、ですよ。」
♪北の街ではもう
悲しみを囲炉裏で
燃やしはじめてるらしい
理由のわからないことで
悩んでいるうち
四十路も過ぎるから
默りとおした歳月を
ひろい集めて暖めあおう
秋田の冬は何もない冬です
秋田の冬は何もない冬です
寒い友だちが訪ねてきたよ
遠慮はいらないから
暖まってゆきなよ♪
「と、いうことで。
行ってきまーす。」

(つづく)

2006年の今日
「今、すべきことなのか?」
「お前じゃなきゃいけないのか?」
「・・・」
「早まるんじゃないぞ。」
「、、、待ってるからな。」
2月11日の建国記念の日を前に、
ろば太は今年度初めての休暇願いを提出した。
どうやらその一手が
禁断戦法「四連休」の奥義であったらしく、
会社側を窮地に陥れることなったようだ。
上司は耳を疑った。
「何故、会社と一心同体に歩んできた君が、
順風満帆に進んできた君が、
き、君が、
この時期、秋田に行くんだ?」
建国記念の2月11日。
尋常なる日本国人であれば、
建国をしのび、
国を愛する心を養うため、
といって態々(わざわざ)、
♪悲しみを囲炉裏で燃やす北の街♪(一部引用「襟裳岬」)
に向かったりはしない、
古い思考回路から抜け出せない
三流管理職がそう考えるのも無理はない。
ろば太は上司に真向かってニヤリと笑った後、
おでこのしわを伸ばしながらこう答えた。
「なまはげ、ですよ。」
♪北の街ではもう
悲しみを囲炉裏で
燃やしはじめてるらしい
理由のわからないことで
悩んでいるうち
四十路も過ぎるから
默りとおした歳月を
ひろい集めて暖めあおう
秋田の冬は何もない冬です
秋田の冬は何もない冬です
寒い友だちが訪ねてきたよ
遠慮はいらないから
暖まってゆきなよ♪
「と、いうことで。
行ってきまーす。」

(つづく)

2006年の今日