高校三年の夏が近づく

母子家庭である上に要介護のじいさんと暮らしで
息子の大学進学など難しいと悩んでいた私だったけど
未亡人の友だちに「なんとかなるもんだ」と励まされ
いろいろと調べてみた

国公立であれば、学費の半額や全額免除の仕組みがあること
日本学生支援機構の奨学金も多くの人が利用していること
私立大学も独自の奨学金制度があること
また、企業による給付奨学金もあると知った

気づくのが遅くて申請できなかったのもあり
残念な思いをしたので、資金面での情報収集は私の役目だと
アンテナを張っておこうと思ってる

奨学金にはもちろん条件があるけれど
概ね、うちのような環境だとクリアできる気がした

それで随分と希望が持てるようになって
私も楽になったけれど
息子が将来についてイメージすることができやすくなったようだ

社会に出てすぐ稼ぐってことを考えすぎて
大学や学部を選ぼうとした時期もあったけれど
興味のある分野でないと真の学びはないと
自分で思い直したようで
自分の興味を満たすゼミ活動をしてる学科をネット検索で見つけ
志望校数校を決めた様子だ

いずれにしてもネックになっていたのは資金であり
資本主義と戦う人生を展開してると言いながら
細すぎる自分のスネが情けなく
ビンボー母ちゃんにできることは何だろうかと
やはりずっとあれこれと悩みながら
夏を迎えようとしている