恐怖のエスカレーター

土曜日の夕方、三鷹駅で電車を降りてエスカレーターでコンコースに昇ろうとしました。

上りエスカレーターの私の前には大きな包みを持ったおじいさんがいました。
その包みはたぶんゴザかカーペットか・・・
それくらいの大きな包みを自分の前に抱えこんで
そのおじいさんはエスカレーターに乗りました。

おじいさんに続いてエスカレーターに乗った私は
なんとなく３段くらい間を空けました。

すると次の瞬間
前からおじいさんが後ろ向きに倒れこんできたではありませんか

おじいさんは私との間の段にしりもちをつき
そのまま後ろにひっくり返りそうになるのを
そりゃあもう必死に受け止めましたよ。

このままだったらおじいさんは転がり落ちる
おまけに私のすぐ後ろには次の人がいるので
私がここでいっしょにのけぞったら
いわゆる

「将棋倒し」

になる・・・・・

そんなこんなが頭の中を駆け巡り
必死でおじいさんのコートの襟をつかみ引き上げました。
この姿勢でコンコースに着いたら
やっぱり

「将棋倒し」

とにかくおじいさんを立たせないことには
私の身も危ない

なんとかコンコースに着く前におじいさんを立たせることができ
おじいさんは
「すみません　すみません」
と言って去っていきました。

よかった・・・
ほんとうによかった・・・
エスカレーターに乗るとき
いつものように１段しか間を空けてなかったら
きっと私もおじいさんに押されて倒れこんでいたでしょう。
そして
「三鷹駅エスカレーターで将棋倒しの事故」
なんてニュースが流れていたかもしれません。

間を３段あけるように
そっと私にささやいてくれたアセンデッドマスターに感謝します。

それにしても私の後ろの人たちは
なにもしてくれなかったなぁ・・・

東京ってやっぱ冷たいトコだ