3251)静岡彷徨 薩埵峠2020（４景目 線としての峠）

　連日の新コロネタで恐縮ですが、感染者の多い国からの入国を制限する国が増えています。日本も入国制限をしたりされたりという状況ですが、人の行き来が制限されることは物の行き来の制限につながっていくのではないでしょうか？となると、輸入で成り立っている我が国は大丈夫でしょうか？そういう話題は見聞きしていませんが、心配将軍としては気になるところです。



　薩埵峠歩きの続き、眺望地点からしばし右手に駿河湾が続きます。その先では両側に水仙が並んでいます。９年前に来た時、水仙の咲きっぷりに魅入ったことを思い出しました。


（静岡市清水区　－2020/01－）

　指定眺望地点から10数分で、「東海道五十三次」に描かれた富士山が見える場所に至りましたが、晴天ながら富士山は雲の中でした。残念。

　富士山周辺も晴れていれば、このような光景（こちら）が見られたわけで、当時西から江戸へ向かった人々も同じように目にしたことでしょう。眼前に現われた富士山に感動したのでしょうかね？あるいは自分の故郷の山と比べて勝ち誇ったか残念がったか・・・。


（静岡市清水区　－2020/01－）

　由比方面に向かって再び歩き始めるとほどなく、車数台が停まることができる駐車場が現われます。ここから由比駅にかけては一部すれ違い困難部分もありますが、車も行き交う道となります。稜線に沿って駿河湾を見下ろしながら進むと、今回三度目の「薩埵峠」を示す標柱が現われました。


（静岡市清水区　－2020/01－）

　初めてこの区間を歩いたのは今から四半世紀前、その時に由比から興津に向かって歩いて、峠を示す碑が複数建っていたことに驚きましたが、峠を点ではなく線で考えればそれもありなのでしょう。当時は由比町の薩埵峠と清水市の薩埵峠でしたが、今はどちらも静岡市清水区の薩埵峠です。

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