ma vie quotidienne

フランス語で「私の日常生活」。
ささやかながらも大切な日常の記録です。

「ぼくの大切なともだち」鑑賞

2008-07-18 00:03:22 | 映画
渋谷にて、映画「ぼくの大切なともだち」を観ました。

主人公の美術商は自分の誕生日の夜、集まったメンバーから「お前の葬式には誰も出席しない」と言われ、友だちだと思っていた面々が誰も自分のことを友達だと思っていなかったという事実を突きつけられます。それでも友だちがいないことを認めたくない主人公は「10日以内に親友を連れてくる」という賭けをしてしまうことに。その後「親友候補」たちにコンタクトを取るも冷たい反応ばかり。愛想が良くて誰とでも仲良くなれるタクシー運転手の助けを借りて、親友を作ろうと奮闘します・・・。

軽快なストーリー展開ながらメッセージ性のある作品だと感じました。

どこまでも自己中心な(だから友だちができない)主人公の思考パターンが自分ととても似てることに気づき、ドキッとしました。客観的に見たら人が離れていくのも無理ないような言動でも、本人にしてみたら「私はこんなに一生懸命やってるのに!」としか考えられないことがあるんですよね。。改めて反省です。。

10日以内に親友を作ろうとする主人公の滑稽な奮闘ぶりが、親友を証明することの無意味さを物語っていると思います。
この映画のチラシには有名人の「親友とのエピソード」が載っているし、ウェブサイトでも「親友との心あたたまるエピソード」を募集しています。こういった企画は読む人の心をほんわかとさせるという意味では良いと思いますが、これも一種の「親友の証明」の場だと思うので、この映画の企画としてはどうなのかな、と個人的には思うのですが・・・。

以前は私も「幼馴じみ」とか「小学校の頃からの大親友」がいる人を羨ましく思い、「親友の定義」とか「自分が大切に思っているほど相手は自分のことを思ってくれていない・・・」とかすごい悩んだりしていました。でも、こんな私のことを気にかけてくれる人たちの存在を認識したとき、こんな悩みを持つこと自体その人たちに対して失礼なことだと気づきました。誰にも証明できなくても、これからも大切なともだちを大切にしていこうと思います

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