ぷちログ

12匹の猫と9人の大家族の、なんてことない日々の適当な暮らしを綴る。

初和歌山

2011-07-16 00:08:52 | Weblog

一足早い夏休みをいただきました。
だって、みんなより1週間遅くに夏休みに入る人は
その分、好きなところで休みをとっていいって言われたんだもの。
といっても2日間休みをもらって
あとは連休などと組み合わせて6日間のお休み!

そりゃ旅に出ますよ。
毎度おなじみの東海道新幹線にて。


しかし今回は京都ではないのです。
たまには行ったことない場所へ行ってみようと思いまして…

朝早いのぞみに乗って、9時52分に名古屋に到着。


ここから特急ワイドビュー南紀って列車に乗って
和歌山を目指します!

いやぁ~、海キレイ!
人、おらん。
田舎やなぁ~。
 

新宮駅で電車を降り、
熊野速玉大社を目指します。
…が、道が分からず。
困りました。
甘く見てましたねー。
なんとなく地図で確認しただけで
ガイドブックとか持って来てないんですわ。

道を歩いていたおじさんに道を訊ねたら
「すぐだけど、歩くとけっこうキツイよ。暑いから送ってくよ」
なんと親切なお方でしょうか。
車で熊野速玉大社まで連れてってくれました。

あっという間に到着。
今日は扇祭り?とかかいうお祭りがあるらしく
参道は出店の準備で賑わってました。


熊野三山の一つ、熊野速玉大社でございます。
とにかく暑かった…。


遠路はるばる来たのだからゆっくり見て行こうと
熊野速玉大社をのんびり見ていたらお腹が空いてきました。

そうか、今日は朝早い新幹線だったから
駅弁食べてから時間経ってんだなぁ。
熊野速玉大社のすぐ前にあるお店へin!

お店の主人は意外にも高齢のご婦人でした。
アイスコーヒー飲んで休憩していた常連さんらしきおっちゃんと
談笑しているところへ割り込んでしまって
なんだか悪いことしたな…。
でも、おっちゃんが「こっちへどうぞ。一人で寂しく食べるよりええやろ」
と手招きするので遠慮もせず、おっちゃんの横へどっかと座る私。

小林克也みたいなおっちゃんはおしゃべりさんでした。
店のおばちゃんも一緒に同じテーブルに座って
私が東京から一人で来たと聞くと
珍しいのか何なのか、まぁ歓迎してくれました。

今日は熊野速玉大社のお祭りやで。とか
そういえば那智の火祭りも今日やなぁ。見に行かれたらええやん。とか
なんだか親戚のおじちゃんとおばあちゃんのところへ
遊びに来たような感じがしてほのぼの。
予定よりも長居してしまいました。

時間をくってしまったので
急いで次のスポットへ向かいます。
新宮では熊野速玉大社と、ここ神倉神社だけは行こう!
と、決めてきたのですから。

しかし…
538段の石段があると聞いて覚悟はして参りましたが…

ギョエーッ!
なんじゃこりゃあっ?!

ただの石段ならともかく、手すりもないのに急勾配!
写真で見るより実物はもっと恐ろしいです。
麓にたくさんの杖が置いてあったので迷わずお借りしました。

キツイとか暑いとかは二の次。
もう怖くて、後ろなんか見れませぬ。
自分はそんな高所恐怖症じゃないのに
登りながら足がすくみそうでした。

何年か前の夏、奈良へ行って
軽い気持ちで「甘樫の丘」へ登った時のことを思い出しました。
あん時も蝉の声がやけにうるさくて、暑くて死にそうだったなぁ。
今日も同じだ…なんて思って。

途中、何で私はこんなコトしてるんだろう?とか首を傾げながら
石にしがみつくようにして登ることおよそ20分ほど。
その答えがようやく見えて参りました。
ああ、コレコレ!
この景色が見たかったが為に命を懸けて(?)登ったんだよ~。

奈良の時と全く同じように
下の方に学校だか何かがあるようで
学生たちが何かをやってワーワー盛り上がっている声が聞こえました。
似たような状況で、似たような歓声が聞こえるなんて
とても不思議な偶然ですな~。


あ、これが神倉神社なのですね。
いい眺め見て暮らしてるんやなぁ。


さぁ、そんなにのびりもしていられません。
予約している特急の時間が押し迫ってきました。

しかし、登り以上に下りの怖いこと、怖いこと!
下から登ってきた若者たちが
「有り得ないでしょう!怖すぎるよ!」と
喚きながらすれ違って行きました。

無事に下へ降りたら、手を合わせて感謝しながら杖を戻します。
いやぁ、人生で一番怖い階段だった…。
こりゃ明日は足がガクガクだな。

さぁさぁ、駅まで急ぎますよ!

駅を探して歩いていたら
時間の都合上、割愛しようと思っていた「浮島の森」に
偶然、出会いました。
ちょっと得した気分。


それはいいんだけど駅が見つからん!
あぁ、電車の時間が迫ってくる~…
そんな時は誰かに聞くべし。
また、歩いていたおっちゃんに聞いてみました。
おっちゃんは
「そこ、右の方へまっすぐ行ったらすぐあるで」
と優しく教えてくださいました。
和歌山の人たちの親切なことよ。

まぁ、なんとかギリギリで電車には間に合いました。
憧れのオーシャンアローに乗車です!
再び美しい海岸線を見ながら♪


オーシャンアローの旅も1時間ちょいほどで終了。
今日は周参見という所でホテルを予約しているのでございます。
もっと乗っていたかった…。
さようなら、オーシャンアロー!


駅まではお迎えに来てもらいました。
5分ほどでホテルに到着。
海を眺める最高のロケーションです!

まずはお風呂へ。
おぉ!海を見渡す素晴らしい眺め
誰も入ってないから、のんびり体を伸ばしてこの景色を独り占め。
幸せ~


もう1つバラ風呂なんてのもありました。

こちらには3人のおばちゃんが入っていたけど
「失礼しまーす」と入って行ったら
「お姉さんにバラをたくさんあげましょうね」と
私の周りにバラを寄せてくれました。
ぷんぷんとバラの香りが漂います。うっとり。


夜は夜で
綺麗な満月に照らされてキラキラと光る海に
たくさんの漁火が浮かんでいるのがとても幻想的で、
この光景があまりにも気に入りすぎてずっと入っていたら
いつのまにか皆出て行って、一人になってしまいました。
たった一人で頭とか洗うの、ちょっと怖かったっす。
でも雰囲気が最高にいいので、一人でも平気でしたけどね。