はちどりの一滴

『森が燃えていました
　森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
　でも　ハチドリだけは いったりきたり
　口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
　火の上に落としていきます
　動物たちがそれを見て
　「そんなことをして いったい何になるんだ」
　といって笑います
　ハチドリはこう答えました
　「私は、私にできることをしているだけ」』

NGOロシナンテスの川原さんの講演を聞く機会がありました
最後にこの話をされました

私の好きな話に似ています

『海岸一面にたくさんのヒトデが打ち上げられています
　このままでは干涸らびて
　みんな死んでしまいます
　ひとつひとつづつ、ヒトデをひらっては
　海に投げ返す人がいます
　ひとつくらい投げても
　「こんなに沢山いるのに無理だろう」と
　見ていた人たちはあきれています
　ヒトデをひらう人は言いました
　「でも、このひとつは確かに助かるんだから」』

できることは限られている
でも
それをやるしかない
そして
やらなければ
ならない